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ほんとうに映った!監死カメラシリーズ(6~10) 感想

2019/01/03

ほんとうに映った!監死カメラ6    ★★

ほんとうに映った!監死カメラ 6
前作からおよそ半年ぶりに見た。今回KATOR氏の出番は多くないのはよかったが、内容はおよそ半分を取材に費やしていて、しかもそれがどうにも面白くないという困った状態。次作に期待。

「墓地」
墓地に仕掛けられた監視カメラに怪しい影が映りこむという内容。画面を縦にしてみたりして少し工夫があるのはよかった。

「巡回」
ここまでは面白かったのに。病院に仕掛けられた監視カメラで、廊下を歩いている2人の看護師が怪異に巻き込まれる模様が撮影されていた。まるでホラー映画のようだ。

「幽霊をコレクションする男」
冒頭の「墓地」の映像の続き。怪しい影がウニョウニョしてるが、そこに男が登場し、ゴミ袋を振り回して影を中に捕らえてしまう。この男は何者なのか。投稿者に取材を試み、あっさりと男の正体が判明。話を聞くことに。
男の家には捕らえた霊が入っているらしいゴミ袋が数多く置かれていた。以降は割とどうでもいい。

「スマートフォン」
監視カメラじゃないよなこれ。いきなりスタッフが森の中で白骨遺体を発見したところから始まる。
投稿されてきたある一枚の心霊写真から、その撮影場所を突き止め取材に行った投稿者とスタッフ。道中で投稿者がごちゃごちゃうるさいのでスタッフが怒り出すなどの寸劇が入る。見ていて疲れる。

「霊気アレルギー」
監視カメラ映像から始まるが、訳のわからない方向へ話が進む。街の交差点を歩いていた男性が、突然体から黒い煙のようなものを出し、倒れてしまう。この煙についてKATOR氏に意見を聞きに行くスタッフ。KATOR氏によると、霊が憑依した瞬間の映像であるという。このように霊に憑依されやすい知り合いがいるとKATOR氏に紹介され、スタッフはその人のところへ取材に出向く。
問題の人物はストッキングを全身に被って霊の存在を感じるという困った人であった。女性スタッフも顔にまでストッキングをかぶって頑張るぞ。終わり。

ほんとうに映った!監死カメラ7    ★★★

ほんとうに映った!監死カメラ 7
途中までは結構面白いと思いながら見ていたが、終盤にかけて徐々におかしくなっていく。怖いというより仲間内で笑いながら見る方がよいのかもと思える1本。

「廃墟」
次の監死カメラ8にも出てくる投稿者。廃墟で一夜を過ごして撮影した動画を配信することにしているそうだが、期待通り霊らしきものが出てきて逃げる。というか8でも同じ逃げ方してるな。

「時間」
家の前にストーカーが来るようなので監視カメラを仕掛けた投稿者だったが、別の者がやってきていた。割とよく聞く怖い話を映像にしてみたような感じで悪くない。

「VTR念写男」
町内の監視カメラに、男の顔や家らしき映像が紛れ込む。どうも念写をできるという男性が、家で練習していたら町内のカメラに混線してしまったようだ。テレビ番組に自分の姿や他人を紛れ込ませられるという。よくわからん。取材班は女性スタッフ2名を映像に入れ込んでほしいと頼むが、男性は映像は失敗したと言って取材を打ち切ってしまう。ところが町内のカメラにまた混線していたのだった。
興味深い試みではあったが結末はコメディのようになり、別の面白さになってしまった。

「日本人形」
いきなり玄関に置いてあった日本人形が、部屋の中でテレポーテーションするという衝撃的な内容。これも怖い話かと思いきや、真面目なのかふざけてるのかわからない展開に。
人形を見つけてしまった投稿者は困っているということで、シリーズおなじみのKATOR氏に相談したところ、大学生魔術師4人組を呼んでくれるという。除霊を試みる魔術師たち。苦笑いが止まらない。

「謎の配信」
KATOR氏が自殺未遂をしたという連絡があり、出向いて行ったスタッフ。KATOR氏は割と元気そうであり、話を聞く。USTREAMで配信されていた映像を見ており、頭の中にブザー音が聞こえたところで、気づいたら病院だったという。
取材班はあっさり該当の動画を発見し、配信者の女性とコンタクトを取る。女性によると、ブザー音は人に働きかけるある作用が込められているようで、彼女は信念を持って配信しているという。問題のブザーはDVDの最後に流れる。
読み返して気づいたが、単なるあらすじ紹介になってしまった。ブザーの音は少し気持ち悪い。

「コケちゃん」
お蔵入りになりかけていたが、プロデューサーの意向で収録された映像だという。監視カメラに映っていた、オーラを放つニワトリ。コケちゃんと呼ばれており、緑の卵を産んでそれを食べた人は願いが叶うという。
案内してくれる市職員によると、コケちゃんは町おこしにも使われており、卵目当てで引っ越してくる人すらいるとのこと。コケちゃんが来てから大規模な祭りも開催されるようになった。祭りの後で市職員は電話しながら車を運転している。
徐々に僕も、ドキュメンタリーを装った壮大なギャグなんだと気づいてくる。以降はコケちゃんをある家で発見し、スタッフが問題行動を起こして終わり。
今日現在(2014年8月)、Google検索で「コケちゃん 緑の卵」って予測検索で出てくるのが面白い。検索結果に監死カメラの紹介ばかり出てくる。



ほんとうに映った!監死カメラ8    ★★★

ほんとうに映った!監死カメラ 8

今回はなかなか面白かった。掘り下げていくともっと面白くなりそうな題材もあり、まだまだネタがあるものだと感心。

「ベビーカメラ」
赤ん坊の様子を撮影して、離れた場所でも見られるようにセットされたカメラ。もやのようなものが現れて赤ん坊にまとわりつく。まあ普通。

「中学生料理教室」
動画配信をしている学生が撮影した映像。本人が毎回、動画の合間に「呪いのビデオ」のパロディみたいな芝居をするのが恒例らしいが、本人そっちのけで後ろの鏡に何か映りこむ。あまり悪くなかったが、これ監視カメラじゃないね。そういうの多くなってきたけどまあいいか。

「ドッペルゲンガー」
スーパーの外の道路を撮影する監視カメラ。事故が多そうだ。同じような通行人が何人も出てくるというだけの話。いつもだとここで取材が入りそうだが特になし。

「廃墟2」
前回の7でも紹介された廃墟動画の投稿者がまた廃墟に行って撮影してきたらしい。7より先にこちらを見てしまったが、思い切り7のネタバレしているので、7を先に見た方がよさそうだ。
投稿者は霊を撮影しに行ってる割に、いざカメラ越しに何か映ったら「うわあ」とか言って逃げるのはよくわからない。霊に出てきてほしいのかそうでないのか。ノルマ達成とするべきところなのに。

「携帯メール」
これは不思議で面白かった。マンション地下駐車場入り口を撮影し続ける監視カメラの映像。深夜0時台になると突然画面がフリーズし、映像が歪む。しばらくして元に戻るのだが、幾度も同じ現象が記録されるとのことで、スタッフが取材に出向く。
元々の監視カメラと、スタッフの撮影機材のカメラの両方で撮影していたが、元々のカメラだけに異常が発生し、さらにスタッフの携帯電話には謎のメールが次々と送られてきて、事態は混迷を極める。久々に見てて満足感があった。

「パラレルワールド」
ある飲食店内を撮影した監視カメラ。これも不思議な味わい。一瞬カメラにノイズが入ったかと思うと画面が切り替わる。映像右下のタイムコードは変わらず時間を記録しているのだが、映っていた人物の配置や服装が変わって、また元に戻る。蛭子能収さんみたいな人がいる。
KATOR氏に意見を求めるスタッフたち。「マジものだったらすごい映像かも知れませんね」とKATORさんもびっくりである。

「僕は透明人間」
どういう顔してみてたらいいのかわからない1本。友達が透明人間になってしまったという投稿者が、その様子を隠しカメラで撮影したのが発端。スタッフはなんとその友人にインタビューしてしまう画期的な内容。今回撮影した映像をどこに送るかをみんなで真面目に話し合っているのがシュールギャグのようで面白い。厚生労働省へ持っていくんだって。

ほんとうに映った!監死カメラ9    ★★★

ほんとうに映った!監死カメラ 9
中ぐらいの満足度。取材が2つ入るがやたらと長く、何を楽しめばいいのかをこちらが能動的に考えないと、あまり楽しめないように思う。それでも多少予想外の展開を入れてくるのはあなどれない。

「死神のノイズ」
音は記録していない監視カメラで撮影された映像だが、ノイズ音がなぜか入り直後に事件が起きる。軽めのネタだが前述の状況で少し不気味。

「終末音」
終末音とはアポカリプティックサウンドとも言われ、工場で聞かれるようなノイズ音が、どこからともなく聞こえてくるという現象。世界の終わりの際に天使が吹き鳴らすラッパの音という向きもあるのだと。KATOR氏が説明してくれる。僕は勉強不足でよく知らない。ニガヨモギとかは知ってるんだけど(偏っている)。
終末音を何度も聞いたことがある、映画の音響スタッフのリュウという男性が登場し、実際に終末音を撮影しに行くことに。あまり期待できなさそうな試み。しかし悲劇ののち終幕。

「ドライブレコーダー」
今回は音シリーズで行くのかと思いきや、普通の心霊映像。ノイズ音は入る。通常、事故のような衝撃がない場合は自動で記録が行われないドライブレコーダーだが、今回は自動で記録されていたというくだりは最初の「死神のノイズ」と少し似てる。

「ハザードランプ」
意味がわからなくてなかなか面白い。結構好き。夜の車内で撮影された映像のようで、撮影者らしい男性が「たしけて、たしけて」と連呼し始め、突然異様な何者かが出現し消える。

「廃墟3」
シリーズ7と8で紹介された廃墟好きの投稿者が、8で過ごした廃墟に忘れ物をしたということで、彼女とともに取りに来たという。なんなのこの人。なんか苦手なレギュラーキャラが増えつつあるな。KATOR氏は今回「終末音」で出ただけでおとなしかったので問題なし。

「ストーカー」
ストーカー被害に遭った女性がアパートの部屋に仕掛けた監視カメラの映像。非常ベルらしき音とともに、窓から覗く複数の霊が登場。これもなかなかよかった。

「霊界とのコンタクト」
個人で営業している町工場内で、誰もいないのに何かを叩くような音がするという。一人親方かな。その人が投稿者で、取材班が向かう。
女性スタッフの金田さんは霊感があるということで、工場に泊まりこんで撮影することに。ここからは長いだけで、正直言って何も解決せずに終わるのだろうと思っていたのだが、意外なことに霊の正体から来歴までほぼ全貌が解き明かされて解決に向かう。なんて有能なスタッフだろうか。

ほんとうに映った!監死カメラ10    ★★★★

ほんとうに映った!監死カメラ 10
とうとうシリーズ10作目となった。今回はシリーズタイトルに沿って監視カメラ映像を数多く収録しており、さらに僕好みな、不思議な超常現象路線に少し踏み込んでいるので面白かった。取材が入る長めの大作2本よりも、他の短めの映像の方が好ましい内容。

「霊界」
いきなりの不思議な世界。建物の窓ガラスに映ったのは向かいのビルではなくどこか別の景色だった。はっきり見えるわけではないがいろんなことを想像させてくれる。

「廃墟4」
いつもとだいたい一緒。今回は投稿者が実際に被害を受けたらしい。たまに出る程度なら、おっ今回はこの投稿者の映像あるのかと思うのだが、毎回だとさすがに自重を求めたくなる。

「信号機」
これも不思議路線。交差点の信号機が一斉におかしな動きになり、同時に何者かが出現。割とすぐに次の映像に行ってしまうが、こういうのが好きなんだよな。

「自殺霊」
踏切に設置された監視カメラ映像。電車が来る直前に男性が走って踏切の中へ入ってしまう。まあ自殺霊というか地縛霊というか。

「ゴミ捨て場」
ゴミ捨て場に現れるホームレスらしき女性を撮影した映像。ただ投稿者の男性は自分自身を撮影した映像も合わせて送ってきていた。投稿者はそのホームレスらしき女性を疎ましく思っているのか、ナイフで切りつける練習のようなしぐさを見せる。事件性を感じたスタッフが取材に。
後日実際に投稿者は女性を襲撃に向かったが、手痛い反撃を受けたようだ。おかしな人同士の対決にしか思えず、収拾がつかない1本。

「ダム」
ダムを撮影した監視カメラだが、上空に動く黒い物体が映し出されていた。物体はしばらく動いた後、消えてしまう。面白いなあ。多少怖めのナレーションもあって、短いがなかなかの良作。

「異世界」
ここから20分近くの大作。エレベータに設置されたカメラの映像で、階のボタンをおかしな順序で押す男性や女性の姿が映っている。どうも特殊な手順を踏むと、謎の女性が途中から乗り込んできて、異世界へ行けるらしい。Youtubeで「エレベーター実況スレ」と検索するとこの関連の映像が出てくる。
まあ面白いんだけど、取材が入ると毎度のグダグダ状態。「監死カメラ」シリーズのそれぞれ最後の映像って、どれもこんな感じでコントみたく展開するので評価が難しい。一応最後の映像は真面目に作っていてよいと思う。



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