ほんとにあった!呪いのビデオ・封印映像他感想 心霊~パンデミック~

心霊~パンデミック~シリーズ(11~15)感想

2020/06/27

心霊~パンデミック~フェイズ11     ★★★

心霊~パンデミック~ フェイズ11
取材が入ってスタッフが出てくる映像は、やはりいつも通り。明らかにフィクションでありながらもそうでないような構成にしているのが独特。スタッフが出てこない映像はなかなか面白いのだが。

「やけいにみせられて」
カップルが夜景を見に行った際の映像。男性の方がどこかへ歩いて行ってしまい、女性の方が残されて映像を撮影し続ける。撮影を続けている意味がよくわからない。遠くの方に怪しげな女が出現して、カップルの女性の方にやってくる。まあこれはいい。適当にノイズなんかも入れちゃったりして。最後もなかなか決まった。

「はしりまくる」
後輩の一郎と先輩の重雄がカラオケボックスで会話している。一郎の方は演技感が凄すぎて逆に面白い。どうも一郎の方がおかしな女に付きまとわれているという話で、カラオケボックスにまでその女が来ているという。
重雄の方は先輩らしく女に説教するが、この女懲りていないらしく走っているバイクについてくるという荒業。結構可愛い顔をしている。

「あおいめのにんぎょう 前編」
スタッフたち登場の1本。スタッフルームにいきなり人形を持った女性が登場。どうも取材の約束をしていたらしい。彼女が持っていた人形が夜に泣いて涙を流すという、何回こういう話を聞くんだという感じの怪談話が始まる。実際の映像も紹介されるがはっきり言って事象が弱すぎる。これだけだとなぜ取材まで行うのかさっぱりわからない。ということは映像投稿者自身がおかしい人という可能性が出てくるのだが果たしてその通りであった。どうも彼女の身内には虚言癖の人がいるらしい。よくわからないまま後編へ。

「つながる」
テレビ電話で話しながらカップルが喋っている。男の方は廃墟から電話しているということで、背景にその廃墟が映り込む。廃墟内で実況しながら進んでいく男であったが、おかしな顔が背後に出現して女の方が怖がり出す。男はもうダメだろうというのがわかるが、女の方にも異変が生じているのが少しだけ面白い。

「しんれいこうさてん」
これは珍しいタイプの映像。交通事故が多発する交差点で撮影されたものだ。この交差点には幽霊が出るという噂があるので、投稿者たちはそれを確かめにやってきた。複数のカメラで撮影。1人がヘッドフォンを付けているのだが、その彼だけが複数のバイクの音を聞いており、そして彼の撮った映像にだけ霊らしきものが映り込んでいた。意外性もあるしいい内容。

「あおいめのにんぎょう 後編」
前編がいまいち割り切れない内容であったが、この後編はもっとひどい。投稿者はスタッフたちと別れた後から身の回りで奇妙な現象が起こっていると言い、映像を2本送ってきた。まず1本目。家で撮っているようだ。玄関のドアをノックする音がするので、ドアのスコープからのぞくとそこに人形っぽい人がいて「私の人形返して…」と言い続けている。怖い映像だが、実はこれを見て、ぶふふと笑ってしまった。さすがにひどすぎるだろう。まだ真面目にこのDVD見てる人がいるかもしれないのに。もう1本は投稿者と友人が人形っぽい人に襲われるという内容で、1本目ほどひどくはないがこちらもどう考えたらいいのかわからん。
以降は投稿者の姉が登場したり、実際に虚言癖だったのは誰かが判明したり、投稿者が田舎に帰ったりといろいろな展開。投稿者からメールが届いたというテロップが出るが、実際は手書きの手紙である。ちょっと前のテロップでは「自体は思いもよらない展開となった」という誤字もあるし、あまり校正していないようだ。「自体」でなく「事態」が正しい。
投稿者の手紙では「日々静かな生活を送っております」と書いておきながら、後の文章で「じきに施設に入れられると思います」という文章もあり、じゃあ田舎で過ごしても良くなってないんかいと思わされる。

心霊~パンデミック~フェイズ12     ★★★

心霊~パンデミック~ フェイズ12
派手さはあるが作り物感が強いという、いつもと同じような感想になる。しかしアイドルが出てきたり生主が出てきたりという構成にするのには驚いた。

「けいほう」
女性アイドルグループのミライグミが登場。実際に「虹色fanふぁーれ ミライグミ06」として活動していたようだが、2019年に活動終了。ここでは彼女らのMVが数曲流れるという、よくわからない流れに。倉庫でビデオ撮影ということでさっそくリハーサルが始まるのだが、サイレンの音が響き渡る。そして撮影中に停電が起きてまたもサイレン。さらに謎の男がカメラの前に立っているという、かなり突飛な展開。
アイドルの宣伝をしている意味がわからないのだが、「パンデミック」のシリーズなのでなんとなく納得してしまう。「Not Found」あたりでやっても許せる範囲だが「封印映像」や「闇動画」とかでやられると少し神経を疑うだろう。

「なまぬし」
タイトルからすると今度はニコ生あたりからヒントを得たのだろうか。映像に移っている奇抜な行動をする女性は、投稿者の実の姉だという。椎名みゆきという「知る人ぞ知る生主」だそうだ。「みゆたんだお~~」というセリフに若干古臭さを感じるが、昔の映像なんだろう。
彼女が家で生放送をしているところで、背後の扉に謎の影。恐怖を感じた彼女は引退しかけていたが、涙の復活を遂げるのだった。しかし今度は影どころか化け物が出てきて引退するという流れが美しい。

「のろいのしょうぞうが 前編」
木崎ゆりあさんという女性から、友人の大和田瑞希さんが不可解な病で亡くなったというメールが届いた。亡くなった彼女の部屋には不気味な肖像画が飾られており、その顔が撮影中に変化するというお決まりの事象。当然ながら瑞希さんの死と肖像画に関係があるのではないかという流れになる。
瑞希さんの妹の理紗さんは旅行先でもこの肖像画に関連した映像を撮影しており、そちらも紹介される。旅行先に肖像画が出現して、しかも燃えているというものだが意味がわからない。母親がパニックを起こしているのに撮影を続けている理紗さん。しかも最終的にこの映像にどういう意味があったのかもよくわからない。インパクトだけだな。スタッフは理紗さんにコンタクトを取る。つづく。木崎ゆりあさんって、どこかで聞いた名前だと思ったら元アイドルにもこの名前の人がいるんだな。

「またたく」
夜に歩いている投稿者と友人。海辺にやってきたのだが強風波浪注意報が出ていたのだという。途中で光るものを見つけて追いかけていくと、謎の洞窟を見つけてテンションがマックスに。しかしそこで怪異に遭遇するのだった。これも派手だが単なるホラー映像だ。

「あんてぃーくなかがみ」
投稿者がスタッフルームにやってくるが、動画を送るのは控えたいとかめんどくさいことを言い出す。近所に住んでいたが最近引越して行った知り合いがおり、引越しの際に投稿者の母親が鏡をもらったそうだ。鏡を家に飾ってから変な現象が起きるようになったという。鏡を映しながら監視カメラで撮影。すると何かが鏡から這い出てくる姿が記録されていた。なかなか慎ましやかでいいと思う。

「のろいのしょうぞうが 後編」
妹の理紗さんに家の中を案内してもらい、問題の肖像画を確認。と、理紗さんの母親が「何かいる」と言い出して半狂乱に。頑張って演技しているのだがそんな中でも不気味な手が出現していた。どうも問題の肖像画は過去に瑞希さんがある廃墟から持ってきたもののようで、スタッフは理紗さんと投稿者の木崎ゆりあさんと共に廃墟へ肖像画を返しに行く。結構長めに廃墟探検の映像が続くので見ごたえはあった。
最後に理紗さんからスタッフ宛てにメールが届く。内容はともかくとして、なぜかこのメールの結びが「投稿者 木崎ゆりあ」である。理紗さんじゃないんか。スタッフが誰が誰だかわかってないのだろうか、それとも「パンデミック」シリーズに毎回あるような間違い探しの1つなのか。最後にモヤモヤして終わり。

心霊~パンデミック~フェイズ13     ★★★★★

心霊~パンデミック~ フェイズ13
今回は面白かった。わざとらしさとかそういうのはあるにせよ、映像がストレートに怖さを強調してきている。雰囲気も暗くて気に入った。

「ふりそそぐ」
夜に心霊スポットのトンネルに行った若者達が撮影した映像。死の世界に通じる入口があるとのことだ。それを開くためには99歩歩いて目をつぶって5回手を叩くという儀式めいたことをする必要があるので、実際にやってみることに。
女性の1人がやってみると、上から何かが降り注いできた。まあ降り注ぐってほどの量でもないが。逃げ帰った車の中にも何か出現して映像終わり。カメラを置く位置がよすぎるがそこはどうしようもない。

「あいする」
ラブドールを愛する男性が、それに「洋子」と名前をつけ、共に生活している様子を映像付きでブログにアップしていた。ブログ名は「俺と洋子の日記」。2018年6月5日に「はじめに」というタイトルの記事が投稿されているが、そこに載ってる写真は2018年7月16日の映像のものである。まあどうでもいいか。
ある日洋子と共に花火大会に行ったブログ主だが、たちの悪い若者達に絡まれ、洋子が破壊されてしまう。翌日のブログ記事は犯人を糾弾する内容の映像。壊れた洋子を映していると、裂け目から何かが現れる。なんだこりゃ。どこに焦点を当てたらいいのかわからない話。最後のナレーションすらないし。

「あの世への招待 前編」
投稿者は大西という男性。鞄の中に「あの世への招待」というイベントのチケットが入っていたという。実際にイベント日に現地まで行ってみたそうで、その映像が紹介される。
住宅街にあるアパートが開催場所であり、ある部屋に入ってみると怪しげな儀式のような照明が床に広がっている。何かを感じて大西さんが開いた押し入れには、猫のような顔をした女の化け物がいた。これは強烈。
さらに大西さんは、友人の坂巻さんとともに再度そのアパートを訪れる計画を立てたが、坂巻さんとは道中ではぐれてしまう。単独でアパートの部屋に辿り着いた大西さんは何かに襲われ、気づいたときには覆面姿の男達が呪文のような言葉を呟いている場面に遭遇。
パンデミックスタッフの金井さんは、気の毒な大西さんをなんとか救ってやりたいと考えるが、徳丸さんの方は乗り気でない。続く。

「すすりなく」
スタジオに設置された監視カメラ映像。そこでバンドが練習している様子が記録されているが、メンバーが全員外に出たところでノイズと女性がすすり泣くような声が入り込む。いつのまにか女性の姿も出現する。今度は演奏中でも停電が起こり、いきなりカメラの前にでかでかと女性の顔。これも驚かされた。

「しゅざいする」
映像制作会社の男性2人が街の面白い人を取材すべく、いろいろと声をかけていた。なかなか対象が見つからず、撮影側の1人が毎日のように歩道橋の上でおかしな動きをする女性を見かけているので、その人に取材することに。うーむ、あまり題材とすべき人ではないような気がするが。歩道橋でうずくまってゆらゆら動いてるし。顔を上げた女性は目を見開きまくっており非常に怖い。
しかも後日、撮影者の前にまたその女性が出現。これもとんでもない驚かせ方。今回はやたらとビクッとする場面が多い。とてもいいと思う。

「あの世への招待 後編」
大西さんがおかしな夢を見る。街中で葬儀があり、そこに参列してみると自分の葬式だったという。まあよくある話。さらに寝ている間に体に傷ができており、参りきっている。
金井さんと徳丸さんの間で、パンデミックとしてはどういう対応を取るべきかを議論。過去作を見てると、どっちみちパンデミックスタッフが解決できるわけでもないのだからあまり深刻に考えることもないのに。
調査を続ける金井さんは大西さんが見た覆面の男達が呟いていた言葉を解読していた。エジプト語だそうだ。熱心でいいね。その勢いで大西さんの家まで撮影しながら行ったものの、カメラに異常が。なんと途中から例のアパートの一室の映像が入り込むという展開に。不気味な場面の連発。そしてベルトらしき物で首を吊る大西さんの姿が映りこむ。猫女も再登場した。
ちなみにその呪文の一部は「バーステットアッラー」である。エジプトで猫というとバステトが想起される。種明かしをされるまで気づかなかった。ちなみにバステトはパズドラでの登場で一気に知名度が上がったような気がする。

心霊~パンデミック~フェイズ15     ★★★

心霊~パンデミック~ フェイズ15

わざとらしさがお馴染みのシリーズ。映像はそこそこで、催眠術をかけるという試みは楽しかった。

「ついてくる」
引っ越しを予定している投稿者が不動産業者に物件を案内してもらっているところの映像。相変わらずのクッサい演技で安心する。こちらの映像だとやや弱かったのだが、この物件を見てから奇妙な出来事が起こるようになったそうで、別の映像ではなかなか強烈なのが出てくる。

「さわるな」
亡くなった祖母の住んでいた家に引っ越すため、友人を呼んだ投稿者。引っ越し蕎麦を食べていると突然停電が起きるがすぐに復旧。
友人が押し入れから縛られた古銭の束を見つけるが、紐が切れてバラバラにしてしまう。すると再び停電。そしてテレビがなぜか付いており、そこにはおぞましいものが映り込んでいた。作り物なのだろうがなかなか意外な展開。

「呪われしもの 前編」
中澤さんという大学生からの投稿。どことなく暗めなキャラ作りに余念がない。投稿者の家のインターホンについているカメラが来訪者を撮影しているのだが、そこに中澤さんの自殺した妹が映り込んだという。スタッフの徳丸さんと金井さんがインタビューする。
中澤「これって妹の呪いですよね!!早く呪いを解いてくれませんか!?」徳丸「どうしたんですか」
というテンポがよくて面白い。中澤さんがしつこい上にうるさいので、彼の家に監視カメラを仕掛けていると、父親が帰宅。全く愛想がない。
監視カメラには中澤さんとその父親の仲の悪さが映り込んでおり、さらに風呂のふたが開いて何者かが顔を出す。後編へ。

「ふかいばしょ」
モグラ駅とか呼ばれる、上下ホームの高低差が凄い無人駅にて撮影された映像。映像の途中で訪れた人が書き記す思い出ノートにもろに駅名が出ているし、モグラ駅で検索してもどこの駅なのか見当はつけられるようだ。駅の中はトンネルになっており、そこでふざける投稿者達だったが、電車が通るはずのない時間帯にその音がしたり、その直後におぞましいものが出てきたりと、なかなか濃い一本。

「もどる」
心霊スポット巡りが趣味の若者が撮影した廃墟映像。べらべら喋りながらなのであまり怖さが伝わらないが、廃墟内部での儀式模様はなかなか手が込んでいていい。しかし出てきたのが明らかに人で、しかも叫び声がでかい。もうちょっと違う形ならばいいのだが…

「呪われしもの 後編」
中澤さんの父親が行方不明になり、中澤さん自身も廃墟にいるおかしな夢を見るようになったという。スタッフ徳丸さんが一計を案じ、知り合いの催眠術師である奥山さんに中澤さんに催眠をかけて夢の廃墟を特定することに。
奥山さんが催眠を始めるとやはり中澤さんに異変が生じる。試み自体はあまり他のシリーズで見なかったので面白かった。


一覧と履歴

-ほんとにあった!呪いのビデオ・封印映像他感想, 心霊~パンデミック~