ほんとにあった!呪いのビデオ・封印映像他感想 闇動画・心霊闇動画

心霊闇動画シリーズ(11~15) 感想

2019/01/03

心霊闇動画11      ★★★★★


取材もあってある程度長い映像が、全部面白いというかなり満足できる内容。短いのはやや弱くもあるが、それを補って余りある。

「反政府デモ」
珍しい題材。日本ではなくタイが舞台で、柱の陰に何か出てくるという内容。海外が舞台の映像で面白かった記憶がない。

「アパートの怪」
姉と弟の会話から始まる。弟の住むアパートに怪現象が起きるということで、夜も姉にいてほしいようなのだが、割とあっさり帰られてしまう。投稿者の父親が不動産会社を経営しており、ある所有物件の部屋で撮られた証拠映像が持ち込まれたのだという。弟は健気にも一人で撮影を続行。照明が消え、部屋の中では物音とすすり泣きのような声。そして布団の中に黒いものが潜りこんでくるという、盛りだくさんの内容。こんな部屋は解約すべき。

「クラブ」
クラブのトイレ前に設置された監視カメラ。何度かドアが開け閉めされるが、中に異様なものが映り込んだ。短いがリプレイで見るとなかなか迫力がある。

「展望台」
僕の好きな、不思議な現象系。彼女とドライブで立ち寄った展望台の映像。事細かな取材が入り、映像の内容はここでほぼ語られる。彼女の方がいきなり展望台から落ちる姿が目に入り、地面にカメラを向けると彼女が倒れていたのが見えた。彼氏の方は慌てふためくが、後ろから彼女が何食わぬ顔で登場したのだった。背景や後日談もあってかなり楽しめた。

「親戚の家」
親戚の家で幼い甥の様子を撮影した映像。映像が微妙に長い割に、出てくるのはほんの一瞬。

「公園のトイレ」
近所の公園にて、数人で夜にバスケットボールをしている時の映像。取材が入る。演出補の長田さん登場。なんか久しぶりだ。公園内のトイレにうずくまる女性がおり、話しかけても様子がおかしい。出入り口側の友人の方を向くと、背後に不気味なものがおかしな動きで迫っていた。妙な緊張感があり、出てきたものも印象に残る。

「春の山」
山にドライブに行った際に撮影された映像で、奇怪なものが記録されたという。ノイズが混じっていくつもおかしなものが映り込む。事象自体は最近多い。流行りだろうか。

「DVD」
意味のわからないタイトルと、意味のわからない内容。投稿者の男性の家の郵便ポストにDVDが入っていたのだという。そのDVDの中身が、「ある男性の家の郵便ポストの中に、同じ女性の顔写真が入っていて男性が迷惑する」という内容。郵便ポストの中に郵便ポストの映像を入れるから、話がわからなくなるのだと思う。この辺の話は複雑なので置いといて映像に戻ると、なかなか面白い動きをする霊らしきものが。話はともかく映像はよかった。

心霊闇動画13      ★★★★

心霊闇動画 13
またもドギツいジャケットで、見る人を選びそうだが内容はなかなかのもの。黒めの風貌で目が怖いというのが多く出つつあるので、少しバリエーションには欠ける。

「旅立ち」
なんか前向きなタイトルではあるが、旅立つ前にやられてしまったという話。海外留学に行く後輩の送別会中の映像で、音声の後から出てくる。唐突な登場は間違いなく初見殺し。かなり驚いた。

「ホラー動画」
彼女にホラー動画を見せて驚く反応を楽しむという、ふざけた趣味を持つ投稿者。その最中に後ろの方におかしなものが出現。こちらはぬーっとゆっくりめに出てくるので少し安心。見た目は普通。

「ベランダ」
マンションの監視カメラ映像。夜中にベランダに誰かいる気配がするので仕掛けたそうだ。物が勝手に動いてうるさい上に、凄い速さで落ちてくるものも。引っ越して正解だ。

「伝染 前編」
結構な大作。投稿者の白川さんという男性が、肝試しで訪れた廃墟で見つけたビデオに残されていた映像から始まる。患者らしき男が問診を受けているようだ。その問診も「人格が乗っ取られる」とか物騒な内容で、画面にノイズが入りまくる。最後におかしなことが起きているようだが、それはまた後で。
ビデオの映像を見てしまった白川さんの周りには不可解なことが起きているそうで、体の傷や風呂場の落書きがいつの間にか生じているのだった。スタッフが白川さん宅に泊まり込んで様子を見ていたが、その場でも悲劇が。グロ展開なので嫌だなあ。続く。

「斬首」
先ほどの話は首をやられたという内容だったが、続く映像のタイトルが「斬首」なのは狙っているのだろうか。タイトルほど嫌な展開ではなかった。斬首というか振り落としたというか…

「合格祈願」
最初のに続いて黒い人が驚かしてくる展開。夜中に神社で合格祈願をしているカップルが、木の影に何かをとらえる。造詣がやはり強力なので安定して怖い。

「見下ろす女」
不思議な感じ。投稿者と友人が廃墟探検していた際に撮影された映像で、途中で何かに気づいた友人が逃げ、撮影していた投稿者は黒っぽい女に見下ろされていた。これも怖めだ。登場の仕方は珍しい。

「誕生日会」
誕生日会で電気を消してると結構何か出てくることが多い。電気を消さずにやったほうがいいのかも。カメラがクローゼットの方を向いたところでまた黒い人。黒いのばかりだが全部怖い。困ったな。

「伝染 後編」
最初のビデオ映像の舞台は病院であり、そこにかつて勤務していた男性へのインタビューによると、ビデオにも映っていた院長はスペインで奇妙な医療を研究してきていたとのこと。スタッフはそれぞれ調査を行って成果を上げる。演出補の長田さんがその医療について説明し、大平さんは映像中に聞かれた謎の言葉はスペイン語であることを突き止める。真面目な謎解きで興味が引かれる。
前編にて、何かに取り付かれたように自分の身体を切ったりしていた白川さん。心配されたが割と元気そうだった。しかし入院先の病院では隣のベッドの男性がおかしくなり、隣の病室の患者もよくわからない文字を書き始めるなど、周囲に奇行が伝染してしまった。
大平さんは、白川さんたちに憑依したと思しき存在を絵で表すなど大活躍。最後に問題のビデオの終盤が映される。これもちょっと出てきたのが黒めだが、インパクト十分。話もよくまとまって一つの流れを作り出していた。

心霊闇動画14      ★★★

心霊闇動画 14
平均点レベルの内容を連発している1本で、ハズレはなかったがあまり強烈な印象はない。前後編ある「オワリマシタ」は作り物感が濃すぎて単なるホラー映画。意欲があるのは素晴らしいと思うけれど。

「ギター練習」
夜の公園でアコースティックギターを練習している男性と、それを撮影する投稿者。
吉川晃司の真似をしろというリクエストに応え、アコギをじゃかじゃかかき鳴らしているのはまあいいとして、足元からそれに抗議するかのような霊の顔が出現。ぬっと出てくるが状況的にあまり緊張感はなかった。

「人形」
心霊スポットとして知られる森を夜に探索している歳の映像。途中で段ボール箱を見つけ、中を開けるといくらかの葉っぱと共にフランス人形が入っていた。見ているこちらも人形に気をとられたが、霊らしきものは段ボール箱の方に出てくるという、意表を突いた内容でよかった。

「寝言」
女性が恋人の男性の寝顔を撮影している映像。顔に落書きをするというイタズラが展開されており、結構落書きの量が多くてひどい。男性は起きずに苦しそうな呼吸をし始め、不気味な寝言を放って首を絞められる。悲惨な目にしか遭っていない。

「オワリマシタ 前編」
森の中でろうそくを持った男女が儀式らしきことをしている映像。投稿者である古田さんと恋人が登場して取材を受けており、古田さんの友人の徳井さんが映っているとのこと。徳井さんはその後自殺してしまった。そもそもここで恋人が同伴しているのが不自然だと思っていたら、やはり後々で本筋に絡んできた。スタッフは映像が撮影されたらしい森へ行って現場検証を行う。取材の結果、どうも徳井さんをSNSを通じて連れ出したらしい「ハイネコ」という女の存在が明らかになった。続く。

「夜釣り」
結構意外な展開で、これまでにあまり見たことがなかったタイプの内容。夜釣りをしているカップルのうち、男性の方が何者かの腕を吊りあげてしまう。そして男性の方にカメラが向くと、その男性の腕が消えてしまっていた。後日談はよくあるというかそのまんまなのだが見せ方が面白かった。

「墓地」
今回は夜ばかりだな。大学生の投稿者がサークルの部室で発見した映像だという。
男性2人が夜の墓地を歩き回っている。車の下におかしなものが映り込んだ。こう書くと何の変哲もない内容のようだが、出てきたものの風貌はまずまずか。

「電話ボックス」
なんか今回タイトルの付け方が手抜きでないか?夜の電話ボックスで、ある番号にかけると霊が出るという噂を実践している映像。電話ボックスの外で順番待ちのように立っている女性の姿が。いなくなったかと思ったら、待ちきれないのか近くまで来てしまっていた。2つ出てくるがそれぞれ別のものかも。

「駐輪場」
監視カメラ映像。学生が自転車の鍵を開けようとしたところに、謎の顔がぬっと出てくる。驚いたところでノイズが走って、学生が突然消え去る。かわいそう。

「オワリマシタ 後編」
自殺した徳井さんは、森で呪術を行っていたらしいことがわかる。そのタイミングで投稿者の古田さんが行方不明になり、最初に出てきた恋人がスタッフに捜索願い。古田さんたちが投稿映像についての重要な事実をスタッフに隠していたことも明らかになり、こいつらは何がしたいのかさっぱりわからない。以降はスタッフルームに何者かが現れ、スタッフたちにも危険が及びそうなところで、投稿映像の後半が紹介されて終わり。
これ自体は初見では面白かった。ローブを着た徳井さんが手を組んでいる部分がちょうど顔のように見えてそっちの方も気になった。

心霊闇動画15      ★★★

心霊闇動画 15
毎回期待の高いシリーズなのだが、今作は普段よりは少しパワーダウンした印象。わかりにくいのと、逆にわかりやすすぎて嘘くさいのが多く、塩梅の難しさを感じさせられる。

「カツアゲ」
男性が複数人にカツアゲされているらしい。初見では何が出てきたのかわからなかった。なぜ撮影されているのかわからないのはいいと思うが、事象もわかりづらい。

「降霊術」
姉妹が家の中で怪しげな儀式をしている様子を撮影したもの。未来が見える占いをやっていたらしい。ろうそくや鏡を準備して取り組んでいると、妹の方に異変が起きる。そして何者かが出現という流れ。画面明るくして見た方がいいのかな。

「オフィス」
監視カメラ映像。深夜勤務の女性が電話応対を終えて休憩していたところで、おかしな人物が近づいてくる。こう書くと面白そうなのだが実際はB級ホラーみたいだ。

「消えた」
珍しいタイトル。花火をして遊んでいたとところで参加者の一人に異変。体の一部がなくなるという事象だが、最近こういうのは実は少ないのかもしれないと思うと貴重にも感じる。

「償い」
ちょっと長めで謎めいている。夜の公園に肝試しにやってきたバイト仲間の男女数人。その中の一人の男性が、建物の影から伸びてきた手につかまれて消えてしまう。男性は幼いころに友人を事故で亡くした過去があり、どうもその亡くなった友人が絡んでいるらしい。話は面白いけれども事象自体は非常に短く地味。個人的には好きな部類。

「居酒屋」
飲み会の最中、男性の背後に謎の影。本当に何の変哲もないタイプの恐怖映像で、記憶に残っていなかった。

「山の廃屋」
廃墟探検の映像。投稿者とその友人のノリが軽く、半ば雰囲気をぶち壊しかけたが、徐々に緊張感が出てきた。鎌が飛んでくるのは意外性があってよかった。

「カーセックス」
タイトル的に早く終わりそうだったが、実はこれが最後の映像で結構長い。夜に投稿者と友人が、揺れたりしている車の中を覗こうと忍び寄った際の映像。霊感の強い後輩の女性が出てきて話が広がっていく。今回はインパクトのある映像があまりなかったが、これはかなりのものだった。


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