ほんとにあった!呪いのビデオ・封印映像他感想 封印映像

封印映像シリーズ(16~20) 感想

2019/01/06

封印映像16 八尺様の呪い     ★★★

封印映像 16 八尺様の呪い

1~4本目まであまり印象に残らない映像が続いて少し物足りなかったが、表題作の八尺様で挽回してきたと思った。

「髪子さん」
最近落ち込んでいる友人がおり、その彼が誕生日を迎えたので、投稿者たちがお祝いに家を訪ねたときの映像。彼は部屋ですでに首を吊って亡くなってしまっており、その様子が異様なものであった。首に巻きついていたのは髪の毛で、映像中に部屋には謎の女が出現。彼はSNSに「カミコ来る」といった類の投稿を続けており、何か関係がありそうだった。投稿をスマホで書いてるのかPCから書いてるのかわからない。スマホからなら変な「ftgyふじこl」みたいな文字列が不自然だし、PCからなら「髪」を全部漢字変換してるのが不自然。両方使ってるんならいいけど。

「憑き人」
バンドのメンバーである男性に歩きながらインタビューしている様子を撮影した映像。時間帯は深夜で、途中で後ろから女がついてきていることに気づく。その後女をやり過ごしてから家でインタビューを再開するが、家にも押しかけてきていたのだった。結構可愛い気がする。

「踏切」
封印映像でこういう映像を収録するのは珍しく感じた。電車に乗っている時に撮影された映像で、窓の向こうに老人が映り込む。少し驚きはするものの取材なども含めて「Not Found」シリーズに近い。

「映り込み」
自分が語っている映像を撮って、ブログにアップするというビデオブログが趣味だという男性の投稿。なんでこういうの見せられてるんだろうと思っていたところに、窓に反射しておかしなものがゆっくりと映り込む。窓枠の関係で少し見づらいが。さらに続いてもう1か所。2つあってお得だが映像でしらける。

「八尺様の呪い」
大学のゼミ仲間の男女4人組が旅行に行った際に、宿泊先の旅館にて撮影された映像。夜に女性陣の泊まる2階の和室に集まって騒いでいたところで、撮影していた男性が、妙な物音がすると言い出す。2階にいるのに誰かが入ってくることは考えづらいが、窓の外に何者かが姿を現す。これは面白かった。さらに逃げ出した彼らが追い付かれるという展開になるが少し蛇足かも。比較的姿がはっきり映っていて面白いけれど、ヤバい状況でも撮影を忘れないのがえらい。

封印映像17 けもの霊     ★★★★


「けもの霊」というタイトルにあまり威圧感がないのでやや不安だったが、内容は結構怖かった。

「公衆電話」
深夜2時に、ある番号に電話すると霊界につながるという電話ボックス。電話ボックス絡みの映像は面白いのが多い印象。闇動画5の「イタズラ電話」あたりがかなり良かったがこちらも匹敵する面白さ。電話ボックスについてさっそく電話してみたところ、なんとつながってしまう。受話器からは謎の呪文のような言葉が流れてきて不思議がる投稿者と友人。気が抜けかけたところで友人の後ろに何者かが出現。緊張と緩和で驚く。

「闇の墓場」
カメラ部品工場に勤務する投稿者によると、工場の近くの墓場で幽霊らしき赤いワンピースの女が目撃されるという。投稿者の先輩の1人が噂を確かめに、夜に墓場に向かったところ、なんと本人は気づかないうちに霊を撮影してしまう。めげずにもう一回向かった先輩は、今度ははっきり気づいてしまったのだった。さようなら先輩。

「白い着物」
これは面白かった。車載カメラでドライブの様子を撮影していた投稿者。ある峠に向かっていたところ、行き止まりに来てしまったあたりでナビが混乱しだして、途中で案内を放棄してしまう。ナビが同じ言葉を繰り返すのってなかなか怖いな。ナビ音声が切れてしまい、勘を頼りに車を走らせる投稿者だが、道の真ん中に白い着物が落ちているのを発見。車を降りて拾ってみたところで勝手にナビがまた喋り出し、ライトが点滅。そして背後に何者かが出現と、次々と怪異が襲う。満足の内容。

「人形の家」
AVの監督が、さとみと名乗る女性と会って、彼女の家で撮影をするということで、その模様が収録されている。どうも会話がかみ合わない不思議な女性で、家に父親がいるのに、撮影しても大丈夫だなどと困ったことを言う。イライラする。監督が家に着いてみると、彼女が父親と呼んでいたのは不気味な人形であることがわかった。残念なことに撮影に失敗してしまい、監督の身にも何かあったようだ。不思議な話。

「けもの霊」
会社の同僚や友人と山登りをしていた投稿者たち4人。夜に宿泊先の民宿にて、投稿者と友人の吉田さんが2人部屋、後輩の遠藤さんとその彼女のともえさんも2人部屋、という部屋割りとなる。ともえさんは具合が悪くなって寝ているそうだが、突然部屋から飛び出してどこかへ行ってしまった。元気じゃないか。男性3人が探しに行ったが、次々と犠牲者が出てしまう。久々のグロ展開かつ、封印映像ならではの民俗ネタで強力。

封印映像18 人形の呪縛     ★★★


出演者の喋り方が演技っぽくて気になる。エンタテインメント性豊かな内容。

「呪われた階段」
家の中で撮影された映像。寝ている間に誰かが階段を上っているようなきしむ音がするため、監視カメラを仕掛けたという。設置2日目で早速異変をとらえる事ができたものの、いろいろと起こってしまう。事象はびっくり系で面白いが、出てくる夫婦の喋り方がわざとらしく気になる。一応スタッフが現場まで行って検証するが、小話に近い。

「おつけものさん」
またわざとらしい喋り方がところどころに…タイトルの「おつけものさん」は、こっくりさんに近いおまじない。自分に嫌なことをした相手に悪霊を飛ばして仕返しするという趣旨だそうだ。女子高生たちがやっている様子を撮影しているが、途中で乱入者があり、おまじないに失敗して1人の様子がおかしくなってしまう。スタッフがおかしくなった1人を追跡調査。「おつけものさん」という名前も意味深で、掘り下げたら面白そうだ。

「忘れられた人々」
スクープ番組のスタッフがある政治家の近辺を調査していた際の映像。資金パーティーが開かれる山荘に前乗りしたが、車中で怪異に巻き込まれてしまった。電源を切ったはずのカメラが勝手に動き出して、事象を記録していた。よくできたカメラだ。この手の映像集では事象はよくあるようで実は珍しいかも。

「除霊」
ある霊能者が女性に憑いた霊を祓う様子を撮影した映像。霊能者の喋り方はなんか落ち着く感じで個人的にはいいと思う。どうも女性に憑いていた霊が強すぎて、とんでもないことになってしまった。わかりやすくていい。他の住職に霊能者の除霊っぷりを検証してもらうという珍しい展開も。

「人形の呪縛」
ある番組の企画で、親元を離れて暮らす子供のところに親を送り込むというドッキリの内容。凄くつまらなそうだけれど、観る人がいたのだろうか?どこかの母親がレポーターと共に娘の住むアパートへやってきた。最初は和やかに歓談していたものの、母親が持ってきた人形を見せたとたん、娘の様子が一変。「これより先、ショッキングな映像が含まれます」との警告が入り、以降は惨劇が巻き起こるという意外な展開。封印映像初期は結構グロ展開が多かったが、久々に来たなという感想。

封印映像19 トンネルの怨響     ★★★



割と面白いが、全体的にあまり派手さがなく、これだという1本に欠ける。水準以上ではあるけれど。

「鏡中」
姉が行方不明になったという女性が投稿者。いなくなる直前に姉自身が携帯で撮影していた映像だという。アパートの部屋の中に何者かの気配を感じるらしく、びくびくしながら部屋の様子を見て回る。見ているこちらもなんかびくびくしてきたところで鏡の中に何者かが出現。唐突に終わりを迎えてしまった。

「フォームチェック」
公園で父親と子供がバッティングの練習をしているところの映像。帰り際にカメラが横に振られたところに霊らしきものがいた。この公園は昔〇〇な場所だったという封印映像お得意の帰結。怖さは中ぐらい。

「シタジキ」
なぜタイトルがカタカナなのかはわからない。投稿者は元映像制作会社勤務で、そこで心霊映像を募集した際に送られてきた映像だという。じゃあその時使えばいいじゃんと思ったが、説明されてもよくわからない理由でお蔵入りになり、結局今になって採用されているのだった。撮影者が廃墟らしきところを夜に歩き回っている映像で、撮影者以外の、女性の泣き声のようなものが聴こえてくる。そして女性も登場。撮影者が無言で慌てて走っていくのが少し面白い。

「思春期の復讐」
いじめの現場を撮影したと思しき映像で始まる。いじめの被害者と加害者の人間関係の図が示され、次に加害者側の飲み会の様子が流される。被害にあっていた男子学生はその後亡くなったらしく、飲み会でも彼の話題が出たところで、1人の様子がおかしくなってしまう。因果関係がわかりやすいが、1人だけ悲惨な目にあうのは不思議。

「トンネルの怨響」
結構驚かされた。ローカルテレビ番組の収録中の映像。女性タレントが学生時代に住んでいた近辺を見て回っているようだが、乗っていた車が動かなくなってしまい、歩いて回ることになった。道中トンネルを抜けるところで問題発生。女性タレントが体調不良を訴え、さらに何かを見て逃げ出してしまう。何を見たのかとそちらにカメラが向くととんでもないものが立っていた。これはインパクト十分。さらにまだ続きが。女性タレントがトンネルの外で何かを手に持っており、微妙に空間が歪んで見える(編集に失敗したかのようだ)。トンネルの中から何かが飛び出してきて終了。

封印映像20 生け贄の霊節     ★★★

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珍しく、おとなしめな映像ばかり。最後の表題作は面白かったが、他はあまり印象に残らず。

「カセットテープ」
自主製作映画のメイキングとして撮影された映像。リサイクルショップにて、古めの小道具を探す投稿者たち。カセットテープを何本か買って、投稿者の友人の家で聴くことに。そのうちの一本を再生していると、突然電気が消える。そして闇の中に何者かが出現するのだった。途中までは何が起こるのか予想がつかず楽しめたが、出てきたものがなぜかB級ホラーチックで、妙なおかしさがある。その後のエピソードや分析は悪くないのだけれど。

「線路沿い」
先輩の結婚式のメッセージビデオとして撮影された映像。線路沿いの家に住む男性にインタビューをしていたところ、部屋の窓に何かがぶち当たる。見せ方としてはやや珍しいものの、怖いわけではなかった。

「下げ屋」
タイトルの下げ屋って何だろうと思うのだが、あとから明らかになる。劇団員が稽古している様子を撮影した映像。稽古している男性2人の後ろに、ぬっと女性が現れる。その男性2人は劇団をやめてしまったとのことだが、うち1人に取材を行うことができた。彼ともう1人は下げ屋という、病院の霊安室から遺体を運んでいくアルバイトをしていたのだという。それがわかってもあまり映像の怖さが増すわけではない、不思議な内容。

「非常階段」
人が神隠しにあうという噂の廃墟ビルに向かった投稿者と友人。盛り上がって撮影していたが、非常階段の扉が開かなくなり焦り出す。ようやく開いたと思ったら、友人の後ろに何者かが出現。そして友人は行方不明になったという。今回取材ばかり。取材の方が長いんじゃないかと思うぐらい。

「生け贄の霊節」
どこかのお城へ女性2人が出かけた際の映像。いい景色。どこのお城だろう。蛍の群生地が近くにあると旅館で聞いて、2人は夜に向かうこととなった。ところが道に迷ってしまって辺りをうろうろしていたところ、背後からトンッ、トンッと地面を突いたような音が近づいてくる。そして音の正体が姿を現すのだった。この過程はかなり緊張感があって今作のハイライト。最後は封印映像お得意の民俗知識で締められる。良い内容だった。



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