ほんとにあった!呪いのビデオ ほんとにあった!呪いのビデオ・封印映像他感想

ほんとにあった!呪いのビデオ感想群(46~50)

2018/12/31

ほんとにあった!呪いのビデオ46      ★★★★

ほんとにあった!呪いのビデオ 46
こうすりゃ怖いだろうという見せ方がうまいのか、これも結構面白い。
冒頭が「シリーズ監視カメラ 漂流する写真」。心霊写真との合わせ技で、映像は本物っぽくないが、新築のはずのアパートにいきなり誰のかわからない古い写真が落ちていたというのはよい怪談。
次の「クラクション」もなかなか。出てくる顔はともかく、自分の車のクラクションが勝手に鳴るというシチュエーションは怖い。続く「タロット占い」はエフェクトをかぶせただけに見える。後日談もやっつけ。
前後編の「嫉妬」は結構長い。母を亡くした女の子が悲しげにインタビューに答えるのはこちらも悲しくなる。娘が引きこもりになったと、父親が投稿者の母親へ文句を言いに来るのを撮った映像。その娘が思わせぶりな宗教施設に通うようになったというところで後半へ。
「ビジネスホテル」は珍しく全裸の霊が登場する。事前に風呂場のドアが開いていたりして芸が細かい。「ホームレスの遺品」も物悲しい雰囲気かと思いきや、これまでのシリーズで出てきたようなノイズ・砂嵐・出現する目を連発してくる。新鮮味はないけど怖い演出。
「生き人形遊び」はかわいい感じの女の子が出てくる。最後にこちらを一瞬見ているように思えて恐ろしい。2chで書いてる人がいて気づいたが、電気がついた直後の鏡の中に女の子がいるのが確認できる(行って戻っての、行っての部分)。
さて、いよいよ「続・嫉妬」。いきなり亡くなる人物が出て、情報提供者とも連絡が取れなくなる。スタッフの長田さんに、電話をかけなおしたのかと叱責する岩澤氏。お通夜や葬式にでも行けばすぐに事情が把握できるような気もするが当然そんなそぶりはない。
替わって別の少女がインタビューに答えるが、ドロドロした内容で泣き出してしまう。優しい川居さんが素敵。岩澤氏らスタッフは宗教施設通いの娘の家へ向かうのだった。結局宗教施設や、亡くなった母親など関連を広げたはいいものの収拾がつかずに終わった印象を受ける。そして最後に映像が出るが、これで結構驚いてしまった。怖い。初見では多くの人が驚くんじゃないかと思う。

ほんとにあった!呪いのビデオ47     ★★★

ほんとにあった!呪いのビデオ 47
冒頭の「泥人形」は怪談話として面白い。映像はまあそこそこ。
続く「マヨヒガ」。意味深なタイトル。伝承を基にして話を組み立てていてよくまとまっているのだけれど、映像がやや期待外れ。岩澤さんの取材模様だけ面白い。
「シリーズ監視カメラ 公衆トイレ」。電気が点いたり消えたりして、何か踊ってるような影が出現する。割と不気味。「漫才の練習」は、また映像にノイズが入る系。そろそろ飽きてきた。「俺このチームに必要ないと思うんです」「よし、辞めろ」というくだりは少し面白かった。
次は「心の闇」。ゴルフの打ちっぱなしの様子を撮影したものだが、一人の頭部が歪んでしまっていたというもの。これはかなり不気味でよかった。該当の人は心の病を抱えていたとのこと。僕もゴルフの練習を撮影するのはやめよう。
「廃墟の演奏会」。廃墟で見つけたビデオテープに収録されていた、ピアノ演奏会。呪いのビデオシリーズ初期のような味わい深い内容。懐かしさを感じる。二重に入り込んでくるピアノの音と呟き声、そして不気味な女性の顔と豪華。
「死返」前編。シリーズ49の後編から逆に観てきてしまった今作だが、なかなか複雑な導入だったことがわかった。映像はインパクトがあり、これから順番に観ておけばと少し悔やまれる。この老婆は何なのだろうと考えながら続編を観ればよかったな。



ほんとにあった!呪いのビデオ48     ★★★★

ほんとにあった!呪いのビデオ 48
これもなかなかよかった。まだまだ観たことないタイプの映像が出てくるもんだと感心する。49→48と観て、次は47だな。
まず「雨女」。カップルが仲良さげで羨ましい感じだが、出てくるものは不気味でよい。投稿者の運転する車はその後スリップ事故を起こしたんだと。ほんとか。「シリーズ監視カメラ マンションロビー」。投稿者の恋人が映像中で突然消えたというもの。消え方が実に鮮やか。
さて次は「続・首の家 憑いてくる怨霊」だが、呪いのビデオ45の「首の家」の続編。この「首の家」は上の感想で書いたように、リプレイの箇所以外にも男の顔が映っており、その指摘のお便りが取材班あてに届いてたようだ。だがそれには触れずに、投稿者や、一緒に映った人物に降りかかった災いについて紹介している。ここから美人の川居さんが出ずっぱりで非常に良い。新たに出てきた映像はそこそこの内容。
「ワカサギ釣り」。たいして怖くないが発想が面白い。凍った湖に行って、氷の下に顔出しといたら面白かろうという展開をよく思いついたもんだ。続く「歩道橋の怪」は怪談話としてよくまとまっている。
さて「友達」。これは最近よくある、映像の間に別の映像が紛れてくるというものだ。まあよくある話かと思いきや、紛れ込んだ元の映像があっさり判明してて驚かされた。やりすぎな感もあるが面白かった。どうでもいいけどこの友人は千原ジュニアさんのような顔してるな。次は「闇鍋」。実際いたら驚くだろうと思う。なんかオーソドックスな感じで昔のシリーズを思い出すなあ。
「死返」中編。ここから20分ほど続く。関係者が増えただけで調査はあまり進んだように思えないが…川居さんが交通事故にあってしまったことの方が問題だ。新たな映像が出てくるが、別になくてもよかった程度の印象。

ほんとにあった!呪いのビデオ49     ★★★★★

ほんとにあった!呪いのビデオ 49
ちょっと事情があって、47と48より先にこちらを観た。
評価を高くしすぎたかなという気もするが、実際に投稿映像がほぼ全部面白いという稀有な1本。どんどん感想が長くなるがご勘弁を。
まず「樹海のテープ」。期待の高まるタイトルだが樹海はあまり関係ない。交通事故の様子を車内からとらえた映像で、謎の顔がでかでかと現れてくる。なかなかいい滑り出し。
「扉の向こう」。これは予想していなかった内容。ネタバレになるが、扉を開いたら部屋が廃墟に変わっていたという展開。意表を突かれて素晴らしい。
次もよい。「シリーズ監視カメラ ドアホン」だが、メインの特集でも行けそうな映像。日に4回も家を訪ねてきた挙動不審な男性、その背後に謎の存在がという内容。男性に応対をしてしまったお宅は後ほど全焼したというとんでもない話。次の「リハーサル室」はやや胡散臭い話だが映像はまずまずか。
そして、シリーズ47から続く「死返(まかるがえし)」だ。前シリーズを見てないのであらすじ紹介がありがたい。今回は廃墟探検から始まる。演出補の横田さんはやたらと単独行動させられるうえに、岩澤さんに嫌味を言われて気の毒である。スタッフの単独行動は不幸のフラグであり、投稿内容よりも横田さんの安否を気にしながら観ていたのが正直なところ。どうなったかはここでは語るまい。地元の人らから重要証言を得て後編へ。
「繰り返す男」もよかった。車載カメラで高速道路を走る様子を撮影したもの。男が繰り返し登場する。見せ方が綺麗でセンスを感じる。次は「頭のおかしい女」。シリーズ14に「頭のおかしな老人」というのがあってとても面白かったのだが、今作は前作の亜流というわけではない。最初はカップルの彼女が突飛な発言をすることが、「頭のおかしい」と揶揄されているのかと思ったが、それとは別に恐ろしいのが出てくる。
投稿映像最後は「祖母の家で…」。ほのぼのした映像で事象も大したことないかと思ったのだが、初見で気づかなかった謎の顔があり、しかも後日談がやけにブラックで戦慄させられた。
「死返」後編の続き。重要人物の家へ向かった取材班だったが、またいらんことして病院送りにする。後になって重要人物から8ミリが送られてきて、スタッフが怖い推測をして終わり。その人物は幼いころから、「兄が見たことない老婆を刺し殺す夢」を見るのだというが、「見たことない老婆」というのが事実であればスタッフの推測と合致しないように思える(身内じゃないのか…?)。展開が速すぎたり強引だったりするけども、面白い話だったとは思う。

ほんとにあった!呪いのビデオ50     ★★★★★

ほんとにあった!呪いのビデオ 50
いよいよシリーズも50に到達。今回はいつもより少し長めで80分近くある大ボリューム。取材に力が入っている。川居さんが出ずっぱりで嬉しいところ。
「13年の呪い」。通常まず映像のみの紹介から始まることが多いのだが、今回はスタッフルームがまず映される。降旗さんという方の父親からビデオが送られてきた。その降旗さんは13年ほど前に投稿映像を送ってきていたらしいが、亡くなったらしく、その父が改めてそのマスターテープを送ってきたようだ。本作のナレーション等でおなじみの中村さんが、13年前の当時に本人に取材していたとのことで、記録されてたインタビューを聞いて映像へ。事情が入り組んでいるが映像は不気味。
「警官人形」はなかなか驚いた。道沿いに立っていた警官の人形にちょっかいを出すなどしていた若者たちだったが、異変が起きる。映像のみだがかなり面白かった。
続く「アフンルパロを視る女」は3部に分かれている。今作のメインらしく映像も多い。路上に座っていた女性をナンパした投稿者たち。そこに映っていた女性は、なんと「呪いのビデオ」スタッフルームに現れて、フラフラしながら意味不明なことを言って帰っていった女性と同一人物だった。川居さんが応対。備え付けの監視カメラの映像を見ると、女性が来ていた間に幾度も多重露光らしき閃光が現れていた。つづく。
「河原の狂気」、原因→結果となるところを結果から先に映すという珍しい編集。男性が突然川に入水しようとするが、その前に実は、という内容だ。期待感が煽られてなかなか見ごたえがある。
「アフンルパロを視る女」の続き。取材を行い、女性の周りにはやたらと死がまとわりついているという話を聞く。どうもその女性はアメーバブログをやっていたようで、地元が北海道であると書いている。岩澤さんが北海道出身という縁もあり、ついに北海道取材へ行くことに。あと発端の、投稿されてた映像がここでようやく紹介される。つづく。
「貸切風呂」、なんか今回は若い男女の集団ばかりでてくるな。これは最初わからなかったが、リプレイ見るとなかなかはっきり映っている。結構不気味なのだが割と軽めに終わってしまっているのが気の毒。「不気味な置物」、西洋人形を定点で撮影し続けた映像。投稿者の父が撮影したようだが、その1か月後に電車に飛び込んでしまったらしい。人形に変化が現れるというのはありがちではあるが、その造詣自体が効果的で気味が悪い内容。
いよいよラストに突入する「アフンルパロを視る女」。北海道にて聞き込みをするがなかなか有力情報が得られない中で、問題の女性と同級生だったという男性を発見。ここでようやくその女性のルーツが判明する。トゥスクルとか言うから「うたわれるもの」を思い出した。取材班は女性が子供時代によく立ち寄っていたという洞窟へ。「アフンルパロ」の意味もようやくわかる。
東京に戻った取材班は、その1で監視カメラに映っていた閃光を抜き出して画像化し、ある場所を示していたことを発見した。褒められる菊池さん。スタッフロールが流れる。
そして最後の映像。「呪われたホーム・ムービー」、警告映像である。映っているのは誰かわからないが、先ほどの女性が小学生時代に「呪われたビデオ」と称した映像で、これを見た同級生が亡くなったという。取材班も映像を見た3日後に追突事故に遭った。警告が流れてから映像へ。なかなか怖い。不可解なものが現れ、最初は映像内の子供を見ているのかと思いきや、いつしか視線がこちらを向いていることに気付くのである。



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