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闇動画シリーズ(11~15) 感想

2019/01/05

闇動画11      ★★★

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12、13を見た後で本作を見た。大作の動画3本に短いのが2本、という構成は今回までだったようだ。
撮影者が説教されたり叱責されたりしている映像が複数あり、全体で1時間あるDVDのうち15分はまるで説教タイムである。こういうので嫌な気分になりたくない。

「片思い」
これは面白かった。投稿者の大学の友人である四方(しかた)さんという男性が、家に遊びに来いという。彼は投稿者の彼女も連れてきてほしいとか、3時57分ちょうどに部屋に入ってきてほしいとか、様々な注文を付けてきた。それに乗ってやることにして、彼女を連れて四方さんの家に行くことに。
道中に公園に立ち寄って、これから来訪する旨を彼女が四方さんに電話するのだが、風の音のような雑音が入って聞き取りにくい。その様子もずっと撮影していたところ、背後に不可思議なものが映り込む。そしていよいよ四方さんの家に着き、彼らは驚愕の光景を目にすることになるのだった。
盛り上がるべきところであまり盛り上がっていない気がしたが、ずっと不思議な感覚が続いていて楽しめた。タイトルの「片思い」の意味は後の取材から明らかになる。

「大道芸」
短い動画。駅前で大道芸をしている人を撮影していたところに謎の少女の姿。あまり怖くなく箸休め的な内容。

「当てつけ」
叱責動画その1。借金まみれの女性が自分の家にカメラを仕掛け、金融業者との電話と、取り立てに来た男とのやり取りを撮影している。この2パターンにおいてかなり長い時間責められているため、見ているこちらも気分が沈む。彼女は父親に捨てられたという過去があるらしく、現状を撮影して父親に送り付けてやりたいと考えているようだ。救いも何もない話。そして何より霊現象でないのが驚いた。こういうのは今後あまりやらないでほしい。

「古民家」
また短い内容。出てくるのが一瞬で、初見で気づかず。割と不気味で悪くはなかった。

「盗撮の顛末」
叱責動画その2。こちらの方は最後が面白い。ラブホテルにて風俗の女性を呼び出して、行為の様子を盗撮しようとする男性。この時やってきた女性がなぜか鋭く、隠していたカメラを発見してしまう。女性は怒って帰った。男は他の店の女性を呼ぶことにして電話したものの、その前に最初の女性の店の男性店員が現れ、盗撮男を叱責し、ゆすりが始まる。100万円払えば見逃すという。
長々と男がゆすられていたところへ、次に頼んだ店の女性が到着。取り込み中なので帰ってほしいところなのだが、帰らずに部屋の中へ。そして異変が。予想外の展開だった。

闇動画12      ★★★★

闇動画 12
いつの間にか収録映像が大作3本という構成になっていた。どれも見ごたえがあるが2本目は少し長く感じる。
これまでは大作の他に短めのも2本入っていたが、なくても困らないという判断だろうか。しかしなぜこんなジャケなんだろう。「最低に 美しい」の文言はどういう意味だ。ちょっと映像1本あたりの感想が長くなりました。

「いすのおじさん」
テレビ局に送られてきた映像で、3人の若者が廃墟らしき建物の中を夜に探索している内容。軽口をたたきながらにぎやかに1階をうろついていたところ、突然2階から何かを叩くようなドン、ドンという音が聞こえてくる。
音の正体を探るべく、こっそり2階へ上がる3人。撮影者がふと後ろを振り向くと、椅子が置いてあることに気付く。仲間に促されて先へ行く前にふり返ると、椅子は消えているのだった。その後も行く先々に現れては消える椅子に撮影者の男性はうろたえるが、仲間には取り合ってもらえない。
いつの間にか音の出所が変わっていたり、帰ろうとすると椅子が登場したりと、ずっと緊張感があってよかったが、ちょっとタイトルにもある「いすのおじさん」が弱いかも。不条理感を出そうとしているのは買いなのだけれど。

「黒い人」
交通事故で死の淵をさまよった男性が精神的にトラウマを抱えてしまい、リハビリとしてビデオに語りかける形で日々の記録を付けていくらしい。そんな映像。男性は徐々に回復しているように見えたが、ある日、交通事故に遭った時の夢を見たとのことで、事故の内容をカメラに向かって話す。ちょっとここが長いが伏線になるので見なければ。どうも友人が運転中に「黒い人」が現れ、車に並走してきたという。その後交通事故を引き起こし、亡くなった友人の口からは白い煙のようなものが出てきて、黒い人がそれを吸い込んでいったとのことだ。
その後さらに男性は調子がよくなったようで、外の景色を撮影していたが、なんと黒い人を見つけてしまう。しかも家の中に入ってきてしまった。電気を消すと玄関に本当に立っている。これには驚き。終盤の盛り上がりがよい1本。

「事故物件」
番組制作会社が怪奇現象を扱う番組を作ろうと、入居者がすぐに出ていくという空き部屋物件を検証する。まずはADの女性2人が3日間泊まることになり、固定カメラと手持ちカメラの2台で様子を記録。
1日目。2人は寝ていたら夕方近くになってしまっていた。いいのだろうか。この時点ではまだ余裕があったが、ドアがひとりでに閉まる、夜中に物音で目が覚めるなど、かの「パラノーマル・アクティビティ」のような現象に悩まされることになる。
2日目。起きたらまた夕方である。爆睡しちゃいましたとか言ってるがさすがに寝すぎ。部屋の窓にベタベタと手形が残っていたのを発見。その後も怪奇現象に悩まされつつ、憔悴して3日目へ。
3日目。起きたらもう夜。「ほとんど昼がなくない?」の一言にゾッとする。そして事象が一気に押し寄せてくる。かなり見ごたえがあった。後日談も怪談めいてて面白かった。良作。

闇動画13      ★★★★

闇動画 13

今回も収録映像は3本で、1本あたり20分ほど。どれも面白かったが、やや長いと思われる箇所もちらほらと。

「神社の怪」
投稿者が同僚の神崎さんという男性と、会社の研修旅行場所の下見に行った際の映像。夜遅くになってしまい、帰り道の道中の林の中に寂れた神社があるのを見つけた。神崎さんがやけに行きたがるため、寄ってみることに。神社の方まで2人歩いて行ったところ、敷地内に女性の姿があるのを発見。社の付近を見てみるがその女性は見つからず。そうこうしていると徐々に神崎さんの体調がおかしくなってきたため、投稿者は帰ろうと促すのだが、夜の林の中から不審な物音が聞こえてきた。
どう考えても何か起こりそうなのだが、なかなかその瞬間が訪れずに少しやきもきする。溜めて溜めてついに出てきたものはそれなりに不気味ではあった。

「出会い系の女」
もとAV会社勤務の男性が、出会い系で会った女性を隠し撮りしていた映像。最初はカフェらしきところで話していたが、その後で女性の家へ行くことに。実は女性の兄が住んでいる家ということだった。そこで実際に撮影する旨の了承を得て、女性はシャワーを浴びに行く。
割と和やかに映像が15分ほど過ぎてしまったので、何を見ているのか少しわからなくなるのだが、ここから恐ろしくなる。男性は風呂場の女性の様子を見に行こうとするが、呼びかけても返事がない。中を見ると異様な光景が広がっていて、慌てて出てくると、女性の兄らしき人物が部屋に立っていた。一気に怖さが出てくるという構成で、前半とのギャップがいい。

「窓の人影」
倒産したリゾート施設内で発見された映像。中身はその廃墟となったリゾート施設内を、無名のアイドルとディレクターと撮影スタッフが3人で探索している内容だった。夜中に外から建物を撮影していたところ、アイドルの女性が建物の2階の窓際に人影があるのを発見。3人で確認しに行くと、部屋の隅に人の形をした黒い染みができていた。スタッフの男性が外からの見え方を検証するため、下に降りて行って上とやり取りしていたところ、彼の悲鳴がこだまする。ディレクターが助けに行こうとするが、アイドルはなぜか壁の染みが気になって、何度も光を当てて確認していた。
終始緊張感があってかなり良い内容だった。3回目にアイドルが染みを確認したときの異変はなかなかおぞましく、ここでピークを迎えた印象。その後はカメラのライトが消えたため、フラッシュをたくことで周囲の状況が少しだけわかるという見せ方となった。ちょっと映像の最後はコテコテな感じもあるが、それまでは非常に良かった。


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