ほんとにあった!呪いのビデオ ほんとにあった!呪いのビデオ・封印映像他感想

ほんとにあった!呪いのビデオ感想群(96~)

2023/12/31

ほんとにあった!呪いのビデオ96   ★★★

「ナガレモノ」がこれから3本にわたって展開する。

「墓参り代行サービス」
タイトル通りのサービスの内容を撮影した映像。墓の後ろからヌッと女の姿が出現。明らかに驚かそうとしている目つきで怖い。墓参りを催促しているのか、威嚇しているのかわからない。

「誰?」
不思議を予感させるタイトルで期待できる。心霊スポットへ遊びに行った投稿者達4人が奇妙な体験をする内容。墓を見ていると1人が突然叫んで逃げ出し、皆で車に乗り込む。逃げるときに人数が増えており、車の中にも唐突に何者かが出現する。怖い話としてはいいのだが、出てくるタイミングを合わせれば作れてしまいそうな映像ではある。

「ナガレモノ 前編」
映像投稿者の鎌田さんが面倒くさい依頼もしてくる。河川敷で謎の木箱を見つけて触っていると中から白い石が出てきたそうで、それを持って帰ると体調が悪くなったので元に戻したいのだが見つからない。そこで「呪いのビデオ」スタッフに木箱を見つけて石を戻してほしいというものだ。そういうのは映像制作会社に頼むものではないと思う。

「河川敷」
ということで鎌田さんの映像紹介。河川敷にいたところドプンという音がしたため周囲を撮影することにしたそうだ。突然ノイズと人の顔らしきものが何度も映し出される。そして最後に木箱。なかなかの内容。
そこからは実際にスタッフと鎌田さんが河川敷へ行って木箱を探すことに。この日は寒波の影響で他に人がいなかったそうだ。鎌田さんは石を持って帰ってから体調を崩しているそうなのに、こういう天候で長いこと外を歩かせるのがよくわからない。
木箱も見つからないのではないかと思いながら見ていたが、なんと見つかる。中には何かの骨などが入っており、持って帰ることに。

「徘徊」
マイナス10度の中を歩いていた投稿者が地下道を通るところを撮影した映像。何かの気配を感じたらしく、終いには女の声や謎の影が出現。よくまとまった話だが映像がちょっと長め。

「シリーズ監視カメラ 万引き」
スーパーのバックヤードの監視カメラ映像。万引きをしたらしき女と店員の話の様子が記録されている。鞄の中から出てきたものを見せる店員に対して「なんでですかね」とか言う女の様子が、会社のこんな感じの後輩を思い起こさせて腹が立った。一応謎の手が出てきていたが気づかなかった。

「お迎え」
曾祖母が亡くなる数日前の様子を撮影したものだという。謎の歌を歌っている曾祖母の方に何かが近づいてくる。どこまで本当のことなのかわからないが不思議な話。

「ナガレモノ 後編」
箱の中に入っていたものがどういった類のものなのか、専門家の意見が聞かれる。一方で投稿者の鎌田さんとの連絡が付かない状態となった。スタッフは河川敷近辺で情報を集め、過去の事件や箱にまつわる伝承などを知る。
映像が1つ紹介される。水難事故で亡くなったという娘とその母親らが家でパーティーをしているときのもので、タブレットに映った母親の顔がノイズで消されるという内容。はっきり言ってどうってことのない事象だが、不吉なことと結びつけていく道具立てとしては十分。
次回へ続く。

ほんとにあった!呪いのビデオ97   ★★★★

引き続き「ナガレモノ」。取材が進んで徐々に核心に迫っていくものの映像自体はさほどでもない。それ以外の投稿映像はよかった。

「盛り塩」
部屋におかしなものが出るため、1人暮らしの投稿者は盛り塩をして対策とした。壁に顔のようなものが出現し、渡航者が撮影を続けているとついにデカデカと出現する。インパクト大で驚かされる。盛り塩自体の是非について言及してくるのは珍しい。

「三段壁」
場所が和歌山県の観光名所と明かしている。洞窟内が撮影されているのだが、そこに下から上がってこようとする男の姿が映り込む。最初気づかなかった。基本を押さえた内容。

「シリーズ監視カメラ 非常階段」
ビルの非常階段に設置された監視カメラ映像。女らしき黒い影が現れ、不気味な音声と強烈なノイズが発生。怖がらせるよう尾をこれでもかと突きつけてくる。背景も含めてまとまりがいい。

「続・ナガレモノ 前編」
箱に入っていた「流し雛」らしき者のルーツをたどって山奥の廃村に向かう取材班。廃村探検の雰囲気はいいが、熊よけの鈴の音が少し大きい。しかし見ていて睡眠を誘発されそうになる。
ある家の中で都合よく重要人物の手がかりらしきものを発見。小説ならいいが実写でノンフィクションの体でやられると少しキツい。調査の間にも謎の人物が出現しており映像紹介。今回の追加映像はやや弱め。

「山道の車」
夜の山道で、窓を中から目張りした汚れた車を発見した投稿者。外に靴が揃えて置いてあって嫌な雰囲気だ。撮影を続けていると突然驚かされるのであった。

「婚姻届」
書いて撮影していると手が出てくるというシンプルな内容。本当にそれだけ。

「秘密基地」
子どもたちが段ボールで秘密基地を作り、自分たちで撮影。その場にいなかったという少女が映り込んだそうだがいたのではないか?やや不気味。

「続・ナガレモノ 後編」
廃村で入手した電話番号の情報から、村の関係者に連絡を取る。その流れで連絡が付かなくなった投稿者の鎌田さんも同じ人に接触していることがわかる。なかなかいい展開。一方、箱が見つかった川周辺で情報があった、亡くなった母娘が映った映像が紹介される。ちょっと怖い。
さらには取材に応えてくれた女性の子どもが亡くなったという意外な展開も。ここは前回に、子どもの泣き声だけ入れておくという伏線も張ってあって好印象。次回は逃げ回っている鎌田さんをもうちょっと嵌めて追求してほしい。

ほんとにあった!呪いのビデオ98   ★★★

「ナガレモノ」が今回で完結。終わったかと思ったらいくつも映像や新事実を被せてくる構成で最後まで楽しめる。他の映像も悪くないが出てくる女の霊らしきものの造形が似ている。

「案山子」
投稿者達が夜に心霊スポットに行ったときの映像。マネキンに服を被せたと思しき案山子を発見し、なめるように撮影したり頭部を蹴ったりして遊んでいると案山子が消えたり現れたりして驚かせてくる。マネキンの顔と人間の顔の二段構えなのがいい。

「詰問」
無謀運転のタクシー運転手と話し合いをしている様子を撮影したもの。ちょっと見ていて辛い気分になってきたところで背後に何か出現。わかりにくいがわかってみると結構怖い。調査により判明した内容も嫌な感じ。

「再会」
家族が観光地で撮影した映像。走り回る子どもの後ろに少女が現れる。かわいい感じだが目の辺りで怖さを表現している。ちょっと驚く。

「終・ナガレモノ 前編」
拾った木箱の調査を依頼してきながら自ら連絡を断ってこそこそ動いている鎌田さん。調査の末に廃村で燈子という女性の存在が明らかになっており、そこから探っていくと鎌田さんも同じような流れで調査していることがわかった。
木箱の中身はおそらく人骨だろうという調査結果が出て、ここでほとんど結論が出たようなものとなる。それだけだと盛り上がりに欠けると判断されたのか、調査の時に会った人が友人家族の異変を撮影したという映像が紹介される。これまでのと同じようなものだが不気味ではある。しかしここで紹介されたからといって全体の話の仲で特に意味を成していないのが悲しい。他のと被っているからである。
また鎌田さんと会うことになって後編へ。

「掃除機の中」
掃除機の中からカリカリという音がするため、公園に持って行ってゴミの入ったボックスを確認する様子を撮影したもの。題材は面白いのだが肝心の事象が一昔前の合成のようなもので、観た人の半分ぐらいはあーあという気分になっているのではないか。

「パーキングエリア」
投稿者家族が行楽地へ向かう途中で立ち寄ったパーキングエリアの映像。妻と子どもが車に乗り込むところを撮影しているのだが、そんな様子を撮ってどうしようというのだろうか。窓の向こうに一瞬だけ女が出現。子どもメインではなく窓がしっかり映るようになっているのも不思議。

「塔」
中国の黄河近くの塔で撮影された映像。場所のスケールが大きいが事象としてはよくわからない。

「ミステリーボックス」
中身がわからない箱を台湾から輸入したという投稿者。明らかに動画アップ用に撮っているのだろうがなぜ自分のチャンネルでなく「呪いのビデオ」に送るのか。ここで採用されると自分のところで使えなくなるのでは?事象は不気味で凝っているのはいいと思う。冥婚ネタ再び。

「終・ナガレモノ 後編」
鎌田さんが待ち合わせ場所に現れ、連絡せずに自分で取材していたことを謝ってくる。呪いのビデオスタッフの取材が遅々として進んでいなかったことが不満だったらしい。おそらく無償で依頼しているのだから仕方がないと思うけど。鎌田さんは取材したからなのか、あるいは取り憑かれたのかよくわからないことを口走る。
木箱に入っていた人骨らしいものを河原で供養することに。鎌田さんも一緒に来ていたのだがやはり途中でいなくなる。もう嫌ですねこの投稿者。勝手にやってほしい。
鎌田さんが消える直前の映像におかしな女が出現。これまでの取材中にも出てきていた女との関連が疑われるのだがそれ以降に次々と新事実が出たり伏線回収がされたりする。なんとか時間内に全部解決しようという姿勢が心強かった。


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