ほんとにあった!呪いのビデオ ほんとにあった!呪いのビデオ・封印映像他感想

ほんとにあった!呪いのビデオ感想群(51~55)

2019/01/03

ほんとにあった!呪いのビデオ51      ★★★★★

ほんとにあった!呪いのビデオ 51
最近は良質な作品が多かったこのシリーズ、そろそろ息切れかとも思ったが今作もよい内容。
「夜警」、レンブラントかアダムスミスかと思いきや(?)、そのまんま警備員である。ただ、まず道の脇に現れ、後で再び現れたときになかなか驚かせてくれる。撮影者が驚く系は、やはり初見でこちらも驚く。
次の「悪戯」は、家の前にごみをばらまくいたずらをされており、犯人を丁度捕まえたところを撮影した映像。犯人の男の後ろに何か見え隠れしている。これも不気味。
「空中楼閣」が前半のメインだろう。超常現象プラス霊現象のような内容でとても興味深い。夜に森の中を歩いていた際に、高いところで何か光っているのを発見。目を向けると窓のようなものが光っているように見え、中に人影があった。翌日昼間に行くと、窓どころか、それを取り付けられるような建物すらなかったという不思議な話。スタッフの導き出した予測が怖い。どうでもいいけど川居さんが嫌な仕事を嫌々やっていて気の毒。相変わらず可愛い。
「むげねぇ」、廃墟探索の動画。霊らしき女性と音声の合わせ技。「むげねぇ」は方言らしいが、「むげに断る」とかで使われる「むげ」とかそういう意味なようだ。
「溶怪 前編」、タイトルの意味は後ほどわかる。泥酔して、夜に知り合った女性とラブホへ行った投稿者だったが、その夜の記憶が曖昧で、携帯電話に謎の映像が残されていた。女性の顔を映し続けている動画だが、その顔が徐々に溶けていくのだった。この動画が突然紹介されるのだが、実に怖かった。死んでるのかと思ったら、まばたきしてるし。取材していくうちに投稿者自身の様子がおかしいことに気づき、後編へ。
「シリーズ監視カメラ 古本屋」、これは意表をついてきた内容。単に謎の女性が映ってたというだけなら過去によく見てきたが、服装の場違い感と、カメラ2台への映り方で恐怖を煽ってくる工夫が見られる。
「ベッドの下 開かずの部屋」、夜にベッドの下から何かが動き回るような音がするので、撮影したという映像。割と軽めに流されているが、十分恐ろしげな内容。出てきた顔はどこかで見たような顔とはいえ、先に髪の毛のような影が出てきて、カメラが突然倒される音でびくっとなる。
「溶怪 後編」、投稿者は謎の女に取り付かれているのではと危惧する取材班。投稿者本人に許可を得て、ビジネスホテルで監視カメラ越しに様子を見張ることにしたのだった。ところが取材班の目論見通りにはいかず…別方向から問題のラブホテルにまつわる怖い話を聞き、投稿者を撮影した映像におかしなものが映っているのを発見して終わり。最後だけ少しトーンダウンしたものの全体的に良かった。

ほんとにあった!呪いのビデオ52      ★★★★

ほんとにあった!呪いのビデオ 52
さすがに安定感がある内容で、面白い映像が多く期待に応えている。ただ張り切るあまり演出過剰に思えるところもちらほら。
「火だるまの夢」、卒業旅行でトレーラーハウスに宿泊した際、その室内で電灯を点けたり消したりして遊んでいると不気味な顔が登場した。その夜に参加メンバーが火だるまになったという同じ夢を見たという。なかなかよい。
次は「奇怪な未来」だが、事象が凝っていて好印象。友人たちと湖で遊んでいた様子を撮影した映像で、映像の右下に日付が入っている形式。その映像の最中に突然、自分の家らしき場所と、首を吊ろうとする、自分に似た男性が映りこむのだった。しかも湖で撮影した日付が2011年なのに対し、切り替わった映像では右下の日付が2015年に変わっている。他にもいろいろ。かなり面白いのだが、ちょうど首吊りの瞬間の映像というのがややできすぎの感があって少し冷める。ただ単に2015年の家の映像だけの方がさらに不気味だったかもしれない。
「続・不気味な置物」はパート50で紹介された映像の続きだ。それは置物の表情が徐々に変わっていくという、タイトル通り不気味な映像だったが、所在不明だった該当の置物が見つかり、合わせてビデオテープが保管されていたのだという。テープの映像は前回紹介分よりさらにパワーアップしているのはよいが、テープを一緒に保管してたというのが若干嘘くささを感じてしまう。
さて続き物となる「失われた仔ども達 前編」の開始だ。まずは彼女と誕生日祝いを行う様子を撮影した映像について、投稿者に取材をするところから。投稿者は何者かに腕を引っ張られる感覚があり、鏡に映る彼女が黒い影のような姿に変わり、赤ん坊のような声が一緒に録音されていたという。ところが投稿者が突然、投稿映像の収録を中止にしてほしいという。
仕方がないので他の、結婚披露宴を撮影した投稿映像についてそちらの投稿者から話を聞くスタッフだったが、こちらも先の映像と同じような事象が記録されていた。新たな演出補井ノ上さんが登場して取材をしたところ、どうもどこかの山村にまつわる怖い話を聞いたことが引き金となって不可解な事象が起きているようである。ここで披露宴の映像が紹介され、つづく。
「シリーズ監視カメラ 廃ビル」、後半に入り面白い映像が続く。廃ビルの侵入者抑止のために動いていたという監視カメラに記録された映像。若者たちが肝試しに来たようだが、別の者が背後からつけてきていた。
「染みの記録」もよい。自宅アパートの壁にできた染みが、人の顔のように見えるので毎日記録し始めた投稿者。徐々に怖くなりダンボールで見えないようにふさぎ、友人たちの立会いの下でダンボールを一気にはがしたところ、そこは驚くべき事態になっていた。不思議。
そして「雨の死者」、アパートで飲んでいたところ、室内に突然現れた人物。はっきり映っている上に、撮影者が話しかけようと近づいたところ消えてしまう。これも面白かった。
「失われた仔ども達 続・前編」、怖い話の出所を探るスタッフたち。普通いい大人が、聞いた怖い話を他の人に話すものだろうか?自分の町内や職場での怖い話ならともかく、どこかの山村が舞台だし…
出所を探るうちに、あるコインランドリーで話しかけてきた女性から聞いた話だというところまで判明。前述の井ノ上さんが女性の似顔絵を書いて聞き込みを行うが成果なし。
そんな中で、最初に投稿映像の収録中止を求めてきた投稿者と再び連絡がとれ、映像に映っていた彼女と音信不通になっていることが明かされる。彼女とコインランドリーにいた女性とは同一人物なのでは?というところで映像収録の許可が出て、その映像が紹介される。さらに例の怖い話についても、波長の合う人には怪現象が起こるかもと注意書きが出つつ紹介されて以下次作。話の内容だが、他人に話して伝播するほどの怖い話とは思えない。



ほんとにあった!呪いのビデオ53      ★★★★

ほんとにあった!呪いのビデオ 53
今回も初めて見るパターンで怖がらせてくる映像が結構あって面白かった。投稿映像はかなり当たりが多かった印象。
「血だまりの女」はナレーションで「この(映る)存在が何者であるのかご自身の目で確かめていただきたい」と謎めいた入り方をしており期待できる。前作の「火だるまの夢」と似てるタイトルで面白いかもしれない。屋上で流星群を撮影しようとしている投稿者たちだったが、向かいのアパートに女性らしき姿が出現。そしてタイトルの内容へ。確かに謎で面白い。
「復讐」もよかった。投稿者の携帯に知らないアドレスから動画付きのメールが届き、その内容は、過去の投稿者と友達が学生時代に別の生徒をいじめているところを撮影したものだった。トイレでいじめが行われているようだが、撮影者が全くわからない。そして動画が流れている間、ずっと背後で聞こえるくぐもった声が不安を煽る。声については特に本編で触れられず。今後も触れられないのであろう。
「シリーズ監視カメラ 地下駐車場」。これもなかなか。まあ呪いのビデオシリーズに慣れてきているとあまり驚きはないのだが、霊らしきものが2段重ねで出現しているため内容は面白い。
「失われた仔ども達 中編」が再び開始。前編で出てきて行方不明になった投稿者の彼女について、いろいろと調査をするスタッフたち。彼女が元勤務先の同僚たちとカラオケに行った際の映像が紹介される。たまたま彼女の顔に異変が起きていたという。これがなかなか驚かせてくれるのはよいのだが、凡百の投稿映像よりもこっちの方が怖いのではと思うぐらいの内容で、やりすぎ感がある。つづく。
「寝言」、これも結構いい。友人宅で飲み会をしていた際の映像。怪談話に興じる友人たちの中で一人寝ている男性がいたが、彼が幽霊の言葉を代弁したかのように寝言を呟く。出所の幽霊は背後におり、という内容。タイトル的に寝言に異変が起きるのは予想がつくのだが、いつそれが起こるのかわからず緊張感があった。
「成人」は投稿者の昔のころの映像。少し凝っている設定だが驚かし方はオーソドックスなもの。
「遺された呪いのビデオ」はかなり怖かった。「失われた仔ども達」がなければメインで行けそうに思う。遺品整理のアルバイトをしていた投稿者が入手したビデオテープで、ラベルに「呪いのビデオ」と殴り書きしてあった。内容はかなり古そうで、陸上競技の練習風景を撮影したようなのだが、出だしから不穏極まりない雰囲気。絶対こいつ近づいてくるんだぜと思ったらやはりその通りで怖かった。音声の仕掛けもあって腹一杯。
「失われた仔ども達 続・中編」、例の彼女とようやく出会えてグダグダなことになった。結局彼女からは動画や写真の入ったDVDを渡されたのちに逃げられてしまい、その動画が紹介される。それはまあいいとして、川居さんが今回の調査から外れることになってしまった。とっても残念だ。今回も可愛かった。終わり。

ほんとにあった!呪いのビデオ54      ★★★★

ほんとにあった!呪いのビデオ 54
今作も序盤から不思議さと不気味さが同居するような映像の連続で満足。あといよいよ「失われた仔ども達」シリーズも完結。
「私は誰」、友人がスマホの音声認識機能を試しているところを撮影した映像。「私は誰?」という問いをスマホに投げかけるが、覚えのない人物の名前が返ってきて、直後に友人の真横に謎の人物が出現する。不気味でいいね。「見えぬ踏切」、学生寮のロッカーから出てきたテープの内容。突然車内に響き渡る踏切と、その後に出てきたものが怖い。緊張感もあるよい一本。
「霊界電話」、投稿者の幼いころが撮影された映像。おかしなものが映像内に見える形で出現するのではなく、謎の声が入り込んでくる形式。どうもかつて近所に住んでいて亡くなった年配の男性の電話の声のように思われるのだった。声は誰かと会話をしているようで、その内容も意味深。こういう怖がらせ方もあるんだなあと再認識。
「失われた仔ども達 後編」、長かったこの話もいよいよ最終局面。登場人物が次々と増えていってやや理解しづらかった。今回は、かつてこの取材の過程で話を聞いた人物から送られてきた手紙から展開する。どうも「前編」でやたらと出てきた、ある怖い話の出所がついに判明。手紙をくれた人物もおかしな現象に巻き込まれてしまい、いよいよ後編へ。
「シリーズ監視カメラ 老人ホーム」、難しいところを持ってきたものだ。内容としては普通。やや何が出てきたのかわかりにくい。「タワーパーキング」、他の投稿映像シリーズでも同じ題材があったな。投稿者はレンタカーをタワーパーキングに停めたが、車中のカメラが勝手に動き出して映像を記録していたという。どうも子供の影がその日一日付きまとっていたということで、映像にも子供が現れていた。なかなか怖い映像。
「今はもうない…」、あるバーの店内を撮影した映像。昔のシリーズにあった「私がもう一人…」みたいなタイトルで期待したのだが、至極あっさりと登場。わかりやすいのはいいのだが拍子抜け。今はもうないのは、舞台のバーのことだった。
「失われた仔ども達 続・後編」、怖い話の出所は影山さんと言う人物だった。彼の居場所はすぐに突き止められて、岩澤さんら取材班が現地へ向かうのだが、なかなか現れない。そこへ懐かしの菊池さん登場。わざわざ菊池さんも現地まで来るとは意外な感じ。ただ今回目立った功績はなし。
帰ってきた影山さんにいきなり詰め寄る岩澤さん。興奮して無茶苦茶である。どういう話の作り方なんだ。影山さんも声を荒げて怒りだし部屋へ閉じこもってしまい、取材はあえなく終了となった。
ここで影山さんの小学生時代の担任に聞き取りをした映像が流される。なんか唐突。誰がどうやって取材したんだっけ?そして最後、影山さんが飲み会の場で例の怖い話を語る様子を撮影した映像。彼の背後には女性らしき顔が出現。これはまあ悪くない映像。その後はなんとなくいろいろあって終わる。収拾ついたようなついてないような…どうもすっきりしない話であった。個々の映像は嘘くさい割に面白かったんだけど。
あと投稿募集の画面で顔が一瞬映ることが少しネットで話題になっていた。小ネタ自体は好き。

ほんとにあった!呪いのビデオ55      ★★★★★

ほんとにあった!呪いのビデオ 55
収録時間が100分以上あり、かなりの気合を感じる1本。今回は感想自体がかなりのネタバレになるので、できれば読むのは本編を見てからが良いと思う。
紹介された個々の投稿映像につながりがあったことが最終的に明らかになるという、伏線好きにはたまらない美味しい内容。
「銅像」、公園でふざけている友人を撮影した映像。銅像があったはずの場所に、黒ずくめの女性が立っており、ゆっくりとこちらへ向かってくる様子をカメラはとらえてしまった。なかなか怖い。
「ロールシャッハ」、元スタッフの菊池さんが紹介してくれた男性の投稿映像。彼が所属する大学の映研に伝えられている異様な映像について説明がある。10年ほど前に廃墟で撮影された映像とのことだが、途中から全く関係のない顔が映り始める。それが自分の顔に見えると話した部員が亡くなったのだという。確かに絶叫しているかのような顔が次々と映し出されて不気味。
「シリーズ監視カメラ 窓の外」、今回は川居さんの出番が多い。やったね。スタッフルーム付近で起きる怪奇現象を撮影すべく、廊下の窓近くに監視カメラを設置するスタッフたち。深夜に発生した異常が記録された。窓に面した裏通りを調べると、壊れたデジカメが落ちているのを発見。何か関係があるのだろうか。
「悪戯電話」、イタズラ電話に悩まされていた投稿者の女性が、それがかかってきたときにその様子を撮影した映像。ノイズまみれの電話と、怯えて部屋から出る投稿者の後ろに出てくる謎の女、さらに挙動がおかしな同棲中の彼氏と盛り沢山な内容。彼氏は取材班のみならず視聴者にも怒りをぶつけてくるのだった。ちょっと僕の弟のキレ方に似ていて面白かった。
「タイムラプス」、公園内で空の様子を微速度撮影モードで撮ったという、なかなか美麗な映像だったが、途中から不気味なものが映りこむ。いつの間にか画面の隅に女性が立っており、消えたと思うとカメラに向かって高速移動してくる。向かってくるのは全く予想しておらず驚かされた。
「誰がいなくなった?」、先の「悪戯電話」の投稿者の彼氏、松本さんの様子がおかしくなり、彼の元バイト先の友人の男性に話を聞いたところ、松本さんは過去に大事故に遭って家族を亡くしており、以降霊感体質になったという。松本さんを交えてバイト仲間で心霊スポットに行ったところ、彼は暴れ出してしまった。徐々に話が複雑になってくる。
そんな中で「ロールシャッハ」の撮影者の友人男性に取材をすることができた。撮影者はもともと風景を撮りに廃墟へ行ったらしいが、そこで暴れ出したという。実際にスタッフたちも廃墟へ行ってみたところ、どうもその廃墟で焼身自殺した女性がいることが明らかになった。ここで松本さんの元バイト先の友人が持っていた映像の紹介。黒い女性登場。結構怖い。
「飛ぶカメラ」、突然普通の映像紹介に戻る。友人とタコ焼きパーティーをしている様子を撮影したものだったが、突然手元のカメラが飛んで行って、ハンガーラックの下を映し出す。何だろうこれ、と思って見ていたが、実は人の顔であった。かなり驚いてしまった。
「悪人」最後の映像。松本さんが行方不明となり、捜索に当たるスタッフたちは彼が住んでいたアパートで不思議なものを発見する。それは2chの書き込みと、2chで起きた大規模な情報流出により漏えいした個人情報を印刷したものであった。なんと印刷されていた名前と、先に紹介された映像の投稿者の名前が一致しており、スタッフは恐ろしい予測を立てる。それはともかく川居さんの脚が見られて嬉しい。
2chの書き込みについては、画面に出てきた文章"答えろやカス""お前が死ねばよかったのに”の語句で検索するとヒットするスレッドであると予想できる。今検索すると1つのスレッドしか出てこないし。
なお、下記実況スレ(?)のレス番436でも同様の指摘がある。
ファミリー劇場 Part 3429
以降は松本さんがスタッフルームにもやってきて、最終局面へと向かう。スタッフルームの怪奇現象のエピソードも絡めてくるのはなかなかうまい構成と感心させられた。最後に警告と共に1本の映像を紹介し、終わり。ボリュームがあって堪能した。



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