ほんとにあった!呪いのビデオ・封印映像他感想 闇動画・心霊闇動画

闇動画シリーズ(21~25) 感想

2021/05/03

闇動画21      ★★★★★

闇動画 21
今回は闇動画シリーズが得意な、いわゆる何者かよくわからない系が2本収録されていてかなり面白かった。

「自殺を止める」
カップルが、自殺者が多く出るという公園を夜に訪れ、実際に自殺者を止めようとする試みを撮影した内容。男の方は芸人の卵らしく、動画投稿で儲けようと考えているようだ。炎上系ユーチューバーのような恐れを知らない企画だ。もちろんふざけ半分でやっている。公園自体は木が生い茂っていて、首吊りが行われてもおかしくない場所であるように思える。
邪気を払うために女の方はダンスをリクエストされてそれに応える。結構ノリがいい女性だ。男の方も一応やるがまあこっちも芸人の卵らしく頑張っている。
しばらく歩き回っているとスーツ姿の男性を発見。というか公園にはこの人ぐらいしかいない。挙動が怪しいとみてさっそく話しかける2人だったが、スーツ男が逃げ出してしまったので追いかける。とんでもなくウザい2人だ。殴られてもおかしくないな。男を追いかけている最中に2人がバラバラにはぐれてしまうのだが、合流できて帰ることに。
家に帰って総括のコメントをしていると、後ろの扉に謎の影。首を吊っているようにも見える。そしてインターホンのチャイムが鳴る。以降は怒濤の展開。意外な人物が玄関にいた。過去作にもあった、何者かわからない系。闇動画や心霊闇動画はこのタイプの映像が実にうまい。

「303」
心霊番組のロケハンのため、呪われていると噂される旅館の一室に宿泊するADたち。それがタイトルの303号室だ。部屋に入ってさっそく押し入れを開けて中をチェック。布団とかしかない至って普通の中身。
しかし夜に寝ていると、1人が異様な雰囲気を感じて起きて撮影。もう1人も起きており、どうも女将が布団を貸してくれと呼んでいるとのことだ。押し入れを開けると、中に引き込まれてしまった。そこで唐突に話が終わる。短めの1本だがインパクトはあった。

「廃小学校」
撮影者達の3人はあまり素行がよろしくないらしく、目的地への道中に煽り運転をして、怒らせた相手をぶっ倒して先を急ぐというなかなかヤバいことをやっている。
やってきたのは廃校となった小学校。肝試し目的だ。撮影者とは別である投稿者によるとここは心霊スポットらしく、地元の町内会が管理しているそうだ。男子児童が男性教師を刺し殺し、その後自殺したというショッキングな事件があった場所とのこと。出てくる霊は殺された男性教師のものであるという。
見て回っていると、ちょうど町内会の男性と出くわしてしまう。ソトヤママサハルと名乗るおっさんだ。なんでフルネーム?どうも理科室に霊が出るという情報があるようで、撮影者達はソトヤマ氏にそのことを聞いたがそこではないと訂正され、正しい場所を案内してもらうことに。意外と協力的だ。
このあたりから赤ん坊らしき泣き声が廊下に響き渡るという明らかな異常事態が始まり、ソトヤマ氏もどこかに消えてしまう。撮影者達も散り散りになり、冒頭で煽り運転で揉めた男まで登場。犠牲者がどんどん増えていくというハードな展開だ。
逃げだそうとした1人はついに車まで辿り着くのだが、逃がしてもらえなかったようだ。意外な展開続きな上に、オチもひねりまくっていて面白かった。

闇動画22      ★★★★

闇動画 22
怖いところ以外の箇所がかなり多いため、ややダレてくるところがある。怖いことは怖いのだが。

「密着取材」
大学生の撮影者の女性が研究の題材にしようと、兄の内縁の妻であるライターの女性に密着取材した際の動画。気が強そうな美人。ルポライターとして実績を立ててきたらしく、本業で食べていけるぐらいになっているようだ。
しかし取材の結果恨みを買うこともあったらしく、街で女に襲われたという事件についても語ってくれる。そして今回の密着取材も街中で話しながら行われていたりするのだが、たまに謎の女の姿が見え隠れする。

とりあえず歩き回るのを終えてライター女性の家へ。兄は山に行くと言って帰ってきていないらしく、女性が1人で暮らしている状態のようだ。夕食をとってしばらくするとライター女性がいきなり不機嫌になる。しかも家にまで謎の女が来たようで、大学生がライターに話しかけるがブチ切れ状態で買い物へ行くと言って家を出てしまう。

そして当然のごとく謎の女は家の中へ。もっと警戒しろよと思うのだがそれでは話が進まないので仕方ない。大学生は謎の女にわけのわからないことを叫ばれつつ襲われる。クローゼットに隠れるが、女が帰ったかと思って出てきたところをやはり襲われる。
ちょっとほっとしたかに思えてひねりを加えてくる。血が付いていたあるものが見つかるのだがそんなに血って乾くのが遅かっただろうか?襲われる緊張感はなかなかよかった。

「恋愛情報商材」
女性にもてるための情報商材を売っている男性が撮影した動画。まずは理論が説明され、次はいよいよ女性を相手に実践するという段取りだ。バーで女性を口説くそうである。
本当に理論が役立つかどうかを示すとしたら実際に何も知らない女性を相手にするべきだが、ここで登場するのは仕込みの女。しかも舞台のバーはこの男性が経営しているとのことで、これでは単なるドラマ撮影じゃないか。

女がグデングデンに酔っ払っており、予定していた会話もうまくできない状態で男性はイライラし始める。なんで酔っ払い状態の女に大役を任せるのかわからない。誰が飲ませたんだろうか。
ともかく女がトイレに立ったところで不満をバーテンにぶちまけまくる男性。ここまであまり怖くないな。とそこへ連絡が入り、以降でようやく恐ろしい展開になる。

オチの一部を書くとこの女は仕込みの女とは別人だったことがわかるのだが、このように呼んだのと別の女が来てしまったという話は結構投稿映像系で多い。しかも偽物でありながらも途中まではうまいことやっているケースも多く、興味深い。

「魔窟3 袋」
前にあった「魔窟 神出鬼没」と同じ場所が舞台。廃墟となった老人ホームである。「魔窟2」は「闇動画17」に収録されているのだが、そちらを見る前に3を見てしまうことになった。何度も言うが市内のGEOに闇動画があまりないので困っている。
今回は若者3人が廃墟で鬼ごっこをするという内容。しかし広いため、鬼は携帯電話でそれぞれに一度だけ電話をかけることができ、逃げる側はコール5回分は着信音を鳴らし続けなければならないというルールが決められた。

以降は鬼ごっこの様子がひたすら流される。廃墟をずっと見ることができるのは意義があるが、本当に怖いのは終盤だけである。3人中1人の姿が見えなくなり、帰る前に集合しようとしたところにも現れない。そしてスマホで連絡を取ろうとするが、ある部屋に彼のスマホだけが落ちているという異様な状況。

2人は建物から出て外で待っていたりする。このまま帰れば彼らは助かったのに。
残った1人が2階の部屋のようなところから呼びかけてくるが、後ろに何かいるかのような動きを見せている。呼びに行った2人が彼の遺体を発見。もう止められない連鎖の中に入ってしまった。今回も「魔窟 神出鬼没」ばりの瞬間移動が見られるが、登場したものはあのときとは別物だ。ロッカーを開けたら中にいるとまではさすがに思わないので驚いた。

闇動画24      ★★★★

闇動画 24
どれも緊張感がある話で面白いが、終わり方がちょっと有名な怖い話っぽい。怖い話を闇動画でやるとこうなりますよという感じ。

「パチンコ店」
潰れて廃墟となったパチンコ店を訪れた3人。このパチンコ店の男性トイレのある個室では首吊り自殺が頻発するということで、その取材に来たのだった。女性2人と男性1人で、編集者とライターとカメラマンだ。編集者とカメラマンは新婚らしい。
以降はパチンコ店内の探索が続く。廃墟探検の動画は多いがパチンコ店というのはなかなか珍しい。新鮮だ。ライター女性がずっと撮影している。

カメラマンの男性が車に忘れ物をしたとのことで、妻である編集者が取りに行くと意外な展開。カメラマンとライターの女性は密かに付き合っており不倫関係だったようだ。
カメラマン男性が姿を消して、ライターと編集者の女性同士で一悶着ある。なるほどこういう展開かと思っていたら、それを上回ってくる内容だったので満足。はなから自分も死ぬ気で挑んでくる人に対しても霊が襲ってくるという、これまた興味深い展開だった。

「廃墟ドッキリ」
途中まではかなり良かったのだがオチがどこかで聞いたことがある内容。YouTube投稿用に撮影されたもので、廃墟でドッキリを仕掛けるというもの。先に現場入りしていたカップルが、後から来るという別のカップルを驚かすために準備する。

廃墟周辺に誰かが来ていたり、廃墟内でも何者かの姿があったりと、ドッキリ対象のカップルが来ているのか、それとも別の何かなのかという緊張感がある。
そうこうしているうちにドッキリを仕掛けられた男の方が逆ドッキリを仕掛けてきて驚いた。オチは前述したとおりではあったが、珍しく撮影者側が無事に終了するという終わり方なのは意外。

「別荘」
大学生らしい女性2人が別荘に来てはしゃぐところから始まる。死んだ叔母が持っていた別荘が人手に渡りそうなので、友人と共にやってきたらしい。別荘の外で撮影している時点で謎の人影が映っていたりする。

夜になったが2人とも特にやることがなさそうで退屈。前日に怖い話のサイトを見ていたらしい1人がそれを話題にし始めた。泊まり先のホテルの部屋に絵があり、裏にお札が貼ってあったという古典中の古典みたいな話だ。ちょうどこの別荘にも2つ絵があり、その裏を探ってみると謎の模様が描かれた袋が貼ってあった。しかも封がしてないのかいきなり中から束ねた髪の毛が出てくるというヤバい展開。

以降は閉めたはずの部屋の窓が勝手に開く、台所に謎の人影が現れる、謎の物音がするなどの怪奇現象が連発し、ついには机の上に出しておいた食料が散乱するというもったいない展開。実に怖い。逃げるべきだ。

彼女らもうんざりしてきたところで1人の携帯が鳴り、大学の友人からの着信であった。なぜかこの人は彼女らの事情を知っていて、絵の裏の袋のことなどの状況を言い当てて、霊に呪われないための方法を教えてくる。
明らかに怪しい電話なのでちょっと先の展開が読めるものの、最後は結構勢いがあって良かった。
それにしても投稿者の男性は三又又三みたいな顔をしているな。

闇動画25      ★★★★

闇動画 25
「魔窟」の続き物があって面白かった。今回は心霊以外で攻めてきていて興味深い。

「しるし」
キャンプ場へやってきた男女4人組が撮影した映像。
管理員に案内されてコテージに入り、周辺を散策していると妙な状態の動物の死体を発見したり、遠くの空にUFOらしきものを見たりする。
そして夜にコテージの外から音がし、謎の光も生じたのを見て1人が飛び出す。追いかけていくと出てきたものが完全に宇宙人。さらに1組のカップルが外へ出て行ったりする。このあたりから、これ心霊の話じゃないなということにようやく気づいてくる。まあUFOも出てくるのでそっち系か。
出て行っていたカップルが戻ってきたがこっちもすでにやられていたので、残っている1人が逃げて管理人に出会って助けを求める。そこからの展開もお約束ではあるがやはりびっくりさせられた。

「魔窟番外編 記憶」
魔窟の4本が過去のシリーズで紹介されて、これで終わったものと思っていたら番外編が登場した。今回はあるカップルが主人公。女性の方がこの魔窟の舞台となっていた廃墟に昔行ったことがあるかもしれないということで、2人で確認しに行くことに。女性の両親、特に父親の方が猛反対してくる。男の方は多分嫌われた。普通このくだりは撮影しないものと思う。
とにかく彼女の親には内緒で昼間に廃墟に到着。やはり彼女には記憶を辿る手がかりがあったのか、中の情報を口にしてくる。この廃墟に来ているのが2人だけかと思ったら、何と別の女性が1人廃墟内で何かしていた。これは意外な展開。2人でその女性に話を聞くが、女性は声が出せないらしく筆談となる。ここまでは意外といえば意外なのだが、途中からは怖い話かサスペンスドラマのような展開になっていく。やり過ぎではあるがまとまりはよかった。

「魔獣」
廃校となって取り壊される予定の学校が舞台。備品をリサイクルでお金に換えられないかと、業者の人と市役所の職員が3人で中を見て回っているようだ。学校が舞台だが、学校に出てくる幽霊的な話ではなかった。
割と和やかな雰囲気で進むのだが、メンバーの1人の女性がこの学校に通うことを過去に祖母に反対されていたとか、ちょっと曰くがあるような話を挿入してくる。そしてある部屋で実験されたような動物の死体が見つかり異様な雰囲気に。女性がこれを見て、人魚のミイラとかを引き合いに出してくるあたりオカルト好きか。
業者の男性の体調が悪くなり、それぞれが分かれて廃港内を見て回るが、再会した頃には犠牲者が出ているという盛り上がる…会い。最後はなぜか異世界への扉らしきものが出てくるという変わった終わらせ方だった。


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