ほんとにあった!呪いのビデオ ほんとにあった!呪いのビデオ・封印映像他感想

ほんとにあった!呪いのビデオ感想群(86~90)

2022/07/23

ほんとにあった!呪いのビデオ87   ★★★★

ほんとにあった!呪いのビデオ 87
毎年夏場に恒例の連続リリースに含まれる。前半は派手かつ不思議な映像が多く面白かった。

「異世界」
夜に心霊スポットのトンネルで撮影された映像。ここはとある時間にある楽器の音を鳴らすと怪奇現象が起きるとかの噂があるそうで、撮影者達はさっそくやってみる。祭り囃子のような音が夜のトンネル前で響くという不思議な雰囲気の中でトンネルに突入。そこからが怒濤の展開。撮影者以外には運転者がいなくなり、窓ガラスに無数の手形が付けられながらも車が走ってトンネルを抜ける。私は運転者がいなくなっていることに気づかなかったので、リプレイで見て驚いた。

「公衆トイレの不審者」
凝った感じのタイトル映像が流れて2本目へ。忘年会帰りに腹痛に襲われて公衆トイレに入ることにした投稿者が怪異に遭遇。男のうめき声が聞こえてきて撮影していると、個室のドアの下を靴を履いていない足が動いていく。これが続いて投稿者が逃げてトイレを振り返ると、原因らしきものが立っていたという展開。これも緊張感があり、最後の人影がまたよい。

「黒く蠢くもの 前編」
建物の老朽化により呪いのビデオのスタッフルームが移転することに。それが何か関係あるのかと思ったらしっかり後から関係してくる。
まずは投稿者へのインタビュー。錦戸さんという女性で妊娠している。安産祈願のために夜に神社へ行って撮影された映像だそうで、撮影後に錦戸さんは体調を崩し始めたという。彼女が映像を持ち込んできたそうだが、「呪いのビデオ」は持ち込み映像は受け付けていないそうだ。知らなかった。それでも錦戸さんの必死さにうたれて取材。ということで「どろどろ」の映像紹介。こういう挟み込み方は珍しく感じた。
錦戸さんの顔にドロドロの泥のようなものがへばりついている内容で、こりゃ見ていても気分が悪くなる。
以降は現地取材や錦戸さんの旦那への取材があるが、キーマンは「呪いのビデオ」演出補の上田さんという男性。スタッフの中田さんによく注意されているのだが、持論を曲げない。ヤバい方向に我が道を行く危険分子というキャラクターをぶっ込んできたな。後編へ。

「ビル火災」
関東某所で起きた火災の時に撮影された映像。投稿者のインタビューが長い。ビルから女性が飛び降りたのを撮ってしまったという話なのだが、仕事がどうとか友人がどうとかというエピソードが若干ぐだぐだしている上に話全体として据わりが悪い。関係があるのかわからないような話を長々としないでほしい。そもそも映ったものが小さすぎる。よく採用されたものだ。

「物怪」
読みは「もののけ」でいいだろうか。どこかの家族が旅館で食事をしている際の映像。テーブルの下を子どもがのぞき込むと、えげつないものがこちらに手を伸ばしていた。結構終盤に収録されている映像で、この位置だとあまりたいしたことがない場合が多いのだが今回のは結構どぎつい。驚いてしまった。後日談も暗めでいい感じ。

「船上」
観光地で船に乗りながら飛んでくる鳥と遊んでいると、船によじ登ろうとする手が映る。これこそまさに終盤の小品的な一本。ナレーションでは台風の犠牲者と結びつけているが、あまりそんな気もしない。

「黒く蠢くもの 後編」
ここからスタッフ上田さんがやりたい放題。この件の調査は中止になっていたはずだが独断で調査を続行。しかも単独行動で近所の人に聞き込みするだけでなく、調査に難色を示していた錦戸さんの夫にしつこく迫るという、芸能レポーターのような働きを見せる。スタッフの中田さんはキレそうになっており、その気持ちはわかる。
上田さんは人格破綻者のキャラでいくのだろう。私の職場の新人のようなところがあり、見ていていい感じにいらついてくる。自分の部署にいられるとその言動に腹が立つが、よその部署ならば面白く見ていられるのと同じだ。
一応次回のメインになりそうなのは過去に送られてきていた投稿映像で、今回の「どろどろ」と似た事象が発生していたというもの。当時の主担当は川居さんで、次回予告で登場している。こりゃ楽しみだ。

ほんとにあった!呪いのビデオ88   ★★★

ほんとにあった!呪いのビデオ 88
今作は制作側にそういう意図がなかったら申し訳ないのだが、視聴者をなめて作っているのかという感じがした。投稿映像はむしろいい方だったが。

「見てはいけない」
家に遊びに来た友人が風呂に入っているところを驚かし、その様子を撮影するつもりだった投稿者。なんと出てきたものが二口女という古くより伝わる妖怪で驚いた。妖怪関係の説明は一切なかったのも意外で、視聴者は二口女を知らないだろうと思って作っているのだろうか。

「いるはずのない同級生」
映像がかなり不気味なもので実によかったと思う。中学生が卒業生を送る会を開いているところの映像なのだが、亡くなった同級生が映り込んだり、その同級生をいじめていたという生徒の顔が消えたりする。問題の同級生らしき霊はかなり特徴的な外見で驚かされた。ここまでは文句なし。
しかし投稿者が映像採用の賞金を要求し始めたところで、取材中の投稿者の顔の部分にもその同級生が出現する。俺の死で金儲けするなと言わんばかりの霊の登場、と思わせたい制作側の意図が伝わるのだが、なんとも展開がチープ。

「続・黒く蠢くもの 前編」
かつて「呪いのビデオ」スタッフに送られてきていた映像に、前回の事象と似たものが記録されていたと言うことで、当時に担当だった川居さんが登場する。この話についてはがっつり関わってくれるようだ。
当時の映像の関係者は映像が撮られたあとで子どもを亡くしており、影響を考えて調査続行不可能となったらしい。少し時間が経ったのでその関係者の吉野さんと投稿者の奥田さんへのインタビューが始まる。またスタッフの上田さんがいるな。

飲み会中にバーで撮られた映像とのことで、実際にそのバーまで川居さんや上田さんが行ってそこでも取材。しかし先の吉野さん達のインタビューとほとんど同じような内容で情報が全然増えない。はっきり言ってここは見ていて眠くなった。どういう気持ちでここを長々と収録したのだろう。しかも前編では映像紹介がないまま後編へ続いてしまう。バカにしてるのか。

「みつけて」
サークル合宿で使用する宿泊施設で撮影した映像。ベランダに出て夜景を見ているところで上空から何かが落下する。早すぎてわからなかったが一応下に落ちていたらしくそれも映る。結局よくわからなかった。

「シリーズ監視カメラ 外壁工事」
あまり内容と合っていないタイトルだ。外壁工事はされているが、投稿者が撮影したのはベランダに干しておいた靴がなくなったからで、外壁工事は関係なくないか。昼と夜で2つの事象があるのは意外。

「失踪」
いきなり泣いている子どもが登場。かわいらしいのでこの先の話は聞いていて辛い。部屋の奥の方に行ったところでカメラから姿が消え、あとには顔が歪んだ不気味な男が残っていた。こんなのトレードオフにできないぞ。映像はよかった。

「続・黒く蠢くもの 後編」
吉野さんの子どもが亡くなる直前に、事故現場に供えられていた花を喜んで持ってきてしまったという事件があったそうだ。川居さんはその事故現場を調べに行くつもりのようだが、上田さんは映像と関係なさそうだとしてやる気がない。ここからまた取材が長々と続く。「引っ越してきたばかりで知らない」という人のインタビューなんか収録しなければいいのに。
これと並行して、スタッフの中田さんが、自分が何者かにツイッターで中傷されているのを見つけていた。川居さんの登場はまだ視聴者に明かされていない段階であるのに川居さんの名前も出ている。中傷しているのは誰なのかは今後明らかになるのだろうか。意外性を追うならば前回出てた女性スタッフとかの可能性もある。
最後に奥田さんと吉野さんらが出ている映像紹介。だいぶ待たされたがその甲斐はあるぐらいいい感じの内容ではあった。

ほんとにあった!呪いのビデオ89   ★★★

ほんとにあった!呪いのビデオ 89
3部作の最後で、いろいろ謎要素をちりばめてきた「黒く蠢くもの」が解決する。映像にまつわる展開はいいと思うがスタッフ周りは視聴者側にスカッとさせる要素がなく残念。

「繰り返される死」
ドライブレコーダーの映像。最初の映像なのに5分以上あって無茶苦茶長い。つまるところは運転中に視界に入るビルや建物から同じ人物が何度も飛び降りしているという内容なのだが、リプレイによってようやくわかったところが多く、初見で全部見つけられなかった人も多いのではないだろうか。そもそも投稿者は最初の方の豆粒みたいな飛び降りをどうやって発見したのだ。

「スナック」
投稿者が会社の先輩らと共にスナックに行って他愛もない話をしている。先輩の背後に女の顔。事象はちょっと怖めなのに、ナレーションが腰砕け。先輩は炭水化物を禁止されているのにそれを食べているから、先輩の奥さんが心配して出てきたのだろうかというような話だが、ほのぼのしてしまう。

「終・黒く蠢くもの 前編」
これまでの2つの映像の検証が進む。久々にアジア魍魎研究所のお2人が登場し、投稿映像についての見解を述べてくれる。しかしこれが無茶苦茶長い。ずっと2人を映し続けるカメラアングルのまま固定されていて8分が経過。もっと過去の投稿映像を映しながら話をかぶせるとかにすればいいのに。
あとtwitterに呪いのビデオスタッフらしき書き込みがあり、誰が書いたのかが謎になっていたが、犯人は全く意外でもなく上田さんであった。YouTubeの動画投稿のネタにしていたのだそうだ。もろにyoutube.comへのリンクが張られているのが映る場面があった。ちょっとここの展開は面白かった。
あとは前回唐突に出てきた布川さんからの続報があって後編へ。

「凍氷」
冬の湖を撮影した映像で、凍り付いた湖面が山肌を反射して幻想的。しかし事象はわかりづらい上に合成に見える。

「新婚旅行」
海外のホテルで撮影されたもの。エレベーターの扉が開いたときに顔に火傷のあとのある少女らしき霊の姿が映り込む。一瞬だ。リプレイで見るとちょっと不気味。

「棲みつくもの」
これもメインにできるぐらいに強力な内容。一軒家を借りて住んでいた投稿者は、天井から聞こえる謎の物音に悩んでいた。友人をその家に誘ったが、直前で友人がおかしな物を目撃して帰ってしまう。投稿者と友人のインタビューが相変わらず長いが、友人が見たという、目と口の位置が逆になったという女の霊には興味をひかれた。しかし実際に出てきた女は普通の顔であるのが残念だった。

「終・黒く蠢くもの 後編」
これまでに登場してきた人物の異性関係を強引に繋げてくるのだが、話としてはまとまった。むしろ「呪いのビデオ」に自分の動画ネタ作りのために潜入してきたことが明らかになった上田さんの処遇が気になる。
意外とあっさり上田さんがスタッフに呼び出されて皆から説教。川居さんも怒っている。あくまで面白くなればいいというスタンスで周りを小馬鹿にしている上田さん。キャラ作りが大変だ。ここではキレて出て行く上田さんだったが、実は彼が無断で投稿者の家で撮影していた映像が全てを繋げてくるという素晴らしい貢献をしていた。疲れた。

「白い服」
スタッフの上田さんが無断で撮影したもので、これまでの映像の謎だったところが解明される。呪いのビデオ側と上田さんが和解して映像の使用許可を得たというナレーションが入るのがちょっと驚いた。そりゃそうか。

ほんとにあった!呪いのビデオ90   ★★

ほんとにあった!呪いのビデオ 90
シリーズ90作目を迎えたお馴染みのシリーズ。相変わらず80分越えと長めだが、もうちょっと削れるところがあるのではないかとも思う。怖さもさほどでもなかったため、長いという印象が残ってしまった。

「鈴の音」
投稿者が友人と夜釣りをしている際の映像。引きがあることを示す鈴の音が鳴るものの釣り竿が動いていなかったりするが、このように何も釣れていない状態の釣りの様子を見続けるのはしんどいものがある。突然大物がかかったのが鈴の音が大きく鳴り響いたところで、他のところから岸に上がってくる人間の姿。これは霊というか本物の人間に見える。釣りをしていて海に落ちた男性の霊ではないかとナレーションでは言われるが、ではなぜ服を着ていないのか疑問だ。あともう一箇所にも登場。リプレイ含めて10分もあって、1本目からこういう長いのを持ってくるのは驚き。

「窓」
投稿者のインタビューで映像の内容が語られる。アパートの壁や天井に窓が出現するという、なかなか魅力的なものに思える。不動産屋に見せるために、部屋に窓が出現しそうな雰囲気がしたところでそれをカメラに収めることにしたのだった。ちょうど窓が出てきたものの、予想外に窓が開いていてそこから女性らしき顔がこちらをのぞき込んでいた。窓に両手をかけているが、普通このように両手をかけるものだろうかという疑問がある。ちょっと驚いたが期待したほどではなかった。

「子ども用カメラ 前編」
投稿者の小沢さんという女性の娘が子ども用カメラで家の中を撮影していたところ、その場にいないはずの者が映ったという。さっそくインタビュー開始。子ども用カメラは夫の会社の後輩である菅原さんからもらったとのことで、撮影している娘の由紀さん自身がカメラに映り込むという現象があるらしい。「なっちゃん」という友人が由紀さんを映していると本人は言っている。由紀さんへのインタビューによると、なっちゃんは彼女を変なところへ連れて行こうとするらしい。このなっちゃんが元凶に決まっているな。
例のカメラを呪いのビデオスタッフが見ていたところ、謎の映像が追加で保存されていたことがわかり、それが紹介される。なんと小沢さん達を取材している際の様子を天井から撮影した内容である上に、映像内に例のカメラまで映っているという不思議な感じ。
ここまではなかなかよかったのだが、このあとカメラの製造元にスタッフが電話して、撮影した覚えのない映像が勝手に追加される現象があるかどうかを問い合わせするという模様がほぼ丸々収録されている。こんなところカットして、「製造元に問い合わせしたがこのような現象はないとのことだった」ぐらいのテロップでいいと思う。だから収録時間が延びてしまうのだ。あとはカメラをくれた菅原さんへのインタビューがあり、肝心の映像紹介。ドアの後ろに謎の少女らしき姿が登場し、あとからカメラの前にも登場してくる。はっきり出てきていた。これも映像自体が長い。そして由紀さんが行方不明になって後編へ。

「フェンス」
投稿者達が夜に心霊スポットである橋まで行ったときの映像。一緒に行った1人が橋から飛び降りようとしてしまい、その体には霊らしき手が伸びていた。一瞬な上に画面が暗いので非常にわかりにくかった。

「団欒」
これは久々にわけがわからない。心霊スポットらしい雑木林へ夜に行った際の映像で、森の中に突然テーブルを囲む一家らしき姿が出現。立っていた女の顔が撮影者の方へ飛んでくる。合成じゃないのか。こういうのをメインにして取り上げてほしいと思った。

「子ども用カメラ 後編」
カメラをくれた菅原さんへ再度問い合わせすると、なんとこのカメラは菅原さんの妹の娘が持っていたものであり、その娘というのが不慮の事故で亡くなっていたという。つまり遺品をプレゼントとして小沢さんにくれたのだそうだ。もう見ていてドン引きである。話の中でも小沢さん夫婦に菅原さんが責められまくっていてこちらも妙に溜飲が下がった。
行方不明だった由紀さんはその妹さん関係の場所で発見される。すぐに警察を呼んだらしい流れになるが、数日行方不明になっていてその間の食事や排泄はどうしたのか。呼ぶなら救急車じゃないのか。なんか元気そうだが。
例のカメラにまた映像が追加されており、それが紹介されて終わり。「呪いのビデオ」らしい内容。


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