ほんとにあった!呪いのビデオ・封印映像他感想 封印映像

封印映像シリーズ(21~25) 感想

2019/01/05

封印映像 21 霧の村の呪祭     ★★★★★

封印映像 21 霧の村の呪祭

土着ホラーっぽいタイトルで期待が高まる。実際に収録されている5本が全部なかなかの良映像。どれも楽しい内容で満足できる1時間だった。

「インターホン」
久々に会う友人の家まで遊びに行った女性が、その一連を撮影していた映像。友人の住む一軒家に感嘆しながら中を見て回る投稿者だったが、友人が何かを不審がる。出かけている間にインターホンが何回押されたか記録できていたそうだが、なんと2時間足らずの間に41回も押されていたらしい。カメラで映像も記録されていたので早速見ると、謎の女が。そして登場。いきなりのサイコホラーで幕開けだ。

「即身仏の呪い」
オカルトサークル仲間の男性3人が、心霊スポットにやってきた。どこかの洞窟らしきところをふざけ半分で見て回っていたところ、どうも何者かの怒りに触れたらしく、恐ろしいものが現れて逃がしてくれない。洞窟の曰くを知る男性が現れて説明してくれる。封印映像お得意の歴史・民俗学ネタがここで登場。

「音声認識機能」
幼い子どもを連れた夫婦が、母方の親の家へ遊びに行った際に撮影された映像。子どもがiPadの音声認識機能で遊んでいる様子は微笑ましい。iPadに喋らせて楽しんでいるのはよいが、いきなり不穏な状態になる。「アキオ、アキオ」と連呼しだして止まらないiPad。固まる祖父の姿が味わい深い。さらに謎の人物が登場。後日談も含めてインパクトのある話。

「砂浜」
友人と2人で夜の砂浜へ遊びに行った投稿者が撮影した映像。朝日が見える絶景スポットの海岸に行ったらしいが、それどころではなかった。夜の海岸に座り込んでいる女性を発見。彼らが話しかけたところ、凄いやり方で襲われる。ちょっと面白方向へ行きそうだが意外性はあった。友人の方は一命は取り留めたがいまだに悲惨な状態が続いているという。

「霧の村の呪祭」
13分ほどでホラー映画を1本見たぐらいの満足感が味わえた、と言ったら言い過ぎだが、よくまとまっていて面白かった。出版社の男性が、「奇祭」とのラベルが貼られたビデオテープを発見。内容を確認すると驚くべきものが映り込んでいた。男性がどこかの山村らしきところを撮影しながら歩き回っていたが、道に迷って夜になってしまう。山中をぼやきながら歩いていると、霧の向こうに民家を発見。人影があったので話しかけたが反応がない。探索を続けていると謎の面が落ちていることに気付く。撮影者は魅入られたように面ばかり撮影しているのだが、背後から物音がした。そして怒涛の展開。綺麗に決まった。

封印映像 22 心霊スポット探訪     ★★★

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不思議なことにあまり盛り上がる所がなく終わってしまった。シリーズ13の「黒電話の呪文」でも書いたけれど、事象が起こって、それっぽい原因が毎回取材で明らかになるのは安易に感じられる。わけわからないまま終わったほうがよいと個人的には強く思う。

「ドライブレコーダー」
タクシー内の防犯カメラで撮影された映像。2人の男性が乗ってきて、駅の方へ向かう。5分ほど経ったところで男性の1人が首を押さえて苦しみだし、悲劇が起こってしまう。映像自体は初めて見る事象で、パワーがあってよかった。しかしもう1人の乗客の男性にインタビューをしたあたりでちょっと雲行きが怪しくなる。戦国武将の首塚へ取材に行った帰りだったのだという。首塚へ行った帰りに首をやられたっていうのがそのまんま。

「石子詰」
なんか出てくる女性の喋り方がわざとらしいのが困るが、映像は面白い。友人と共に10年後の自分あてのビデオレターを撮影し、どこかの裏山へ埋めに行った際の映像。山中で突然どこからか石が飛んで来て、様子を見に行った友人が戻ってこなくなった。撮影していたもう一人がその後おぞましいものをカメラに収める。問題の裏山は実は刑場跡であったのだという。封印映像おなじみの歴史ネタ。

「はなればなれ」
祭りの風景を撮影したものだが、子どもの上半身と下半身が別々に現れる。事象があまり怖くない。さらにその祭りではかつておみこしの下敷きになって、下半身を挟まれて亡くなった子どもがいたのだという。これもまんまじゃないか。タイトルの付け方だけはうまい。

「歪んだ女」
女性2人が新年会をしているところから始まるので、どちらかの顔が歪むのかと思ったら、違っていた。新年会の時期だが、空き地で、夏に買って残っていた花火をすることに。事象はまあまあで、映像に記録されていた音の分析で二度おいしい展開に。そんなに不気味でもないけど。

「心霊スポット探訪」
表題作。昼間に廃墟を男2人で探索している。2人ともカメラを持って撮影しており、1人のカメラの動きがおかしくなったときに、もう1人のカメラでは謎の物を映していたという、面白くなりそうな構成だったが、出てきたものがやや地味だった。これはやや謎を残した終わり方でよかった。

封印映像 23 シャドーピープル     ★★★

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面白くなりそうだという期待感はある割に、どうも中途半端にどの話も終わってしまっている印象。道中はいいんだけれど、終わり方がもうちょっとなんとかなればなあと惜しまれる。ちなみにパッケージに移っている外国人は霊能力者。

「いちばんのファン」
タレント事務所から流出したらしい映像。アイドルらしき男性がマネージャーと共に、ファンへのメッセージ動画を撮影している。ファンから送られてきたプレゼントを開封していくが、最後に大きな箱が残っていた。だんだん中身の予想がついてくるところで、やはりおかしなものが入っていた。これだけで終わるかと思ったら、2人に攻撃してきたのが少し意外。この映像を見た者には不幸が訪れるという噂があるらしいが、そうであるならば早めに言っといてほしい。

「シャドーピープル」
表題作がこの時点で出てくるのは珍しい。投稿者とその妻が自宅で撮影した映像。仲良くホラー映画を見ていたところ、家具が勝手に動き、庭に人影が現れるという怪現象に遭遇する。本件があって以降、庭に監視カメラを仕掛けるとまた影が出てきた。ということで霊能力者のジョン・クロウ氏に相談してみる。それは「シャドーピープル」という怪現象だろうと言われ、自宅へ行って検証。成果はあるがやけに中途半端に終わる。続編でもあるのだろうか。

「深夜のいたずら」
アパートの監視カメラに記録された映像。深夜、廊下で物が勝手に動く現象が起きるという。映像自体は面白いがこれもあっさり終わる。ちょっと食い足りない感。

「さがしもの」
女性2人が酔っぱらって外を歩いている時に撮影した内容。道路に女性らしき人が倒れているようで、しばし見ていたところ、手で這って追いかけてくるという恐怖映像。初見ではおーっとなったが、見返すとホラーゲームみたいだ。

「天井裏の呪念 再取材編」
かつてのシリーズ11「天井裏の呪念」にて、映像に映っていた人物はすべて行方不明になっていたはずだったが、雑誌の特集コーナーに当時出演していた霊能力者が写っているのを発見。取材することになった。霊能力者は中深迫さんという人物で、当時撮影された家の場所を教えてくれた。彼は再び現場へ行くのを渋っていたが、同行してくれることに。
問題の家へ到着し、女性スタッフの田中さんがかつての映像と同じような体裁で部屋で1人撮影を開始する。以降は怪現象の連続。田中さんの姿が消え、中深迫さんは逃げ出してしまう。残されたスタッフは家の中で田中さんを探し回るが、さらなる怪異を目にするのだった。結構面白かったとはいえ、これも後日の検証等がほぼなく終わる。さすがに、再取材のさらに再取材はなさそうと思ったらシリーズ25にてまたやるらしい。

封印映像 24 続・ひとりかくれんぼ     ★★★



まあまあ面白かったが、過去作の続きものが2本もあるのは多いと思う。25もそんな感じだし…ネタが切れてきたのだろうか。

「親孝行」
女性が、夫が撮影した映像を投稿してきた。夫が久しぶりに実家に帰省。その時の一部始終を撮影していたのだという。家の中は荒れ放題で、新聞が散乱。風呂場の浴槽には黒っぽい水が溜められていて、中が見えない。だんだんと嫌な予感がしてくる。
さらに家の中のビデオが動いているようで、「お父さんがお母さんと出会って…あのときは…」などと、その夫の父親が思い出話を語っている。もう単なるホラー映画のような演出になってきた。最終的に霊らしきものは出るが、かなり気分が悪くなる内容。

「練炭自殺 再取材編」
練炭自殺の現場に同行して、他の自殺者を尻目に自分は脱出するということを繰り返していた女がいた。封印映像シリーズではこの女について調査を続けており、名前は「カズミ」というらしいことがわかった。
今回はその「カズミ」が逃げるのに失敗して死亡したのではないかという話で、スタッフがその現場へ行って調査。結局何が言いたいのかよくわからない話。

「夜の地下道」
映像自体は面白かったが、話の前半がいらない。帰省した投稿者が地元の友人と、昔いじめられていたクラスメイトを嘘の電話で呼び出した。待ち合わせ場所へ続く地下道を歩いていた際に撮影された映像。
道端にうずくまっている男を発見したがスルーして先へ。しかしふと振り向いたところに、男が空間をゆがめたように現れた。さらに同行した友人の姿が消えてしまった。いじめられていたクラスメイトはどうなったのやら。

「元カノに憑いた霊」
投稿者が元カノと付き合っていた時分に、旅行先で撮影した映像だという。少しのインタビューの後で映像があっさり流される。映像自体のインパクトは弱いが、以降は取材模様が長く続く。撮影されていた元カノは、この映像の後で人が変わったように怒りっぽくなり、結局投稿者と別れてしまったのだそうだ。
元カノと音信不通になったことで心配している投稿者は、元カノの居場所を調べてほしいと封印映像スタッフに依頼する。こう言うのはこのシリーズでは少し珍しい。話としては一ひねり加えられている。

「続・ひとりかくれんぼ」
封印映像12の「ひとりかくれんぼ」を見た女性からの相談。僕は12を見ていないのでよくわからない。どうも前回の12の時にひとりかくれんぼをしていた女たちが、ひとりかくれんぼの手順を変えて、今回相談してきた女性に呪いをかけたのではないかという。
相談者はよしこさん(仮名)というが、よしこさんに正しい手順でひとりかくれんぼをしてもらって除霊を行おうという展開。今回のひとりかくれんぼは今回分で、前回のは前回で別じゃないかと思うが。よくわからないまま映像にも変なものが映っていて終了。

封印映像 25 天井裏の呪念 除霊編     ★★★★



25と26はなんと劇場版。その分いつもよりパワーアップした内容かと思いきや、収録映像のパートが3つで時間は60分ほど。いつもは映像5本なので少し内容が濃いが、そう変わらない。面白いことは面白いもののスタッフがやけに目立ち始めてきているのは今後どうなるか。

「続・赤ずきんちゃん」
シリーズ10の「赤ずきんちゃん」の続き。あれはなかなかインパクトがあってよかった。今回は他の場所でも赤ずきんちゃんらしき女が撮影されていたということで、さっそくそれが紹介される。なぜか森の中で残飯を食べていて、撮影者に気づいたとたんに逃げ出してしまう。ただ単に気持ち悪い動画。別の人の家の近くにも出没していたが、やはり逃げ出す。あとには何かの死骸が残されていた。
赤ずきんちゃんに出会ったら幸せになれるという噂があるそうだが、こんな奴に会っても幸せになれるわけがないだろう。刃物持ってるらしいし。
もう1本、最後に映像紹介。赤ずきんちゃんらしき女が河原でホームレスのような生活をしているらしく、そこに撮影しながら侵入した男性の映像。当然赤ずきんに襲われる。前に見た顔が今回も出てきたのだった。最後だけ割と面白かった。

「盗撮者」
今回は過去作の続編ものが多いが、これはオリジナル。ある男が女性の家を盗撮している映像。男は突然失踪してしまったらしく、映像は机の引き出しに残されていたそうだ。映像が2本あり、1本目は遠くからの盗撮、しかし2本目は男が女性の家まで入り込んでしまうという展開だった。
女性は留守かと思いきや、実はいたらしく誰かと電話で話している。男はテーブルの下に隠れて様子をうかがうがいきなりアクロバティックに異常が起きる。さらに意外な展開になるので相当面白かった。感想を書くために見返したらまた驚いてしまった。この後でさらに隠されていた1本があるのでお得かも。

「天井裏の呪念 除霊編」
おなじみの、おかしな家の天井裏の話。おそらくこれで最後。封印映像11が初出で、23で再取材していたが解決していなかった。この家の一帯では、結婚に反対された若い女性が心中したという言い伝えがあるらしい。
前回の再取材で入院した中深迫さんが退院するという情報を得たスタッフは、病院から出てくる中深迫さんにまた襲い掛かる。彼からするとひどい展開。中深迫さんは当然ながらあの家に行くのを嫌がるので、スタッフのみで行くことに。
この家を除霊しようと考えているスタッフ。ろうそくや盛り塩を準備して、監視カメラを仕掛けて何かが起きるのを待つ。ろうそくが消えたり天井裏への扉がひとりでに開いたりと、盛り上がりを見せる。そこへ助っ人が登場。なんと中深迫さんだ。なかなか熱い展開。ということで以降は異常のオンパレード。女性スタッフの田中さんが今回も頑張るぞ。
ついに大きな揺れが起きて、窓には無数の手形と顔。男性スタッフの悲鳴が、怖い!助けて!というよりも、うわー、めんどくせーという感情が漏れてくるようで面白い。一応解決できたらしい。



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