ほんとにあった!呪いのビデオ・封印映像他感想 封印映像

封印映像シリーズ(61~) 感想

2024/02/10

封印映像61 感染霊      ★★★★

封印映像61 感染霊

クオリティはこれまで同様で、じわじわと事象が激しくなってきて怖くさせてくる。

「夢遊病の娘」
投稿者の娘が夜中に起きて、何かを探すように呼びかけながら部屋を歩き回ったりするという。医者に相談しても改善せず、どうも娘が小さい頃にかわいがっていた人形を探しているのではないかと投稿者は推測。
ある夜に娘が異常な動きを見せ、やはり人形が出現した。ホラー映画のクライマックスを観ているような満足感のある事象で、今作では一番好き。

「マンション
怪奇現象が起きるというマンションにしばらく住んで記事を書こうとする男女のライター2人。管理人は愛想がよさそうではあったが、投稿者達が部屋で騒いだりたばこを吸ったりしたらすぐに警告の紙を掲示板に貼るという素早さでビビらせてくる。
夜中に隣の部屋からドリルを使うような音がしてきてライター達を悩ませるが、それに文句を言いにインターホンを鳴らした投稿者達の方が掲示板でつるし上げられる。精神的に疲弊してきたところでついに決定的な事件が起きるという内容。何人が関わっていたのかわからないのが恐ろしい。

「アンチ」
動画配信を続けている投稿者の家の郵便受けにゴミが入れられるようになり、投稿者はアンチの仕業と主張する。次第にアクセサリや化粧品が入れられていき、ある日ついに家の中に誰かの服が落ちているという状態になった。
スタッフの玉置さんと山口さんが投稿者宅を調べ、しばらく玉置さんがそこで過ごすと何かが襲ってくるというスピーディーな展開となるが、襲われるときの映像はどうも霊に見えず、制作側もこれでいいのかと悩んでいるような気もする。

「感染霊」
動画配信者の男性2人がどこかのイベントへ向かう車の中で撮影した映像。遅刻しているらしくそれの謝罪配信ということで運転中にいろいろと喋っているが、途中でおかしな動きをしている対向車とすれ違う。
徐々に運転している側の口数が少なくなり、配信映像へのコメントで対向車に気をつけるように促されるが、ついには事故を起こしてしまった。ドライブレコーダーの映像には事故の原因になったものが映り込んでおり、それは配信中にも姿を現していた。
なかなか長いが複数のカメラがそれぞれ事象を映していて、総合的に見ることができるのが面白い。

封印映像62 かよこにきけ      ★★★★

全体的に投稿映像が面白いが、表題作は引っ張る割に解決にはほど遠く終わってしまうのが惜しい。

「レンタルスペース」
レンタルスペースの部屋で飲み会を予定していた男女4人。投稿者である1人は仕事の関係で遅れてしまう。彼がいない間に飲み会が開始され、その模様が記録されている。
1人の女性が酔い潰れ、1人の女性がトイレに誰かいると訴える。残る男性1人が2人を心配したり面倒を見たりもするが、酔い潰れていた女性が吐いてしまって帰ることに。
女性1人がレンタルスペースで投稿者を待つものの、部屋自体に異様な雰囲気を感じている。あと彼らがあだ名で呼び合っているのはいいが、取材されているのにあだ名で通しているのは変な感じ。観ている側にはわかりやすいが。
部屋の電気が消えて謎の女登場、そして酔っ払っていた女性を送り届けた男性が戻ってくるとまた異常事態。怪奇現象がいくつもあって楽しめた。

「看板」
男性3人でドライブした際の映像。Vlogを作っているという投稿者の要望で出かけているようだが、目的地が遠いのか、撮れ高が少ないのか、皆が険悪になってきて初めて見ていてハラハラする。投稿者の滑舌のよくない喋り方が素敵。
途中で道ばたに気になる看板を見つけて車を停める。「交通安全」と書かれた子どもの絵だが、少し不満そうな顔が描かれていてどういう意図で作られたのかわからない。
投稿者達は公園に行くがなぜか公園の中にもその看板があり、さらに行く先々で看板に付きまとわれる。わかりやすい内容で題材も展開もいい。

「石妖」
早速おなじみの封印映像スタッフ山口さんと玉置さん登場。となると取材メインの話になりそうだ。玉置さんは今回露出が多い。ファンは見るべき。
河川敷で撮影された写真が発端らしく、変なものが写り込んだので山口さんたちが取材にやってきた。現地にいた男性に話を聞くとちょうどいいことにやばい映像を持っていたので見せてもらうことになる。あまりに取材側にとって都合のいい展開だが内容は面白い。男性が河川敷で釣りをしていたところに女がやってくる。なぜか隣に座りたがり、マッサージをしてくれると言い出す。それに任せていると男性は眠ってしまい、起きたところで怪異が待っていた。
この地に伝わる伝承と関係があるのだろうかという終わり方をするが、伝承そのまんまの事例すぎて逆にすごい。

「かよこにきけ」
また河川敷が舞台。河川の管理会社の記録用映像らしい。男性2人が仕事中に橋の下で亡くなっている男性を見つける。1人が警察に連絡しに行き、もう1人がその場で待つ。
残った男性は遺体をまじまじと見つめ、その手に何か握られていることに気づく。紙だった。そこに書かれていたのが「かよこにきけ」という文字だ。さらに驚くべき事態というスリリングな内容。
映像もインパクトがあったが、投稿者の橋下さんへの取材中にも異変が起きる。橋の下の話で出てくるのが橋下さんなのか。仮名だけど。映像には顔が潰れたような謎の女が出現、さらに取材中にも実はそいつが出てきていて、という感じで次に続く。

「続・かよこにきけ」
橋下さんと同棲している彼女から、彼が行方不明になったと連絡が入る。最近夜に起きてどこかへ行くという異常行動をするようになっていたということで、彼の行方を追う。
ある夜に橋下さんがどこかへ行くときの様子を彼女が撮影しており、それが紹介される。彼女の呼びかけに応じずに1人でどこかに歩いて行ってしまう。路上で腕を振り回すよくわからない行動を取りながら、着いた先は河川敷である。最初の映像に映っていた場所なのだろう。となると最初の映像は近所の話だったのか。河川敷で座り込む橋下さんの顔面がおかしくなり、彼女が慌てて連れ帰って映像は終わる。
以降は取材で少し謎に触れたところで話が終わってしまう。出てきた女性が例のかよこなのかどうかもわからない。続編があるのだろうか。

封印映像64 怪画      ★★★★

表題作はかなりいい。複数の映像で構成されている話が多く見応えもある。
「オフ会配信」
動画配信者が視聴者とのオフ会を企画し、予定された時間にその場所へ行ってみると誰もいない。ある有名Youtuberの伝説的エピソードをなぞっているのかと思ったが、子の映像では実際は1人だけ女性が来ていたようだった。しかしその女性は顔はどうしても見せようとしない上に走って逃げていく。諦めた配信者のもとに袋が置いてあり、どうもその女性が贈り物として残していったもののようだ。
家に帰って中身を確認するとDVDで、早速それを家のテレビで流すとなんと投稿者の家が映っている。なんとなくそうだろうなと予想が付く展開ではあるが不気味。

「山奥の銃声」
少し不思議な内容。投稿者と友人が登山に行き、日が沈んできたのでテントを張ってキャンプする。どうも喋っている感じがわざとらしいのが気になる。物音がして投稿者がテントの外に出ると銃を持った人物。以降は恐怖展開に。手が出てきたり銃を持った人物について調査がされたり映像がもう1つあったりと盛りだくさん。手が出てきたことだけは他とどうつながっているのかわからない。

「隣の訪問者」
投稿者が浮気相手の女性とビデオ通話していた時の内容。女性が住む隣の部屋に訪問者があったらしく、執拗にノックが繰り返される。やがて静かになったが今度は女性の方の部屋に何者かの手紙が入り、誰かがノックするようになった。調度その様子も記録されており、ドアスコープをのぞくと異様な者の姿。結構緊張感もあり、投稿者が最後に女性の家を訪れた際の映像も驚く。

「怪画」
行方不明者が多く出ているという民泊をライターが取材する。部屋には不気味な絵が飾られていた。ライターはその部屋でカメラを設置しつつ一晩過ごすことにしたが、夜中に異変が起きる。絵の内容が変わり、さらに何者かが出現したのを手元のカメラで撮影。これもなかなかだが他のカメラではその現象どころかライターが起きた様子すら記録されていなかったという点が実に不思議でいい。
玉置さんらがその民泊で取材。先の映像通りの現象を身をもって体験する。演技を頑張っている。

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