ほんとにあった!呪いのビデオ ほんとにあった!呪いのビデオ・封印映像他感想

ほんとにあった!呪いのビデオ感想群(91~95)

2022/11/26

ほんとにあった!呪いのビデオ91   ★★★

ほんとにあった!呪いのビデオ 91

各動画のタイトルがデカい。

「這う」
葬式後に親族が集まっている様子を撮影したもの。子どもが用事で部屋を出て行った直後に、タイトル通り這うものが出現。まずまずか。意外と背景の話が凝っている。

「濡れるお札」
投稿者へインタビュー。引っ越し先の部屋で長い髪の毛が落ちていたり貼ったお札が濡れたりといった怪奇現象が起き、部屋を撮影したもの。「御札」だったり「お札」だったり表記が安定しない。映像が始まるとインタビューの通りお札が濡れていて髪の毛が絡みついており、押し入れのところに何か出現。困ったような顔をしている。

「古着」
結婚式の二次会後に友人同士で撮影した動画。後ろの線路に何か出現していたということだがややわかりにくい。友人の着ている服とよく似ているらしいのだがどうもピンとこない。

「金神 前篇」
タイトルの読みは「こんじん」で前後篇が結構長い。投稿者が実家で発見したテープの動画。金神とは方位神の1つらしく、スタッフがやたらと詳しい。すでに調べていたのだろうか。動画はおっさん2人が山で金神にお願いするというもので、その最中に謎のオーブみたいなものが3つ出現。しかもその中に顔があったりする。事象としては地味な部類だがよくメインに持ってきたものだ。
登場していた男性たちは投稿者の親族らしく1人は撮影後にすでに亡くなっていた。金神七殺という祟りのようなものがあり、それによると金神の方角で何かやらかすと家族7人が死ぬというえげつない結果になるらしい。ああ怖い。後篇へ。

「でてよ」
心霊スポット内を探索している内容。ドアにビニール袋がかかっており、中に入っていた大量の携帯電話が突然鳴り出す。さらには撮影者側の携帯にも着信があるという展開。怖い話系のドラマならばこれでいいのだが、ノンフィクションでやるというのは厳しいのではないか。事象も音だし。

「シリーズ監視カメラ 遊具」
夜に遊具が勝手に動くという内容。動きがややコミカルでそこは面白いが、結構長い。

「首長」
これはちょっとよかった。映画のロケハンで森へ行った投稿者達。首吊り死体を見つけたというシーンのためにイメージに合う場所を探していたという。投稿者も同僚も一瞬首が伸びてしまう。これだけにとどまらず後日談が悲惨。

「金神 後篇」
金神七殺の脅威を知ったスタッフが引き続き調査。投稿動画に出ていた男性へのインタビューができたが、金神七殺を見越していたかのような怖いことを言う。「〇〇なんだ」という話し方は割と嫌いではない。彼が後ほど映像をスタッフに送ってくれる。

「8ミリフィルムの映像」
古い映像で劣化からあまり復活させられなかったらしいが、復活した部分がちょうどいい感じに核心に触れていそうだった。しかしスタッフでできそうなこともなくなってきて、外部の助っ人に頼んで話が終わる。久々にブラックな終わり方だった。

ほんとにあった!呪いのビデオ92   ★★

ほんとにあった!呪いのビデオ92

収録時間が1時間ほどで珍しく短い。メインの「おまじない」がほとんど未解決状態で終わっていて驚いた。

「酬い」
いきなり投稿者へのインタビューが始まる。同級生をいじめている映像で、投稿者も参加していたらしい。蹴られて倒れ込んだ男子生徒が叫び声を上げたところ、いじめていた側の生徒が苦しみながら倒れる。そして首元に何かが映っていた。インタビューなどでは凄そうな内容に聞こえるのだが事象としてはちょっと出てくるだけ。後日談だけ怖く設定されている。

「シリーズ監視カメラ 高速道路」
高速道路の合流部分を映す監視カメラの映像。「おかあさん」と誰かが呼ぶような声が入り込んでいてギョッとする。音声ネタだけかと思ったら、道路の上に子どもらしき姿が出現していた。今作ではこれが一番よかったように思う。

「おまじない 前篇」
ライブハウスの映像の中におかしなものが映っていたという投稿者。AVENGED SEVENFOLDのTシャツを着ている。クリスティス(仮名)という男性アイドルグループが出演している映像で、配信用に無観客でやっていたらしいのに女の影が出現。出現する前後から映像がコマ送りのようになり、霊現象の一環らしいがうまい演出かと思ってしまった。あまり怖くはない。
クリスティスのメンバー3人に話を聞き、その中の1人清瀬さんが取材後にスタッフに個別に連絡を取ってくる。映像に現れた女に心当たりがあるらしく、かつてチェキ会つまり写真撮影会に現れて問題行為を起こしていたとのこと。後篇へ。

「滑落」
登山の様子を撮影したもので、山の頂上の社で安全祈願の儀式が行われているそうなのだが、登っている最中におかしなものが映り込んだという。見えなくはないが見間違いにも思える。

「ふらちな奴」
バーの個室で女性を侍らせている男性。その後ろに子どもの顔のようなものが現れた。これも一瞬出てくるだけなのでかなり注意して見なければならない。

「誘うもの」
投稿者が実家に帰ったときに畑仕事をしている祖母を撮影したもの。周囲を撮っていると川の向こうに手招きをしているような女性のような姿。祖母は大慌てで投稿者を連れて逃げ出す。
「洒落怖」あたりのノリで作ってきたと思われる映像だがこういうのはドキュメンタリーの体でやらないでほしい。

「おまじない 後篇」
クリスティスの清瀬さんによると、現れた女性は河西さんという人ではないかという話だったのでスタッフが調査。彼女が映っている映像を清瀬さんの友人が持っているらしい。板倉さんという女性が登場してその映像紹介から。

「ジャック&ケリー ライブ映像」
ちょっと長いが左横の方に河西さんらしき女性が立っているというもの。霊現象ではなかった。
板倉さんは河西さんが起こしたチェキ会での問題行為の映像も持っておりそれも流される。板倉さんがいたから話が進んでいる。今回のMVPだな。

その後は河西さん本人をライブ会場付近で発見しインタビュー。普通にかわいい感じで、あっさりインタビューできたことに驚いた。ただ映像に彼女が登場した理由は不明のままで、おなじみアジア魍魎研究所日本支部の村井さんとWEB会議。研究生が一緒にいるが位置が近すぎるだろう。
村井さんが見解を述べ、スタッフがそれをそのままクリスティスの清瀬さんへ伝えるという展開。清瀬さんが納得せずに修了するという凄い終わり方となった。追加の映像もなし。

ほんとにあった!呪いのビデオ93   ★★★★

ほんとにあった!呪いのビデオ93

映像もなかなかの内容で、メインの「邪魔」も割とまとまっていて好印象。

「僕の家族」
91年頃の古めの映像。子どもたちの様子を映した微笑ましい内容だが、おかしなものが映り込んでいた。最初は気づかなかったが、リプレイで見返すとなかなか顔が不気味。しかも事象が2つあっていずれも怖い。

「燃やす」
会社の後輩と2人でキャンプをしていたときの映像。夜にたき火の側で話をしていると、なぜか能で使われる女面を発見。当然のごとく火にくべると異変が起きた。まあそうなるだろう。唐突感はあるがこれも不思議。

「邪魔 前篇」
ローカル番組の店紹介においてナレーターが訪れた蕎麦屋の映像。ちょっと前までいなかったはずの女が映像に映り込んでいるという内容。しかしこのナレーターは語彙がないんか。蕎麦を食べながら「お蕎麦の香りがして美味しいです」じゃなかろうに。
スタッフがさっそく蕎麦屋に取材に行くと、最初は感じがよかったのに途中からいきなり帰ってくれないか状態になってしまった。戻って映像を確認すると、スタッフの江原さんが店について、過去にあった映像と同じ場所であることを気づく。結構凄い。

「隅女」
その映像紹介。定食屋で撮影しているもので、座敷の方に「邪魔」と同じような女の姿。ただ出てきたのが一瞬だし霊とも言いきれないしで、なぜスタッフがこの映像を掘り下げて取材しようと思ったのかは謎だ。

「さ迷うもの」
割と珍しい事象。夜の公園を地元の友人と歩く投稿者。池のほとりを歩いていると獣らしき泣き声が何回も聞こえてきて驚かされる。これはかなり緊張感もあったのだが、そのあと池の近くに出てくる女の姿がなんともテンプレ通りで凡庸。もうちょっとおかしな造形だとさらによかった。

「速度違反」
これは驚いた。ロードバイクで出かけて夜に帰ってくるときの映像。下り坂にさしかかってスピードを上げていると、目の前に逆さの顔が出現。撮影者は転んでしまった。唐突でこちらもビックリ。

「床下」
地味だが事象が複数ありこれも結構いい。家の床下に動物が住み着いたかのようで声がするという。投稿者は床下に入って様子を探るがそこで動物以外の何かを映してしまう。顔そして顔。わかりにくいものの謎を含んでいて楽しめた。

「邪魔 後篇」
「隅女」に出てきた男性にインタビュー。さらに蕎麦屋を営む夫妻に再び取材ができた。夫妻の方は意外と穏やかだった。この「邪魔」はいい人ばかり出てきて珍しくギスギスしていない。
どうも映像に出てきた女に見つめられると不幸になるらしい。迷惑な。言ってしまえばそれだけのことではあるが、一応取材によってルーツがわかってくる。

「大越さんへの取材映像」
蕎麦屋の夫妻への取材中にも女が出ていたという、「呪いのビデオ」でお馴染みの展開。夫の方が蕎麦屋を続けたいと言った直後に後日談として蕎麦屋を閉店していることが明らかになる。やっぱりだめか。あまり謎がない展開だったがよくまとまっていたと思う。

ほんとにあった!呪いのビデオ95   ★★★

ほんとにあった!呪いのビデオ95

メインタイトルが「怪屋敷」ということで想像をかき立てられて期待できそうだったが、ちょっと思っていたのとは違う展開。「怪屋敷」呼ばわりはひどいような気もする。

「なくしもの」
赤ちゃんを撮影している映像。ベッドの横からずずずとおかしなものが出現する。割と不気味だが顔のせいで悪役にされているようにも思う。その後どうなったのかが気になる。

「謝罪」
実録系ホラー映画撮影のために廃墟でロケハンしていた際の映像。かなり早い段階で霊らしき存在が出現している。初見の際に油断した。

「訪問者」
夜に駐車場で酒を飲んでいる投稿者達。そこから見えるマンションの廊下を歩いている不気味な女を発見。ほっとけばいいのになぜか注目してしまう彼らだった。それだけだとあまり盛り上がりがないのだが、なんと投稿者の友人がいつの間にかマンションの廊下へ。いい展開。

「怪屋敷 前編」
古民家の一軒家を借りて引っ越したという投稿者。ある部屋の異変を感じて撮影すると、押し入れのふすまが何者かの手によって開けられるのが記録されていた。謎の足音などもあって不可解。
不動産業者に話を聞き、スタッフは一軒家の所有者のもとへ。問題の部屋は所有者である久美子さんの父親が寝室として使っていたのだという。実際に部屋に赴くと、押し入れから焦げたような匂いと子どもが描いた絵のようなものが見つかった。子どもネタで来るか。

久美子さんが今住んでいる家からも謎の足音がするという。どうも寝込んでいる父親の近くでするようなのでスタッフは彼への取材を試みる。後編へ。

「会議室」
会議の記録用なのか、テスト撮影を行っていた際の映像。途中で画面が乱れ、映っている社員の身体もおかしくなる。赤い顔や叫び声のようなものも記録されていた。会議室が古いからか昔のシリーズのような趣があって嫌いではない。

「次へ」
投稿者カップルが初老の男に絡まれ、彼氏の方とつかみ合いになる。顔を近づけられて何かされたかと思うと彼氏の方は脱力し、その後別人のようになってしまった。なかなか変わった展開で面白かった。

「熊牧場」
タイトル通りの熊牧場で撮影された映像。知ってる人ならそこがどこなのかわかりそうな紹介のされ方で、風評被害だな。餌が投げ入れられたところをとらえていたが、なんと熊たちの中に倒れている人らしき姿が。ちょっと驚いた。

「怪屋敷 後編」
結構長いがほぼ取材で、新規の映像は父親の部屋に仕掛けた監視カメラのものぐらい。久美子さんの父親に話を聞けるようになった。前編で出てきた子どもらしき絵や焦げ臭い匂いの正体などが一気にわかる。いい話風に締めるかと思ったらそこから突き落としてくる構成は「ほん呪」っぽさを感じた。


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