ほんとにあった!呪いのビデオ・封印映像他感想 封印映像

封印映像シリーズ(56~60) 感想

2023/02/12

封印映像56 うつろ舟      ★★★★

封印映像56

1本目の「マジムン」がとてもよかった。他も割と派手。

「マジムン」
旧友と再会した撮影者。家飲みで旧交を温めた後、片方が寝てもう1人が部屋を出て外を眺めていると、何かの気配がする。先ほどまでいた部屋に戻ってドアを開けると、なぜか知らない光景が広がっており、異様な男の姿があった。これは驚いた。さらにもう1つ2つ驚くところがあってグッド。タイトルのマジムンは悪霊らしい。

「ゲーム依存症」
課金もしまくっているらしい投稿者の友人Aが投稿者の部屋へ入り浸って、深夜まで帰らない。無茶苦茶迷惑だ。縁を切りたくなるな。どうもゲームがうまくいっていないらしく、「死ね」とか物騒な言葉を連呼している。投稿者がコンビニへ買い物に行って戻ると、なぜかしまっておいたはずの包丁がシンクへ出されている。Aが帰らないために投稿者は電気を消して寝ることに。
Aは深夜になっても「殺す」「死ね」とブツブツ言い続けており、そのうち台所へ行って包丁を持ちだしてくる。ゲームと現実の区別が付かなくなったという、小学生向けの怖い話みたいな展開で若干辟易したが、一応霊らしきものが出る。そもそも包丁を持つのはいいけど撮影しながら歩くのはゲーム依存と関係ないだろうに。

「ぞぞ神」
投稿者は動画投稿のために友人と撮影。投稿者が手品を披露していると友人の方が突然ひどい寒気を感じ始めて撮影が中断。帰ろうとしたが、その前にぶっ倒れてしまう。そして髪の長い何者かが出現する。何が出てきていたのかが、友人の証言ですぐに判明するのが面白い。

「うつろ舟」
心理相談室というところでカウンセリングの仕事をしていたらしい投稿者。専門の先生と共に女性の話を聞きに行った際の映像で、女性が投稿者の一言に腹を立て、さらに撮影についてもキレ始める。そして女性が何か壁に書いたかと思うと窓の外にUFOのようなものが出現し、先生がいつの間にか重傷を負っている。展開が早い。
田中さんや玉置さんが取材。女性が書いていたのが封印映像55に出てきた「かみよもじ」と関係していると玉置さんが気づく。どうも55から57までは続き物のようだ。宇宙人が宇宙船で昔の日本にやってきていたのではという話はどこかで聞いたような気もするのだが、思い出せない。
ここまでに予告編に使われそうな田中さんや玉置さんのピンチがなかったので、そろそろ来るだろうと思ったらやはり来た。しかも彼女らではなくスタッフの鬼塚さんに直撃する形で行方不明に。続きが気になる。

封印映像57 心霊      ★★★★

収録映像はかなり面白いものがあった。表題作の「心霊」はまるで最終回のようなまとめ方で驚いたがこの後もシリーズは続く。

「誘拐」
男性達が夜に車で女性をさらい、楽しみながら動画撮影しようとする様子を記録した映像。結構危ない。道を歩いていた女性2人を襲って車に連れ込む。1人は騒ぐがもう1人は動かなくなり、騒いでいた方が「あの女知らない」と不思議な怯え方をする。男性達のうちの1人が凄い勢いで女性2人を降ろしてしまい、こちらも怯え続けていると車に異常が発生し、襲われる。これは恐ろしかった。何が何だかわからないところも含めて最高だった。

「ドッペルゲンガー」
投稿者の彼女と、大学時代の友人の同僚女性の顔がそっくりだと言うことで、彼女の誕生日にサプライズパーティーと見せかけて2人を会わせて反応を見るドッキリも進行させる。序盤の仕掛け段階が長かったが、いざ2人が対面してからは興味深い展開。怖くはないが考えさせられる。

「ガンコガシ」
マス釣りのために山の渓流へやってきた投稿者と友人男性。なかなか釣れずにポイントを変えつつ移動していると、途中でお地蔵さんを発見。そのうちに友人の体調がおかしくなる。再び釣りを再開していると、川の下流におかしな動きをする何者かを発見。人が苦しんでいるのかと考えて投稿者は助けを呼ぼうとするが、友人がその何者かに捕まってしまう。友人はそのご様子がおかしくなった。これも封印映像ならではの土着ネタ。不気味で面白かった。

「心霊」
封印映像56「うつろ舟」で行方不明になったスタッフの鬼塚さんの行方はわかっていなかった。玉置さんと田中さんらは彼の行方を捜していたところで、スタッフ山口さんが謎の映像を発見。これはかつて封印映像52「心霊処理場」の取材で発見したカメラと思われ、玉置さんの発案によって皆で再び舞台となった廃墟へ赴く。
そこで再び長時間のロケを敢行すると、田中さんの様子がおかしくなり、玉置さんには何者かが語りかけてくる。そして衝撃の結末へ。怖さこそそこそこだが最終回のまとめに入ったかのような展開で驚いた。続きがあるのだろうか。

封印映像60 呪い声      ★★★★

封印映像 Vol.60 呪い声

「デイデンボメ」が迫力があり面白かった。他も意欲的な新しい内容で満足。表題作の「呪い声」だけはいつもの感じ。

「墜落したドローン映像」
タイトル通りの映像で、河川敷を上から撮影していたドローンが意外なものを発見し、直後に墜落してしまう。途中まで携帯に撮影映像のプレビューが残っておりこれだけでもなかなか不気味だが、投稿者と友人がドローンを探しに行って苦労するという話もあった。ドローン本体からさらなる映像が発見され、そこには衝撃的なものが映し出されていた。直後に悲劇も。緊張感もあってよかった。

「呪物」
投稿者はホラー映画の撮影素材の入ったメモリーカードを持ち込んでくるのだが、封印されているような厳重な状態でいきなりスタッフに預けてくる。これを持った人によくないことが起きてしまうのだという。
映像が紹介されるとこれが結構長く、そこかしこに不気味な気配がする。鍵を握るのが井戸で、最後に井戸の中を映した映像が入るがこれには驚いた。

「デイデンボメ」
投稿者が友人と卒業旅行に行った先で撮影した映像。その土地には「デイデンボメ」という一つ目の巨人伝説があるそうで観光用の冊子に紹介されていたりする。デイデンボメとはなんとなく語感がダイダラボッチに似ているが、同じもののようだ。
投稿者達が山を歩いていると謎の女に追いかけられて何かを投げられてしまう。直後に友人の様子がおかしくなって、なぜかカメラが友人を撮影すると周囲が夜の風景に変わるという異様な事態に。ちょっと「XXX」のシリーズのようで面白かった。そして巨人や女登場で終わる。異常に盛りだくさんな内容で大満足の1本。
別途ドライブレコーダーの映像やスタッフの取材などもあって楽しい。

「呪い声」
声優がスタジオでアニメの収録をしている際の映像。スタジオの関係者によると、ある声優事務所の人が来ていると怪異が起こるのだそうだ。まず監視カメラに謎の女の姿が映るというところから始まり、次には収録風景が結構長く入る。の不老から始まって音声と照明の両面から攻めてくるというなかなかハードな展開だが、ほとんど予想通りではあった。
声優の降板騒ぎがあってその後自殺してしまった声優がいたという話だが、実際に起こったとするとネットで今でも語り草になっていると思う。

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