ほんとにあった!呪いのビデオ・封印映像他感想 配信されなかった 闇裏動画

闇裏動画 感想

2019/05/20

配信されなかった 闇裏動画   ★★★

配信されなかった 闇裏動画
新たに見始めたシリーズ。映像はまともで毎回平均点付近の映像を手堅く出してくるタイプと考える。製作スタッフは動画について、畏敬と恐怖の念を込め「闇動画」「裏動画」と呼んでいるらしい。「闇動画」はすでにシリーズがあるし、「裏動画」だとアダルトだから合体させたのだろうか。

「シタイ探し」
「やりたいこと探し」みたいなタイトルにも思えるが、いきなり廃墟探索の映像。バラバラ殺人があった現場だという。屋根裏へと続く階段を発見する辺りはなかなか面白く、そこからの複数の事象もなかなかだ。ホラー映画みたい。

「瓶のナカミ」
自宅近くで地面を掘って中に何かを埋めている女を発見し、撮影したもの。女が去っていったところで、埋めてあった物を確認しに行く撮影者たち。女の顔はうまい具合に隠れているので、戻って来るのだろうと思ったら案の定。そして穴からおかしなものが出現。

「かけてはいけない電話」
やや映像がわかりにくい。都市伝説系の、かけてはいけないという電話番号に何度もかけてみる友人と撮影者。つながらないかと思ったらつながってしまい、以降は友人の様子がおかしくなる。映像が小さいのと、部屋にモザイクがかかりまくっているので状況がわかりづらいのだと思う。本来は緊張感ある映像なのだと思うが。

「カナコ」
ひとりかくれんぼをしている様子を撮影したもの。まだ流行ってるのかこれ。ひとりかくれんぼネタは他作でもいろいろあったが、今回は今まで見てきた事象とはまた異なる内容で楽しめた。事象も血痕、人影、動く人形、そして最後にもう一発とバラエティ豊か。

「近づく」
投稿者の女性が、睡眠中に金縛りにあうことが多いため部屋にカメラを仕掛け、寝ている様子を撮影した映像。割とベタな事象。

「ナビゲート」
夜に運転中の投稿者たちだったが、ナビが目的地へうまく案内してくれない。そして後部座席に不気味な女性の姿が出現。投稿者たちは先輩後輩の間柄らしいが、後輩の方の「~っすね」という話し方がうざい。

「映画」
映画の撮影のために廃墟へ来た一行。投稿者はエキストラらしい。これも2回に分けて出てくる。2回目が結構でかく出てくるので、見返していてびっくりしてしまった。リプレイで拡大しすぎ。

「トイレには」
「トイレの神様」の歌詞みたいなタイトルだ。自殺死体が発見されたというトイレを面白半分で訪れた投稿者たち。個室が閉まっていたため、中に何かいそうだと観察を始める。そして上から中を覗きこむと何者かの姿。実際の人としか思えないのだが。

「呪殺」
真面目にやってるのか面白映像なのかわからない。撮影者はバイト先の上司を呪い殺したいらしく、その人が映っている写真を切り刻んだり、水と一緒にミキサーにかけたりしている。「こいつを飲み干します」と言い出した時には心配になったが、そのまま飲み始めてすぐに「オエエッ」と吐き出してしまう。そりゃそうだ。
撮影者はめげずにその上司に電話しはじめる。呪いの言葉「あんぐらまんじゃげ」と連呼して呪い殺したつもりなのだが、上司は家までやってきてインターホンを連打する。コントみたいで面白い。一応怖い要素もあるのだが、前半のインパクトが強い内容。

「テイクアウト」
さっきの「呪殺」で終わっても味わい深かったと思うが、この映像で終わり。投稿者がとある廃村を訪れた際に撮影した映像だという。廃村の道で、古びたビデオテープを拾ったというところが記録されている。
このビデオテープには不可解な映像が記録されていたとのことで、いきなり別の映像に変わる。誰かが運転している映像で、途中で事故を起こしたらしい。と思ったらいきなり森の中の映像へと変わり、誰かがビデオテープを拾って帰っていく映像が流れる。どうもこのビデオテープを拾ったのは投稿者であり、誰かが後ろからその様子を撮影していた、というのが話のキモらしい。ただ時間の関係なのか説明が不足している。伝えたかったのはタイムパラドックスなのか出てきた幽霊なのかがわからないまま終わってしまう。

配信されなかった 闇裏動画2   ★★★

配信されなかった 闇裏動画 2
それなりに期待して見たものの、怖さとしては平均前後の印象。ただ、各映像に事象が複数あったり、細かいところの設定が凝っているところもある。今後どういう方向に行くのか注目したい。

「ホームレス」
近所で有名なホームレスにちょっかいを出すところを撮影した映像。どうもそのホームレスは、他人には見えないものが見えているらしい。と言いながらも、撮影しながら投稿者も不気味なものを見る事ができてるからあまり大した話でもなさそうだ。

「首吊り」
不穏なタイトル。心霊マニアの投稿者が廃墟で撮影した映像。かつて女性が数人の男に首を吊って殺害されたらしい。廃墟を訪れるたびに違う部屋から首吊り縄が見つかるそうなのだが、どういうことか意味がわからない。それならば毎回訪れるたびに撮影したらいいのになぜか今回分だけ公開される。当然女性の頭らしきものが出現。少し驚く。

「ストーカー」
女性をストーカーしている男が、とうとう女性の部屋まで忍び込んで撮影した映像。結構今回アウトローなネタが多いな。単に幽霊らしきものが出てくるというわけではなく、風呂場でさらに衝撃的なものを見つける。排水溝から目が出てくるが、そちらよりもその前の物の方がインパクト大。

「殴られ屋」
タイトルは殴られ屋だが、実際は知り合いの男性を好きにぶん殴る口実にしているだけという、いじめ動画。最後に復讐されたかのような映像が映るが、気のせいだったようだ。嘘っぽい内容だが展開には意外性がある。

「タイムカプセル」
定番のタイムカプセル掘り起こし動画。顔が削られた写真、後ろに立つ不気味な人影、友人の奇行、写真から消えた人物と、要素としては盛りだくさん。ちょっと映像が荒いので着目すべきところにイマイチ乗り切れず。腰を据えてやってくれてもよかった。

「騒音」
アパートに住む男性が、下の階からの騒音に苛立って苦情を言いに行く。被害の証拠として撮影したという。私も一人暮らししていた時に騒音に悩んだことを思い出して、嫌な気分になった。抗議をしに行ってもなおさらひどい騒音が部屋に響き、あるとき壁から騒音の元凶が出現。なかなか驚かされるいい内容。

「吊り橋」
恋人の女性と共に自殺スポットとして有名な吊り橋で撮影した映像。彼女がいなくなったかと思ったら、血まみれで吊り橋に横たわっているのを発見。さらに何者かの影が覆いかぶさって動いている。意外ではあるが影の動きがあまりよくないな。

「BBQ」
投稿者が友人たちと川原でバーベキューした際の映像。顔が出てくる。なんか昔懐かしい香りがする出方。

「廃トンネル」
高校生の投稿者たちが心霊スポットの廃トンネルに突撃だ。どうも立場が弱いらしい1人が率先して行かされる。なんかかわいそう。と思っていたら偉そうにしていた友人がぶっ倒れて少し爽やかな風が吹く動画。後ろに何かいたがどうでもよかった。

「襲撃」
障害を持つと思しき男性をからかって遊んでいる投稿者たち。なんかこういうのとかいじめとか、このシリーズは倫理観に欠ける映像が多くないだろうか。ともかく、からかわれた男性が紙袋の中を探し始め、姿を突然消す。そして紙袋の中に人間の顔。ちょっと合成っぽいが展開はよいと思う。

本当にあった闇裏動画 4   ★★★

本当にあった闇裏動画 4
割と派手目な事象が多いが、話の意味がわからないこともしばしば。

「首無し地蔵」
山奥の心霊スポットで首無し地蔵を3つ見つけると死期が近いという噂があるらしく、投稿者はそれを撮影するように同級生に命じられたという。なぜかいきなりいじめられているような状況で、罵倒されながら心霊スポット巡りに出発する。こいつらの関係性が気になる。投稿者はブツブツとうるさい。途中で不気味な者に遭遇。目の前に女性が立っているのかと認識したところでカメラが横に振られ、戻ってくるとなかなか強烈なやつがいた。こちらの造形はいい。

「インタビュー」
アダルトな女優へのインタビューがどこかの店で行われている。この女は過去に男を策略で嵌めて自殺に追い込んだことがあるらしい。女はしきりに首元を掻いており、そこに怪しげな者が出現した。映像よりも後日談が強烈。

「気絶ゲーム」
脳に酸素を送らないように胸を圧迫して気絶させる遊びを投稿者たちが行っている。物騒な遊びだな。なぜかやられている側が反撃してきて投稿者もボッコボコにされる。なんかいじめみたいな話が多くないか。モザイクが大きくて人物が誰なのかわかりづらい。

「ボウリング」
AカメラとBカメラと2台あり、片方では少女が出現しているのだがもう片方にはいない。こう書いたら面白そうな話だが、実質映っていない方のカメラはほぼ関係ないのでなくてもよかった。ちなみに投稿者は北陸地方のとある岬を訪れていたというナレーションが入るが、これは東尋坊だろうか。

「先客」
廃墟探検をしていた投稿者の前に強烈な先客が姿を現す。霊というよりも実際にいたように見えるな。しかもしつこい。

「消滅」
この巻はいじめというか暴力ネタが多い気がしてきた。道で殴られていた男を開放した投稿者だったが、男の様子がおかしく詰め寄ってくる。ちょっと目を離すと男はスーツを遺して消えていた。そして謎の手。あまり怖くなく不思議な内容。

「ブラッディ・メアリー」
ブラッディ・メアリーとは海外の都市伝説であり、真夜中に鏡の前でいろいろやったら現れるという女性の霊。投稿者は動画投稿用に呼び出そうとして、うまいこと呼び出せたらしい。ちょっとコテコテの内容。投稿者の顔にモザイクがかかっていて表情がわからないのが惜しまれる。

「宗教勧誘」
女性信者から宗教の勧誘を受けていた投稿者は、その様子を自ら撮影していた。馬鹿にしきった態度で女性に話しかける投稿者だったが、この信者の女性が意外と凄かった。入信すればいいのに。

「女連れ」
これはよかった。女っ気がない友人が道を女連れで歩いているので、投稿者が後ろからこっそり撮影。後ろをつけていく過程が流れるのかと思ったら、いきなりノイズが入り、画面の横の方に女登場。これには驚かされた。展開も早い。

「下着泥棒」
さっきの「女連れ」で綺麗に終わっておけばよかったのに、最後にもう一本である。タイトル通り、下着泥棒の男が盗んできたいくつもの女物の下着を自ら装着しているというおぞましいものが見られる。たくさんの女性の顔が窓からのぞき込むという事象。長い上に話の流れに合いすぎる事象で合成くさい。

本当にあった闇裏動画 5   ★★★★

本当にあった闇裏動画 5
タイトルが「配信されなかった」から「本当にあった」にいつのまにか変わった。何かあったのだろうか。今作の内容はまずまずで、特に変わった小道具が複数あるのがよかった。

「能面」
墓地で肝試しをした際の映像。道に能面が落ちており、仲間の一人がそれを顔面に付けてしまう。異様な展開に心惹かれるが、事象としては地味だ。能面を出してきたのがかなりいいだけにもう少し展開がほしかった。

「男の娘たち」
女装を趣味にする男性たちが集まって服を見せ合っている。オフ会らしく楽しそうな雰囲気だ。やたらと窓が映りこむなと思いながら見ていたら、やはり窓に異変が起きる。ちょっと合成くささが強くていまいち。結びに入る「余談ではあるが、投稿者の男性は妻子持ちであるという」というナレーションが何か言いたげで面白い。

「習字」
深夜に神社の境内で撮影された映像。どうも心霊スポットとして地元では知られているらしい。道中に習字の練習をしたかのような半紙が落ちており「付和雷同」とか書いてある。撮影者は邪魔くさく思ったのか半紙を破り捨てて先を急ぐが、また同じような半紙が出現。破ったはずなのに復活しているかのようにも見える。そして半紙をどけたところに謎の人物が登場。これには結構驚かされた。半紙を小道具にしているのもいいセンスだと思う。

「トリップ」
アパートらしき一室で、粉末カフェインを吸ってトリップしようとする投稿者たち。楽しそうではあるが何者かに見られていたのだった。あまり語ることがない。

「無礼」
心霊スポットの橋を渡った際に撮影された映像。自殺者に向けたものなのか花が供えられているところを、投稿者の友人が足蹴にするなど無礼なふるまいを繰り返す。怒りを買ったのかやはり何か出現。因果関係がわかりやすい。出てき方が唐突なので少し驚いた。

「池には」
さっきの「無礼」と似たようなシチュエーションかと錯覚。今度は池のそばを歩くカップルが撮影した映像だ。先客だった男が置いていったと思しき袋には不気味なものが入っており、さらに池から首のない人影が出現。ちょっと面白い。

「騒がしい」
居酒屋が舞台だが周りに全部モザイクがかかっているが、霊らしきものが出るところだけはモザイクが外れる。造詣はなかなかだ。

「爆竹」
タイトルから、爆竹がいたずらに使用されるのだろうなと予想させられ、実際にその通りであった。道を走ってくる車にめがけて爆竹を投げて驚かすという内容で、それをネットにアップするのが目的だったらしい。迷惑な話なので撮影者一味が悲惨な目に遭ってほしいと思ったが、1人が転んだだけで、あとはカメラの前に怖い顔が出てきた程度。

「からかってみた」
またいたずら動画か。なんか「Not Found」のノリに近づいていってるな。夜の道路にて、道行く人に暴言を吐いて走り去る行為を行っていた撮影者だったが、途中でノロノロ歩く女性が道をふさぐ。ふと目を離すと突然女性がいなくなり、なんとフロントガラスの上に登場するアクロバティックな内容。すっきりする後日談も含めてよくまとまっている。

「マネキン」
廃墟探検の映像。ロープウェーの駅舎だったというから知ってる人は知っているのではなかろうか。私はよく知らないが。
しばしの廃墟探検ののち、放置されていたマネキンの頭を蹴ったりして遊ぶことにした投稿者たち。それにも飽きて帰ろうとすると、さっきマネキンがあったところに今度は血だらけの男の顔。いい驚かし方だと思う。


一覧と履歴

-ほんとにあった!呪いのビデオ・封印映像他感想, 配信されなかった 闇裏動画