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心霊曼邪羅シリーズ 感想

2022/08/05

心霊曼邪羅31      ★★★

心霊曼邪羅31

かなり数が出ているのに実はほとんど見たことがなかったシリーズ。姉妹編の心霊盂蘭盆は数本見ているのだが。

「赤子鳴」
子どもを流産していたという友人を元気づけようと、レンタルスペースで女子会が催されてお好み焼きを作ることに。その元気のない友人がお好み焼きに謎の米を欠けるという不思議なことがあり、その後は部屋に赤子のような声がし始めて証明が明滅。そして例の友人に異変が起きる。
事象はそこそこと言えるがそれに至るまでが長すぎる。ひたすら長い。もうちょっと短くしてほしい、というのは私がよく書いていることだが、提案としては何が起こるのかを先にある程度示しておいてほしい。映像紹介が終わってからインタビューでその内容を話されても何の新鮮味もないので、それを先に持ってきた方が見る側としてもいつそれが起きるのか注目してみるのでまだ退屈な感じが薄れる。

この話はなかなか変わっていて、友人女性がお好み焼きにかけた米についての検証が始まり、宗教関係からその米を入手し、実際に映像が撮られたレンタルスペースでスタッフがお好み焼きを作り、米をふりかけてみる。普通そこまでやると何かしら成果物がありそうなのに、特にないまま終わる。マジかと思った。

「亡者の伝言」
ここからは短めになってきた。映画に主演することになったという男性が、クラウドファンディングで制作費を集めようとお願いする動画を撮影している。喋っている最中にノイズが入り、いきなり男性が遠くに立っていたり、姿が消えたりする。
この主演男性が亡くなり、代役の別の男性も亡くなったとナレーションでさらっと言っているが本当であればネットニュースが放ってはおかないだろう。主演が死にまくる映画。

「廃ボーリング場」
正しくはボウリングだと思う。なかなか珍しい舞台で、若者らしき数人が好き勝手に歩き回っている。最初の事象が早めに出てくるのだが普通の人じゃないか。もう1つの事象は壁からひょこっと顔が出ているというもので、こっちは結構怖めの顔。

「誘惑の罠 前編」
投稿者は知り合いから動画撮影を頼まれて引き受けた。内容は情報商材用の宣伝素材。女性が投資家らしき男性に話を聞く。ロバート藤森という男性だ。ロバートキヨサキみたいな名前。「ノウハウをお伺いしてみます」と言っているのに全くノウハウがわからない動画じゃないか。何で儲けたのかもわからん。
事象は女性の背後に女の影が出現しているというもので、撮り直すともっと出てくる。スタッフは関係者に話を聞くことになって後編へ。

「佇む霊魂」
これまた長い内容。公園で遊ぶ子どもを撮影している内容だが、明らかに小さい年齢なのでブランコに近づいていくとどうなるのか見ていて心配になる。映像が始まってから2分以上経ってようやく事象というのはひどい。ほとんど必要ない部分だった。

「憑霊寄生」
「憑霊(ひょうれい)」を一発で変換できるのに驚いた。興信所の男性が男に話を聞いている最中に背後に何か出てくるがそれほど怖くはない。隠し撮りしている体なのにバレている。

「誘惑の罠 後編」
映像に登場していた女性や、ロバート藤森氏本人にインタビュー。仮名でない名前を出しているのに顔にはモザイクがかかっているのが不思議ではある。ロバート藤森氏自身も雇われで登場していたらしく、こういうインチキ投資ビジネスを検証している男性から話が聞ける。なんと彼が検証の動画を撮影しているところで異変が起きていたのだと。
ここから警告映像。心身に悪影響を及ぼす恐れがあるそうだ。映像を持っている金子氏も、ロバート藤森氏もピンピンしていそうなのに誰にどう悪影響があるのだろう。ただ内容はなかなか。ホームページの内容が変わっていくという事象は応用が利きそうだ。

心霊曼邪羅32      ★★★★

心霊曼邪羅32

メインである「逆怨み」がなかなか凝っていて面白かった。

「消えた婚約者」
投稿者の兄の婚約者が寺社を旅行中に体調不良を訴えて休む。高周波のようなノイズが入り、婚約者はそのまま歩いて去ってしまう。ここで終わりかと思ったら続きがあり、背後に結構えげつない姿で出現する。だめそうだ。
スタッフが撮影された現地へ行く。幽霊探知機という怪しげなものを使い出すがあまり成果はない。しかし何者かに見られていたことに気づいた。

「水子マギレ」
赤ちゃんを撮影した映像。これ自体はかわいくていいのだが、ちょっとおかしなものが出現する。事象は一瞬だが映像は長く感じる。

「いやがらせ」
ストーカーめいた男性を巡るトラブル。背後にひょこっと出てくるのが事象で、小さく出ているのが何か親しみを覚える。

「逆怨み 前編」
隠し撮りらしき映像がいきなり始まる。女性2人が旧知の仲らしい男性に話しかけている。全く面白くない会話だと思っていたが、途中から女性の1人への嫌がらせ行為に話が及び、この男性が犯人ではないかと疑いがかかっていくあたりから俄然面白くなる。男の方がなぜか撮影していたことになるわけだが理由は謎だ。
女性の家の周りをうろちょろしているのがこの男性ではないかという急展開。以降は男性の攻撃開始となる。
映像に映っていた女性へのインタビューが始まる。男性に攻撃された女性は赤城さんという占い師らしく、この出来事の後に亡くなってしまったそうだ。男性は小清水さんというらしい。

「業禍の名残」
どこかの庭園の映像。建物の中など見て回っていると、変な声の後に何者かが現れる。せっかく1人で楽しんでいるのに邪魔すんなって感じ。

「誰かに呼ばれた」
同僚と会社からの帰宅途中に撮影したもの。公園に来たところで同僚が何かに誘われるように道を外れてしまう。霊が立っているというのが事象だと思うがこれは普通の男性ではないのか。

「逆怨み 前編」
謎の男性小清水さんは、「心霊曼邪羅30」に登場していた恩田という男と同一人物らしい。86年2月29日生まれで干支はへび年とかいう自己紹介を出るたびに言っていることからスタッフが気づいた。
小清水が隠し撮りして残していったカメラにSDカードが残っており、そこから住所がほぼバレてしまうというポカをやらかしている。スタッフがうまい具合に小清水を見つけ出す。
結局彼の証言で謎のほとんどが明かされた。これはこれでなかなか興味深く、さらには映像に記録されていた謎の音の解明という展開に。そして「呪われた心霊動画XXX」ばりの怖さの映像が送られてきており、最初の「消えた婚約者」の伏線まで回収してくるという徹底ぶりで感心させられた。

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