ほんとにあった!呪いのビデオ・封印映像他感想 怨霊映像

怨霊映像シリーズ 感想(邪・恐・呪・魔・苦・炎・妖・窮・忌篇)

2019/01/01

「怨霊映像 邪篇」      ★★

怨霊映像 邪篇
あらすじはDVDレンタルぽすれんのサイトより(青字)
持ち込まれた投稿映像から身の毛もよだつ恐怖動画を人気アイドルが検証するホラー。子供がトイレで何気なくカメラを向けた時に撮られた「夜のトイレ」、舞台で練習中の劇団員の背後に生首が写り込んだ「女優霊」ほか、厳選された15映像を収録。
中田ちさと(AKB48)、浜田翔子と2人のアイドルが登場し、映像の感想を述べたり、実際に心霊スポットに向かったり、過去の恐怖体験を語ったりするという、ファンは嬉しいかもしれないがそれ以外の人はどうなのという内容だ。投稿映像がらみでもグラビアアイドルやダンスユニットが登場する。
「ほん呪」好きとアイドル好きの両方の層を取り込めて売り上げ倍増だということなのか、それともこの下とかで取り上げてるような他の映像投稿ものとの差別化を図ってなのかは知る由もない。アイドル関係は詳しくないのでこれ以上の言及は避ける。
肝心の内容だが、まずナレーションの声にボイスチェンジャーかけているのだが、このせいでかなり聞き取りづらい。聞き取れなくて巻き戻したところがある。
他、あまり投稿者へのインタビューはない(アイドルへのインタビューはちょくちょく挟むが)。だから割と映像に集中できるはずなのだが、いまいち面白いのがないまま淡々と進んでいく印象。
ちょっと面白かったのが「トンネル」。最後にアイドルたちが向かうくだりではなく投稿映像の方。廃トンネルに肝試しに行った映像。霊が映るのかと思いきや、逃げ出した同行者を追いかけている様子を撮影した中に、なぜか一緒に逃げている撮影者自身の姿が映りこんでいるというもの。不思議。
あとは「ドライブ」。突然黒い影が襲ってくるというものだがわけわかんなくてよい。
それぐらいかな…「オルゴール」とか「呪いの動画」とかは、低予算の映画を見ているような感覚になった。どうしようもない。
アイドルの出演を付加価値と感じる人は見てもよいと思うが、余計な要素と感じる人は本作は後回しにしてもいいんじゃないだろうか。

 

「怨霊映像 恐篇」      ★★★

投稿 怨霊映像 恐篇
今回は鈴木まりや(AKB48)が登場。映像の合間に怪談を披露するのは吉田悠軌(とうもろこしの会)という方である。怪談内容はさておき映像に絞って書く。
冒頭の「夜のドライブ」は撮影側が異常に気付く、怨霊映像としては珍しいパターン。
どうしようもない「人形」は特に言うこともないとして、続く「バレンタイン」は映像の背後関係をいろいろ想像させるような内容。謎の顔が出てくるというのが問題だが、それ以前の場面に一瞬何者かが映りこんでおり、怨霊映像の公式掲示板内の問い合わせ受付において、この件の問い合わせが多数あったことが報告されている。
数本挟んで「ストーカー」、これは家の中に仕掛けた監視カメラの映像で、ストーカーではないものが映りこんでしまったという内容。以降は「自転車」「雑居ビル」などなかなかわかりやすいものが紹介される。
終盤に入り「節分」は2段重ねで強烈。子供が「鬼は外」と豆まきをしているが、どうも鬼ではないものが家の中まで入りこんでおり面白かった。

「怨霊映像 呪篇」      ★★★

怨霊映像 呪篇
あらすじはDVDレンタルぽすれんのサイトより(青字)
投稿された恐怖動画を人気アイドルが検証するホラーシリーズ「呪篇」。ある中古物件を購入したカップルが、建付けへのクレームのために建物を撮影したビデオに子供の霊が映り込んだ「閉まらない襖」ほか、背筋の凍るような恐怖映像を全13編収録。
今作では藤江れいな(AKB48)を招いて、投稿映像を見てもらい、感想なんかもらっちゃったりという体裁である。まず驚くのは収録時間で、なんと144分。長すぎである。同シリーズの「邪篇」が71分なのに比べて2倍。
かといって投稿映像が多いという印象もなく、なぜこんなに長くなるのかというと、ファンキー中村氏による怪談話が4本収録されているため。ファンキー中村という方は、この筋では著名な方のようだが、あいにく僕は不勉強でよく知らなかった。怪談話もオマケ程度に聴いていたのだが、これが結構聴かせてくれるというか、良い感じの語り口でところどころ引き込まれるところがあった。「入ってくる者」など特に良い。
さて映像の方だが、残念なことに半分ぐらいがわかりにくい映像だ。
はっきり映ってるのが「不思議な少女」「廃病院の怪」の2本。前者は「呪いのビデオ」にありそうな感じ。後者なんかは観ていて、おーっ出てきたとなるのだが、インパクトだけである。まあインパクトがあればそれでいいという気もするが。
なんか変なというか独特なシチュエーションで撮影されているものが多い。賃貸アパートの襖(ふすま)が開かないので、それを大家に見せるべく撮った「閉まらない襖」や、なぜかトイレの便器を撮影していた「蠢くトイレ」など。なにが蠢くやねんという話である。ブログに煽りの書き込みをしようとする友人を撮影した「ブログ」も、なぜそんなものを映像に収めようと思ったのか。
海岸で遊んでいる男二人の映像のタイトルが「ボーイズラブ」というのも、タイトルつけたやつちょっと説明してみろといいたくなるぐらいで、どうもおかしい。あと、「コード」に出てくる姉ちゃんは顔にモザイク入ってるけど多分美人だと思う。セリフが芝居がかってるけど。
まあ怪談話にどこまで付加価値を見いだせるかということで評価が分かれそう。僕は好きだが。

「怨霊映像 魔篇」      ★★★

投稿 怨霊映像 魔篇
あらすじはDMM.comより(青字)

人気のドキュメンタリー・ホラー第4弾は、投稿された初出し心霊映像「排水溝」「ゴミの分別」他、全13発を収録。ありのままの投稿映像が約3発登場するごとに、本格的な怪談話が登場する。
女優の桐島里菜、AKB48の近野莉菜、オカルト研究家の山口敏太郎のお三方が招かれ、山口氏の語る怪談も挟み込まれる。収録時間は全体で90分越えでなかなかのボリューム。
まず投稿映像の方だが、やや微妙なのが多い。相変わらずわけのわからんシチュエーションを撮影している。つまった排水溝を撮った「排水溝」とか、カップルの風呂掃除の様子を撮影した「風呂掃除」とか…これがおすすめっていうのが見当たらないな。
「チャット」は出現するものがなかなか不気味でよいね。「橋」は初見ではおっとなるのだが、似たようなの結構見たことあるしねえ…
「作られたビデオ」「虚言癖の少女」とか、タイトルだけなら期待できそうなんだけど、内容に目新しさがないのが惜しい。
山口さんの怪談は、話し方が丁寧で聞きやすい。身振り手振りを交えてくるから、実際にその場で聞いてれば結構面白そうに思うね。ただ怖いかというと、まあ人それぞれか。

「怨霊映像 苦篇」      ★★

投稿 怨霊映像 苦篇
あらすじはDMM.comより(青字)
深夜、妹がモゾモゾと寝室を抜け出し霊としていた事とは…。「妹」「警告」ほか、古いものから新しいものまで見たことの無い衝撃を約13連発収録したドキュメンタリー・ホラー・シリーズ。
やや残念な内容だった。投稿作品と、最後の再現映像のみの収録で、アイドルと怪談話はない。シリーズ恒例の長いリプレイはうんざりする。
今回はどこに不気味なものが映っているのかわかりづらい映像が多く、解説が入ってようやくそれらしきものが見えたというのが何件かあった。こういうのが多いと、信憑性はともかく気分的には盛り下がる。「ラジコン」「ゴルフ」「ロケハン」なんかがそれにあたる。「SHAZAI」はタイトルも内容も意味不明なのが少し面白いが、これもわかりづらく、さして怖いものではない。
「ロケハン」などはカメラが上下左右に動きまくって非常に不快な上に、出てくる不可解なものも全く大したことがないというどうしようもない内容だ。
かといって思い切り映したれと言わんばかりの「霊のいる部屋」はしょうもなさに頭を抱えたくなるし、難しいところである。声ネタ2件の「深夜のラジオ」「ノロイの森」も不作感が残る。前者はリプレイが長すぎるのでいい加減にしてほしい。
いろいろ書いたがまるっきり駄目だったかというとそうではなく、「念写」は新しいことをやろうとしているし、「妹」は、ああこういう怖さもあるよなというのを思い出させてくれる内容。後ろを向いてる人物に声かけて、振り向いたらその顔が…というのはお約束だけどぞっとする。「害虫」「ドッキリ」も基本的な「ほん呪」チックな内容。まあシリーズを継続的に見ている人向けか。初めての人は別の巻からの方がいいかも。

「怨霊映像 炎篇」      ★★★★

怨霊映像 炎篇
あらすじはDMM.comより(青字)
古いものから新しいものまで見たことの無い衝撃を約13連発収録したドキュメンタリー・ホラー・シリーズ。「開かない扉」「おかしな駐車」他13話を収録。
「怨霊映像」のシリーズでは今のところ最もよいかもしれない。
アイドルの出演がなく、合間の怪談話もない。映像のみで勝負している。収録時間は70分。
まあ一番最後に割とどうでもよい再現映像があるのだが、それはおいといて投稿映像だけで「ほん呪」「封印映像」あたりと渡り合える内容だった。
冒頭の「開かない扉」はなかなか驚かされる。「ビデオカメラ」は霊らしきものよりも夫婦喧嘩の方が気になり、2回目のリプレイまで気づかなかった。
とまあ快調に観てはいるものの、リプレイがやたらと長い。映像の合間にインタビューを一切挟まない作りなのに、しばしば冗長に感じられるのはリプレイが長いためだろう。関係ない箇所までリプレイするからだ。早く解説してくれればいいのに。
「ダム」は鳥にばかり注目していたが意外なところに出現していた。次の「浮気調査」もまずまずだが、この後の3連発がインパクトがある。
まず「留守録」。留守電に奇妙な音声が入っており、その音声を流している様子を撮影したもの。これは僕としてはかなり意外な展開だった。音声ばかりに注目してたが…
次、「昆虫採集」は子供が虫取りしている様子を撮影した映像。かなりはっきり現れて驚く。
そして「盗撮電波」、これは封印映像シリーズでもいけそう。ホラー映画のような趣。
これ以降は「キャンプ」はそれなりだが、あとはやや息切れしたかという印象。
「ちょい足しラーメン」は…多分最も印象に残るのではないだろうか。動画サイトに投稿されたがすぐ削除された映像とのことだ。カップラーメンになんか足してったというだけの映像の中におかしなものが映ったと。男は何者かとか、「秘密のダシ」は何なのかとか、いろいろ考えさせられるが、途中の過程が長いうえに肝心の不可解なものが面白くない。おかしな男が出てくるだけに惜しい作品。
「UFO」はややパンチ不足だが、投稿映像最後の「こちょこちょ」は結構ビビるね。子供が気の毒。
ということで結構長々と書いたが楽しめた。インタビューがない分収録映像が多めで好感が持てる。リプレイの長さだけなんとかしてくれたらさらにありがたい。



「怨霊映像 妖篇」      ★★

怨霊映像 妖篇

あらすじはDMM.comより(青字)
子供の枕元にプレゼントを置く微笑ましい父の背後にバサっと背後から逆吊りで迫る妖女…。他、投稿ストックからタイムリーなモノを選び、人知を超える本当の恐怖を約13発収録したオムニバス・ホラー。
リリースペースが早いのは素晴らしく、毎回10本以上収録している姿勢もよいのだが、やや苦しい内容が多くなってきている。
時間と予算があれば、僕でも作れるんじゃないかという映像がいくつかあるのがマイナス。「団らん」「バスケットボール」「オモチャ」など。「衣装合わせ」も苦しい。
中盤、隣の部屋の奇行を撮影した映像に不気味なものが映るという「窓ノムコウ」は、意味がわからないがなかなかよかった。
ここからは軽めの「霊能者」「シャワー」を挟んで、内容紹介にある「クリスマス」である。かなりはっきり映ってはいるが、これもタイミングを計って何かが降りてきたようにしか見えないのが悲しい。
次は「睡眠不足」。映像はさして珍しいタイプではない。この怨霊映像シリーズは、家の中を撮影したものがやけに多い気がする。
「傘」。置いてある傘をパクって帰ろうとするモラルのない若者たち。最初の「団らん」で出てきたようなのがまた出てくる。半ばあきれていたが、投稿映像最後の「撮鉄」が面白かったので、視聴後の印象はそこまで悪くなかった。だが、もう少しリリースのペースを遅めてでも、怖いのを集めてくれればありがたい。「炎編」はよかったのだから。

「怨霊映像 窮篇」      ★★★★

投稿 怨霊映像 窮篇
あらすじはDMM.comより(青字)
「トランプ」「寝相」「アロマ女子会」「檻」「BL2」他、投稿映像全12本と、心霊投稿ハンターによる「もし霊体験にカメラがいたら?」というべき視点での再現ドラマを収録したオムニバス・ホラー。
最初の「寝相」ではあまりこの先に期待が持てない。鏡に変なものが映ったというのは食傷気味。
女性の脚ばかり映しているふざけた内容の「キャンパスライフ」はタイトルもなめている。まあいいけど。出てくる霊はしょうもない。
「トランプ」もやけに長い。トランプしてるところなんかビデオに撮ってどうしたいのだ。
続く「パーキング」はそこそこ、「夜釣り」は手の変な動きが少し面白いといったところで「書き初め」。これは結構驚いた。子供が書き初めをしている平和な風景だが、意外なものが出てきて、消えたり現れたりする。かなり良いと思った。
「檻」は意味がわからないがこれも珍しいパターンで悪くない。「隣人」もなかなか。家の敷地に勝手に入ってくる隣人を隠しカメラで撮影したものだ。あまりはっきり映ってはいないが、構成がよく意外性もある。
「温泉旅行」はカップルがイチャイチャしてて見てられない。「迷走中」は未だに映っているものがよくわからない。
さて「BL2」だ。前に「怨霊映像 呪篇」で「ボーイズラブ」があったのでその続編かと思いきや、そうではない。フィクションかどうかは置いといて、これが結構怖いのだ。「呪いのビデオ」シリーズであってもトリを飾れそうな内容。こうした映像があと3つぐらい収録されてれば評価は急上昇と思わせてくれる。

「怨霊映像 忌篇」      ★★★★

怨霊映像 忌篇
なぜジャケの女性はギターを持っているかだが、一応本編と関係はある。
さて内容。今回はかなりよかった。収録映像の件数が多いので、全部よかったということにはなかなかならないのだが、いくつか相当不気味で印象に残るものがあった。リプレイの長さも適度だし。
順番にいくと「ロビン・フット」「豆まき」だが、これらは今までのシリーズとほとんど変わり映えせず、この時点ではあまり期待できなかった。
だが次の「森のままごと」で評価が一変した。ある事件現場を探索しに行った投稿者たちだが、映像にノイズが走り、カメラを動かすといなかったはずの少女が突然現れる。投稿者たちが逃げた後でもカメラはその後を映していたという内容。毎回このレベルのがあると嬉しい。
次は「父・ケイオン」だが、これがジャケの写真と関連していそうだ。不在の父の部屋で古いギターを見つけた投稿者たち。映像自体はそこそこ驚く程度。次「超能力」。臭いだけでカードの絵柄を当てる様子を撮影。怖くはないが展開が意外に感じられる。
「トンネル」は内容がよかっただけに、捻りの全くないタイトルが惜しい。心霊スポット探索の途中で恐ろしいものが映りこんだという内容。トンネル歩いてる映像はたくさん見てきたが、今回のは初めて見るタイプだった。次は「エアコン」だが、いきなり演劇サークルレベルの映像に落ちる。続く「R45」、舞台は国道だと思うがとにかく手ブレがひどい。うんざりしてきたが制作側もそう思ったのか早めに映像は終わる。ありがたい。
すでに終盤「秘密調査」。深夜に作業服姿で徘徊する2人組を撮影した映像。面白くなりそうな題材なのに消化不良。「家族遠足」は子供が無邪気にはしゃぐ姿が微笑ましい。霊も羨ましくなってついつい出てきてしまったようだ。複雑な心境。「恵方巻」は鏡の前で恵方巻を食べるだけ。鏡の様子がおかしいのかと思ったら、謎の人物が重なっているのだった。それがわかるとちょっと怖くなってきた。
最後、「知人女性」だが、これは驚いた。幽霊が出たと言われる知人女性のアパートで撮影された映像。女性の顔が凄いことになっており、見方によってはグロいレベルですらある。何回もリプレイで流さなくてもいいぐらい。



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