ほんとにあった!呪いのビデオ・封印映像他感想 心霊~パンデミック~

心霊~パンデミック~シリーズ(6~10)感想

2018/12/31

心霊~パンデミック~フェイズ6     ★★★

心霊~パンデミック~ フェイズ6
美人が多く出てくる。個々の映像が長いがそれほど退屈もせずに面白く見られた。しかし前後編ある「きえていく」はいまいち。

「おぶさる」
投稿者不明の映像。幼馴染の男女が地元をいろいろ回り、卒業した小学校にも行ってみた最中に怪異に見舞われた。女性が割とかわいいのと、事象が派手すぎる点で短い映画のようだ。もうドキュメンタリーじゃないな。

「ひかる」
中国出身のグラビアアイドルの撮影風景。どこかの家の中での撮影中におかしなことが起きるが、それに至るまでいろいろなところを回っている過程が長すぎる。ずっとイメージビデオを見ているような気にもなって新鮮。カメラのフラッシュの合間にグラビアアイドルの顔に異常が発生。不気味。

「きえていく 前編」
またパンデミックスタッフのところに相談客が。40代の夫婦が、失踪した高校生の娘の件でやってきたのだという。これまで誰かがパンデミックスタッフに相談して、いい結果になったことがあったっけ?夫婦は例によってわざとらしい喋り方。毎回こんな演技丸出しの微妙な感じになるので、たぶん話し方も統一して指導されてるんだろう。
娘が飼っていた小鳥が徐々にいなくなっていき、最後に娘がいなくなったという。スタッフの女性がもう一人のスタッフが来るまでの間にちょっとだけ聞き込みをしようとしたら、いきなり事情に詳しい同級生にぶち当たるという展開もひどい。重要人物を見つけたと思ったら逃げられたところで後編へ。あまり面白くなる気がしないぞ。

「むさぼる」
マンション管理会社の社員からの投稿。マンションのゴミ捨て場を荒らすものが出るということで、現行犯を押さえようと撮影していたところでちょうどよく出現。出現した男の格好は意外性があって面白い。やり方次第で都市伝説になるかも。

「ヤバイヤツ」
またなかなかかわいい女の子が登場。2組のカップルがおり、1組はアパートの部屋で待機。もう1組は肝試しをしてから来るということだったが、肝試しをした方が何者かに追われ、もう1組のいる部屋にも迫りくるものが。
全員やられてしまったのかと思ったら、無事だったらしく肝試しカップルも元気そうにインタビューに答えていて逆にびっくりした。映像は面白い。

「きえていく 後編」
娘がたまに来ていたというペットショップへの聞き込み。インタビュー中にさりげなく横を通った人物が実は黒幕だったのかもという、2時間ドラマのようなしょうもない仕掛けを入れてくる。逃亡した重要人物らしき男からスタッフに映像が送られてきて、中身は失踪中の娘がグダグダとやっているもの。出てくる奴らが明らかに演技だし、もう寸劇は飽きた。久々にダメな内容の前後編。

心霊~パンデミック~フェイズ7     ★★★

心霊~パンデミック~ フェイズ7
演技過剰な方向に向かっているので、それはもうそういうシリーズだという認識で見ていくしかない。取材が入らない映像はたまに面白いものがあるのだが、取材が入るともう単なる心霊系のドラマだ。

「ひっぱる」
先輩の家で男女3人でいたら、突然停電が起きる。ブレーカーを見に行った側と、残っていた側で両方におかしなものが出現するというのはお得ではあるが、残っていた側の会話がわざとらしく、嫌になってくる。見に行った側は秋本修一さんという男性で、彼にインタビューが行われるも、下の名前で他の面子を紹介してるのが不思議。ナレーションでも「修一」呼ばわりだし。パンデミックに映像が採用されると呼び捨てにされるんだな。

「みまもるよ」
「塚原和也なる人物から投稿された映像」というナレーション。何なんだこの言い方。あんたらが映像を募集してるんじゃないんか。「なる人物」って、信用してないみたいじゃないか。
まあそれはともかく内容は、バッティングセンターで張り切って振っていた人物の姿が突然消え、少し離れたところに出現したという内容。あとバッティング練習の様子を撮影していた映像も出てくるが、ここでは不気味な人物が出現。
そして消えた人物へのインタビューが行われる。消えてから現れる間の時間に、どうも昔の友人とキャッチボールをしていたと言うが、その友人の顔が思い出せないのだと。しかし後の方の映像で出てきた不気味な人物は、昔の友人に間違いないと言う。顔が思い出せないのに間違いないのか。

「ひろがります 前編」
いきなり洞窟探索から始まる。あとからわかるのだがこれはスタッフの現地取材の映像だ。この時点では特に説明なく、投稿映像へ。投稿者の一家が、子供の奏太くんの誕生日を祝っている様子が映っているのだが、いきなり砂嵐となり、その合間に不気味な別の子供の姿が入り込む。歌っているのは童謡の「シャボン玉」であるらしい。「シャボン玉」の2番とか、あまり知られていない歌詞とかを新発見みたく語られたら嫌だなあと思っていたら、案の定後から少し触れられた。
奏太くんは体調がおかしくなっており、親がそれをパンデミックスタッフに相談してきたということだ。なんでやねん。どうも奏太くんは誕生日の前日に「呪いの動画」というサイトを見ていたらしく、それが原因で先の映像に心霊現象が映ったと投稿者は考えているらしい。
この「呪いの動画」サイトはすでに見られなくなっているとのことで、スタッフはそれを追い求めることに。なんだかんだでそのサイトにあった「シャボン玉」の動画がカギを握るということまでつかんだのだった。その動画を見た坂本さんという男性は自殺しているそうだが、ナレーションでは「坂本」呼ばわりしたりする。嘘だろうから別にいいんだけどどうかと思う。映像の一部が見つかって後編へ。

「あかねえ」
これは面白かった。公園のトイレの鏡が頻繁に割られるとのことで、設置された監視カメラに記録された映像。さらにそれを見た投稿者が友人とともにトイレに出向く。個室に入ると扉が開かなくなり、ようやく開いたと思ったらとんでもないものが立っていた。これはDVDパッケージの裏にも映っていてインパクトがデカかった。今作のメインかと思っていたらここで出てきたのか。

「どろ、どろる」
古びた温泉宿にやってきた女性2人。部屋の扉を叩く音、廊下に続く足跡、そして風呂場を調べて振り返ると化け物が出現。順序立てが丁寧で、緊張感もある良質な内容。面白かった。この2本ぐらいのが多ければもっと評価が上がったろうに。

「ひろがります 後編」
後編では情報提供者を「北川さん」とか「坂本先輩」という具合に、呼び方を改めている。どうしたんだろう?
あとはパンデミックのスタッフルームの壁に奏太くんが出現するという展開がある。「コワすぎ!」みたいだ。さらに映像を持っていたという岡田さんという変わった女性が出てくる。このキャラはちょっと面白そうなのでレギュラー化すると思う。楽しみだなあ。
以降は全部演技大会。なんかこう、直近の2本との落差が凄いので頭が切り換えられないのが残念だ。



心霊~パンデミック~フェイズ10     ★★

心霊~パンデミック~ フェイズ10
元々役者の演技が過剰で作り物感が強いシリーズではあるが、今作は特にそれが目立ちすぎていて印象がよくない。たまに着眼点のいい怖がらせ方の映像もあるのに、単なる怖い話系ドラマにしか見えないので頭を抱えたくなる。ちょっともうこのシリーズ見るのやめようかと思ったが、なんだかんだでまた見そうな気もする。

「うめくこえ」
彼女と2人で心霊スポットであるトンネルへやってきた投稿者。車が何かに当たったような音がしたかと思うと、奇妙な声が映像に混じり始めるという展開はいいものの、投稿者も彼女の方も演じているのが丸わかりである。倒れている彼女を見つけてからの投稿者の動きは、どこの劇団員かって感じだ。その直後の事象は意外性があってよかったのだけれど。

「かがみのせかい」
心霊ドキュメンタリーと銘打っているのに明らかに作り物という、最悪なタイプの映像。劇団員が劇団員の役を演じている。鏡の中の自分が一瞬振り向くのが遅れるという現象がじもで、ちょっとどうでもいい。投稿者と友人とのLineでのやりとりが出てくるという小細工も入れてみたりしている。別の映像でもこれを採用しているが、全く絵文字もスタンプもなくてみんな殺伐としてるね。この後の映像は言いたくないけどゴミみたいな内容。

「むかえび おくりび 前編」
投稿者の村正さんという男性は、どもったような喋り方だ。これもわざとらしいな。「さささ撮影した」「き来ました」とか。無駄なキャラ付けはいらんと思う。取材が入ると特にひどくなるな。
お盆の慣習である迎え火と送り火が重要なテーマのようだ。火を焚いて霊を迎えるのが迎え火で、送り出すときのが送り火。こういう行事を真面目にやっているよい一家だと思うのに、なぜかガキの霊が出てきてひどい目に遭う。後編へ。

「ちゃんねる43」
これも作り物感が凄い内容。バイト先で知り合った友人とギターの練習をしている最中、「ちゃんねる43」という変なチャンネルがあるという話題になり、見てみることに。ある時間帯になるといつも放映されているのだという。どこかの廃墟を定点で映しているような映像が流れる。映像の不気味さは中程度。そもそもこの投稿映像は、彼らがいる部屋を定点で撮影しているのだが、これは何を目的に何を撮影しているのだろう。
また2人のLineでのやりとり。スタッフは味をしめたみたいだがリアリティは特にない。なぜか謎の映像に移っていた廃墟の場所が特定でき、2人は行ってみるのだった。嘘ばっか。その後の展開もダメの連続。こういう怖い話系ドラマばかり収録するシリーズだったっけ?

「ふるいしゃしん」
9月に家族連れで海へ行ってきた時の映像。今回収録の映像の中ではもっともよかった。特に突っ込みどころがなく、映像もツボを押さえてきていてグッド。なかなか怖さも感じられるし。霊がカメラに近づきすぎなのが少し面白い。

「むかえび おくりび 後編」
スタッフの金井(かねい)さんという女性が頑張って村正家へ取材に行く。どうも自分が軽く扱われているように思えて憤慨するのはまあいいとして、ちょいちょいガキの霊が映り込んで邪魔をする。そして場面転換なのか、「金井は 連絡の取れなくなった村井忠雄さんに 後日 上司の徳丸から村井家を訪問するように指示される」という謎のテロップ画面が一枚。村正さんじゃないのか。「村井忠雄さんに」の「に」はどこにかかってるんだ。
最後はグダグダになって終わり。いつもの通りパンデミックスタッフに相談しても何も解決しないのはお約束で面白かった。


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